And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

Moon Over Bourbon Street

2015-01-03 08:50:52 | 日記
昨日T.S.エリオットについて書いていて、続きは明日にしようとやめたらすべて消えていた。ショックだ。同じこと2度書けない。書こうと思ったきっかけはエリオットに関する本をぱらぱらめくっていたら、古い本だったのでエリオットは難解で一般には読まれることはないという文章を読んで隔世の感があると感じたからだ。自分が読んだ頃のエリオットはもう役割を終わってアメリカ詩の出発点とはなっていないような流れを感じた。そうエリオットがアメリカ生まれだなんていつも忘れる。後期の宗教くさい詩を読むと何面白いのかと思ってしまう。エズラ・パウンドの「キャントウズ」は訳わからんが、エリオットの「四つの四重奏」より面白い。学生の時エリオット全集全5巻が再版されて、詩と詩論の2冊買ったが「荒地」が西脇訳でなかったのでがっかりした覚えがある。ということは「荒地」西脇訳で「プルーフロック」は上田訳で何度も読んでなじんでいた裏返しで全くの食わず嫌いではなかった。「荒地」は革新的な作品であることは間違いないが、その後保守的な詩ばかりなのはストラビンスキーが「春の祭典」以降、新古典に走ったりとかでぱっとせず役割終えたのと似ている。クラシックを聴き始めの時「春の祭典」を現代音楽と思い聴いてなんかインテリになった気分でいたが、さらに他の曲を聴くにつれ一気に興味が失われていったのは元々ストラビンスキーが前衛的な作曲家ではなかったからだろうとわかったらか、それとエリオットの印象と似ている。「春の祭典」がなかったらフランス6人組かヒンデミットらと同じくらいの知名度だったのではと思うが、「春の祭典」だけが傑出している。再現されたバレエを観ると、大騒ぎになったのは音楽ではなくバレエの演出によるものだと思うが、そのおかげで有名になり大騒ぎだけだとそれで終わってしまうが音楽が良かったので今クラシックでも人気曲となっているのだろう。ストラビンスキーも「火の鳥」や「ペトルーシュカ」もいいが「春の祭典」がなくても脚光浴びる名曲かといわれれば違う気がする。エリオットは「プルーフロック」もいい。でもそれだけ。エリオットをイギリス詩人としてとらえるなら次世代にテッド・ヒューズとかトム・ガンとかもっと興味引く詩人いるだろうにと思うし。ウッディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」にガートルード・スタインと仲間たちにもエリオットが出てくるが絶対嫌われ者だったと思う。だって本人が書いている。エリオットさんはお眼にかかると、なんと不愉快な方!嘘ではないだろう。



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