And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

アイスクリームの皇帝

2016-05-23 15:15:44 | 日記
マイルスは昔からあまり好きでないけれど、「アット・フィルモア」は好き。ちょっと聴いただけでかなりテープ編集入ってるなとわかり、ずっとノーカットで聴いてみたいものだと思っていた。それが何年か前ブートで出て聴くと意外とこんなものかと思った。編集でぶった切ったディレクションのテーマとか出てくると逆に恥ずかしくなって。それが公式盤でも出てさぞかしいい録音でと思ったら、チックとキースが逆サイドになっている。最新ブートではちゃんと直っているのに。ジャズ知ってるやつが出してるのかと疑う。 マイルスは他のジャズとは全く違う。ロリンズは50年前と一緒だが、マイルスは昨日のライブと今日とでは違っていた。だから中山康樹が膨大なブートも含めた本を出して、それにファンが共感する。もちろん誰が書いても興味を引く文章になるわけではなく、他の評論家がマイルスのことを書いてもいまいちの場合が多い。中山康樹はビートルズ世代なのでビートルズの文章も面白く、若いロックの評論家などかなわないのは当たり前。好きでもないと言って、これだけでなく「アヘッド」とかのギル・エヴァンスとやってるのもいい「カインド・オブ・ブルー」もまあいいかと書くとそうなのかとなる。逆にアート・アンサンブル・オブ・シカゴは好きだけど毎日は聴かない。その日の気分はあっても聴くのはというより持ってるのはかなり偏ってる。マイルスは昔からえらいと雑誌とかで読み続けているから抵抗あるのだろうか。ビル・エヴァンスなどみんなが好きと言っても自分も好きといえる。前はスイング・ジャーナルが唯一の情報源だったが今はそれすらもなくなった。廃刊になるまでの数年はつまらない新譜しかでなく、また評論家の質も落ちたので面白くないとよくいっていた。ではその前がよかったのかというと、大御所がこれは名盤だ、これはよくないと判を押し、その通り信じていた。マイルスでいうと「カインド・オブ・ブルー」「ビッチェズ・ブリュー」は大傑作だと書かれると、そうかと思って聴くのだがどうも面白くない。でも面白くないというと通ではないみたいで、何度か聴いてみるのだがそれでもだめ。マイルスは神様でしかも名盤はこれとか読んだので嫌いになったのかもしれない。今なら評論家の褒めるのは間違いなくだめといえるのだが。ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」など大名盤の看板ゆえ何か聴くのも恥ずかしいくらい。昔も今もジャズ聴きながら酒飲む趣味はないので、マイルスならチック・コリアのいた頃のフリーありロックありのうるさいときが好きでよく聴く。あとフリージャズと呼ばれる前衛ジャズがいい。夏は前衛ジャズにアイスクリームだ。

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