近所にあるインド食料品店で前にお店のおばちゃんに薦められたコーヒーを買った。彼女曰く、インドでは熱い飲み物はChaiが一般的でも西インド地方ではコーヒーもスパイスを入れて飲むとか。これは、Cukku Malli Coffeeという商品名で、$5.90。ラベルと見ると結構面白い…。マレーシアのクアラ・ランプールで作られていて、原料とかの表示はマレー語なのに(おかげで半分くらいしか中に入っているものが分からない)、このコーヒーの入れ方と商品の細かい説明(らしい)はインド語(多分ヒンドュー語)で書かれている。かと思えば、「減量に効果的!」とか「超高品質商品!」とか可笑しな表示がデカデカと英語で書いてある。思わず、肝心のコーヒーを入れる前にしばらくこの容器を持ってキッチンで立ち尽くしてしまった…。
わけの分からないインド語を見ると、「熱湯カップ1杯分に対してスパイス・コーヒーをスプーン1・5杯」と書いてある(らしい)。でも、煮立てるのか普通にお湯を入れて濾すのか、スプーンは大さじか小さじかなど、具体的なことは不明。ともかく、プランジャーに小さじ山盛り2杯を入れてコーヒー・カップ2杯分作ってみる。一応Chaiみたいにミルクも入れて。砂糖は普通に1杯ずつ。
感想は、まあまあ。ミルクを入れないほうが断然美味しい。夫にはあまり受けなかったようだ。なんだか懐かしいきがするなぁ、と思えば、昔数週間滞在したことのあるインドネシアで、散々飲んだあの黒いコーヒーの、そのスパイス・バージョンのような感じなのだと思い当たる。多分、あのコーヒー豆と同じ種類だと思う。結構深く煎っている豆で、とっても黒くどろどろしている。インドネシアでは決してお茶やコーヒーにミルクを入れず、砂糖をどっかどっかと入れて飲む。牛乳を飲む習慣がないからだ。牛乳どころかチーズやヨーグルトも食べないで皆育ったと友人達は言っていた。その代わりといっては変だが、なんと緑茶までお砂糖を入れる…。まあともかく、この容器を見る限り、乾燥生姜・黒胡椒・カルダモンその他合計5種類のスパイスが入っている。たまに気分を変えて砂糖を多めに入れて飲みたい。