And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

二つの梨の研究

2017-01-03 08:46:08 | 日記
オーネット・コールマンはアルトだけ演奏していれば知的な音楽で聴けたのにトランペット、ヴァイオリンのへたくそな演奏を入れるから安っぽいイカサマ音楽になってしまう。オーネットのトランペットを褒める評論家もいるが、そんな耳してるからろくな文章書けないんだ。あの王様は服を着てないとはっきり言えないから評論家はレコード会社のいいなりとか提灯もちとか言われて馬鹿にされる。そうではない、自分の耳で聴いてオーネットのトランペットは素晴らしいというなら、それはもっと重症。これまた現代音楽風なトンチンカンな音楽作って、それもどう聴いても偽物なのだけれど、そのイカサマ音楽がいいか悪いかは別。知性のこれっぽっちもないロック聴いて思わず乗ってしまうのと同じ。ジュリアード音楽院で勉強して演奏も完璧なウィントン・マルサリスが面白くないというのと対岸にある。マルサリスは日本ではあまり人気ないがアメリカでは売れているらしい。マルサリスはコールマンと逆でけちのつけようのない音楽なのだけれどつまらない。思えばマルサリスが出てきた頃からジャズはつまらなくなった。期待の星だったのが、少なくとも日本では出せば出すほど白けていった。ギル・エヴァンスは90年代を待たず亡くなった。マイルスも後を追うように亡くなった。ビル・エヴァンスが死んだと聞いたとき、自分たちの聴いたジャズは終わりを告げようとしていた。ソニー・スティットは病気をおして日本に来て車いすで演奏しようとしたが、それも出来ず緊急帰国、まもなく亡くなった。それがジャズマンだ。アニタ・オデイは長生きして晩年もCD出したりしたが、同世代のカーメンなどハリウッドの豪邸に住んでいたのに晩年も相変わらず安アパートだったという。ジャズミュージシャンは楽しい家庭を築いて幸せな生活をなんて似合わない。今の若い人が真似することはないのだが、時代が落ち着いたときに音楽も落ち着いてしまった。ロックと違って成功したからといって巨額の金が入るわけではないのだけれど。いくらジミー・ペイジに馬鹿にされてもツェッペリンファンが減らない日本人。ステージの上からこのバカ!といわれても乗っているのかと思って声援おくったという日本のロックファン。今でも変わらない。逆にジャズはアート・ブレイキーが日本だけが人間として歓迎してくれたといった話とか、コルトレーンが同じ飛行機に有名人乗ってるのかと思ったら自分たちに対する歓迎だったとかいい話がたくさんある。それが音楽聴く基準にはならないけれど、お前と寝たいみたいな歌詞を単純なリズムに合わせて歌ってるイギリスの東洋人を馬鹿にする奴らの売り上げに協力するつもりはない。

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