My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

タダ乗り猫

2009-12-02 18:30:54 | Gallery

W/C & Gouache on Arches, 300gsm, rough, 1/8 sheet
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今日の水彩クラスのテーマは、デザインの焦点のあて方を、大雑把にいくつか例を挙げて、試してみるというもの。レンブラントのように明暗を強く上手く使った巨匠や、ターナーのように透明なカラフルな色のみを使った低コントラストの絵など…。で、私は先生が持ってきたInternetからの記事の主人公の猫をモデルにした。毛足の長い、とてもきれいな上品そうな猫…。この猫は、4年間同じ路線のバスに毎日タダ乗りをし続けたそうだ。最近は年をとってきて、いつも降りるバス停で下り忘れたりするので、バスの運転手が下ろしてあげるとか。何でほのぼのとした、イギリスでのお話。写真と構図は同じにして、明暗のバランスをかえて、主人公がはっきりと浮き上がるようにした。で、背景の色を暗くし過ぎたので、ガッシュの白を大量の水で薄めてレイヤーをかけ、なんとなく光を暗示してみた。

例のDrawingの練習のおかげで、こんな動物の下書きでも、ものの5分で出来る様になった。何事もまさしく訓練、というか慣れだ。この、コントラスト中心の絵は、ちょっとレンブラントの明暗の使い方を参考にしてみた。


The perceptions of spaces

2009-12-02 11:58:26 | Gallery
がーん。この記事を全部書いて保存しようと思ったら、PCが変な行動を起こして、全てパーになってしまった。というわけでまた書き直し…でもはしょってしまおう。

Drawing Workbookの続き。この章は、空間の知覚が焦点。まあ、ネガティブ空間を意識して絵を描く訓練だ。なぜネガティブ空間を意識すると良いのか。この本の著者はその理由を3点挙げている。

1.ネガティブ空間を使って描くことにより、難しい構造のもの、例えば人差し指で自分を指差しているようなポーズの手、を描くときに描きやすくなる。出の周りの空間を追っていけば、必然的に中身の手の像が浮きあがってくるからだ。
2.よくわからないけど、絵の構図自体が良くなるとか。大きなものの形が、しっかりと浮かび上がるから対象の全体のバランスを保てると言う意味だろうか?師匠に今日聞いてみよう。
3.対象そのものやその名称に気をとられることがなく(=左脳の活動の低下)、空間をただひたすらと描いていくため(=右脳の活動主体)、右脳と左脳の間の葛藤・混乱が避けられる。

今まで散々、下書きで感じた、あのいやな一瞬はまさにこの葛藤をさしているのだだろう。そういう時は、絵をさかさまにして、描き続けるようにしている。そうすると、対象自体に気を取られることなく描ける。師匠は、自分のえの構図をチェックするときは、鏡の前に絵を持っていってチェックするとか。ものが左右逆に移るから、それだけでも、自分が先入観で描いてしまった線のミスが分かることが多い。


Exercise14
庭の木の葉っぱ。

Exercise15
子供達の庭用の木製ベンチ。

Exercise16
皮むき。日常でなじみのあるものでも、ネガティブ空間を使って描けば、美しいもの(対象)になるとか…。

Exercise17
もうちょっと複雑な、スポーツをしている人物がテーマ。難しい構造でも、ネガティブ空間を意識するだけでかなり正確に早く形がとれるようになる。

Exercise18
Bar Chair。あるひとつのネガティブ空間を基準として全体を描いていく訓練。

Exercise19
After Van Gogh.ゴッホの聖書を読む男性(1882年)の模写。