以前にこのブログで紹介した数種類の香辛料と白ゴマが入っているアラビアン・スパイスのZA`ATARを使って、ローストラムを作ってみた。ラムはカンガルーやビーフと一緒でRed-meat(赤身の肉)に分類され、鉄分がチキンやポークなどのWhite-meat(白身の肉)に比べて断然多く含まれている。3ヶ月ほど前に空手の練習で指を骨折したときに血液検査をして鉄分がちょっと少なめだということが分かり、それ以来意識してビーフとラムを頻回に使うようにしている。オーストラリアは知っての通りに牛や羊の肉が日本に比べてとても安い。カンガルーはさらにとってもお得な値段だ。でも、ラムはご存知の通りに少し癖のある臭いがあるので、ローズマリーと塩・胡椒・ガーリックでローストしたり、インディアン・スパイスを使ってグリルしたりするようにしている。こうして料理法を考えれば結構美味しいものだと思う。そして、今回実験的に1.5㌔位のラムの骨付きのもも肉を買って試すことにした。とてもおきな塊で4人家族でも食べきれないくらいの量だが、たったの15ドル。
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材料:1.5キロの骨付きラムの腿肉・Zaatar・塩(小さじ1杯)・にんにく(6個くらい)・アンチョビー(数切れ)・カラマタオリーブ(紫色のほう-数個)・オリーブオイル、野菜(玉ねぎ・人参・ジャガイモ)
作り方:
1.オーブンを180度に熱しておく。
2.ラム肉に2センチくらいの深さの切り口を数箇所ナイフで入れ、その中にアンチョビーとオリーブを切り刻んで詰める。
3.Zaatar・にんにくのみじん切り・塩をオリーブでペースト状になるくらいに混ぜ、ラム肉に塗りたくる。
4.オーブントレーに野菜を大きめに切ったものを敷き詰め、その上にラム肉を乗っけて、オーブンで1時間半ほど焼く。(骨付きの肉は火が均等にまわりにくいので途中で一回ひっくり返す。)
5.竹串で刺してみて赤い肉汁が出てこなければ火が通っている証拠。出来上がり!!
*そのままでも十分美味しいが、ギリシア料理風にヨーグルトとキュウリとガーリックのサラダにレモンをかけたものを添えるととても良いかも。
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出来上がりは、ちょっと、というか、かなり予想以上に素晴らしい出来上がり。シシカバブのお店で売っているラム肉にちょっと雰囲気が似ている。ロケット・ベビースピナッチ(サラダほうれん草)・マッシュルーム・アボガド・トマト・オリーブ・キュウリのサラダにオリーブオイルとバルサミックビネガーのドレッシングをかけたものをサイドにおいて食べる。もちろん飲み物はオーストラリア産の赤ワイン。テーブルの上はイタリアンサラダ、アラビアン風のオーストラリア産のローストラムと、オーストラリアにはるばる渡ってきたレシピがオーストラリア産の食材を使って料理される。オーストラリアにいる人、是非お勧めしたい…。