And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

燃える秋

2016-09-20 15:07:12 | 日記
リンカーンが奴隷解放しても黒人が好きだったかは別問題。憶測でしかないがインディアンを大量虐殺したのは歴代大統領と同じ。ウィキペディアに「リンカーンの有名な演説にある「人民」には、インディアンは含まれていなかったのである。」とあるのは痛烈な皮肉。日本人に言われたくないとアメリカ人は怒るだろう。でもユダヤ人を虐殺したヒトラーとどこ違うのという疑問に答えてほしい。アメリカの実業家がナチスを援助していたのは対共産党だろうが国がソ連を援助したのも皮肉。ともかく馬鹿な西部劇やドイツだけが極悪非道な戦争映画ももうほぼなくなった。アメリカには日本人を馬鹿にしたプロパガンダ映画もたくさんあっただろうが、そういうものはもちろん日本には入ってこない。60年代後半の「タイムトンネル」真珠湾、硫黄島のエピソードなど別に日本人を蔑視した内容ではないのに放送されなかったなどみても、相当排除したのかなと想像する。「007は二度死ぬ」は映画はもちろん小説も笑わされる。銀座に人力車だから。この頃の欧米人の日本を見る目はこの程度だった。人気絶頂だった頃のバート・バカラックに日本から曲を依頼したら中国風の陳腐な曲を作ってよこしたなども同じ感覚。エリントンやブルーベックの日本の印象を題材にした音楽は素晴らしく、安物の映画音楽作曲家とは違う。一時期抵抗のあった武満徹。特に尺八や琵琶が入ると日本人が偽物の日本を作っているような気がした。デビュー曲を音楽以前と評されたのは有名な話。最初から評論家にもわかる音楽作っていたら逆に先なかったかもしれない。評論家も口を濁したら褒めたりするのではなく、はっきり書いたのはいいことだ。黒澤、溝口も外国で評判をあげてというのがあるが、ストラビンスキーが絶賛してからかわからないけれど日本で一番有名な作曲家になる。小澤征爾も何で海外の評価高いのと思う。嫌いなものは書かないほうがいい。全部聴いているわけではないけれど武満はみな共通の響きがある。ストラビンスキーのようにころころ作風が変わったら、とてもいい作曲家とは思えない。前にも書いたが後々になってびっくりしたのがハイファイセットの歌った「燃える秋」が武満作曲だと知ったとき。契約上の問題だろうけどレコードには入ってなくて、CDになってサントラ盤にハイファイセットの歌が入った。映画を観ていないので音楽がどういう使われ方をしたのかわからない。ソフト化されないのはなんだかの理由があるのだろう。ともかく武満はこれで一番金が入ったけれど、抵抗もあったよう。金稼ぐだけのおかしな音楽ではないと思うのだけど。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿