My Laid-back Aussie Life

オーストラリア、アデレード発のオージーライフ、家族、看護などについて~

初の空手師範代のお勤め

2007-08-11 17:21:27 | 空手道場日誌
なんだかこの頃、空手関連でとてもなれないことをして緊張の連続が続いているような気がする。

2週間前の15年ぶりの試合出場、その日に組手の副審の初体験、その次の日は経験のある審判の方々や世界レベルで試合に出場している選手達に囲まれ審判のためのセミナーに参加、その日にさらに勢いで模試のつもりで受けた形の審判の試験などなど。今週はさらに、今週末にシドニーで行われているオーストラリア空手トーナメントにうちの先生が他の審判達にさらにレベルの高い審判の指導をするために出張に行っているため、いつもの4~7才児の空手のクラスの先生を師範代として勤めることになった。実はうちの先生はSA州でただ1人の全国レベルの審判らしい。(実は最近知ったばかり。)審判にはいろいろなレベルがあって、州レベル、全国レベル、オセアニアレベル、世界レベルとランクが上がっていく。

まあ、ともかく…。たかだか1時間のクラスといっても相手はなんと4~7才児、しかもほとんど男の子だ。この年齢の子供は元気がやたら良くって、でも集中力はかなり短い時間しか持たない。毎回先生はどうやったらクラスをまとめられるか、空手を面白く教えられるか、本当に工夫(苦労?)をしているのが分かる。

でもめったに無い経験なので、茶帯の同じ日本人ママさんのTさんに補助をしてもらって教えることになった。考えたメニューは…

・準備運動に道場を軽くジョギング、首・肩・足首の運動
・突きや蹴りのときのお腹の筋肉(腹筋のこと)の使い方
・突き・蹴り・挙げ受けの基本練習
・息抜きに2チームに分かれて「5メートル走って前屈立ちで逆突き5回」競争
・Tさんの茶帯と青帯の息子さん達に協力してもらって1人ずつ2つ形を演武してもらう

とこんな感じにした。

最初の30分はかなりいい感じに進んでいった。でも、お腹の筋肉にかんしては「ウンチするときにお腹の辺りに力を入れるでしょー?そのときみたいに突きをする瞬間に息を吐くときに力を入れるんだよー。」と説明しても余り分からないようだった。まあ、後で追々分かってくれればいいし。考えておいた、「走って逆突き5回」競争は結構楽しんでくれた。突きや蹴りには、先生はいつもやわらかい発泡スチロールの棒を使って蹴らせているけど、今回はA4用紙に「スマイリー・フェイス」を描いたものを的にさせて練習させた。「スマイリーフェイスー!!」とかいってみんなに結構受けていた。40分過ぎた頃にガクッと級にやる気がなくなってきた子達が多くなってきたので、形の練習は省いて10歳と8歳の男の子達に形の演武をしてもらうようにする。茶帯の子は新しく習っている「慈恩」と「ワンカン」、そして青帯の子は「平安4段」と「平安2段」を披露した。道場の子達は興味深々でみていたけど、なんと見学していた親達の「ワオー!!」とかいう歓声と拍手のほうが凄かった。我が子もあんなに上手になってくれたらいいなあ、という気持ちが大分あるようだ。この子達には本当に感謝!普段、子供達のクラスは上手な上級者達の空手を見ることがないから、良いモチベーションに少しでもつながってくれたらと思う。

というわけで道場の鍵を次の小学生のクラスを受け持つ同じ黒帯仲間のGさんに託し、初の師範代のお勤めは無事終了!!クラスが終わった後になんと、みんなで写真まで撮ってしまった。とても良い体験になった。Tさん、Tくん、Sくん、そしてクラスのみんなありがとうね!