And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

Take a train

2014-10-25 23:10:35 | 日記
偏見かもしれない。
ジャズを聴き始めに聴いて、すぐ興味なくなるのはブルーベックかなと。自分がそうだったから。「グリニッジ・ビレッジの青春」に「スリー・トゥ・ゲット・レディ 」が出てきて驚いた記憶と。でも嫌いなわけではない。一度も嫌いになったことはない。興味がないだけ。オスカー・ピーターソンは全く興味なくCDになって何枚も買ってみたが、さっぱりおもしろくない。オスカー・ピーターソンは嫌い。それでもモーツァルト、チャイコフスキー、ブルックナー嫌いのようなクラシックほど好き嫌いはない。そこそこアドリブさえできれば、アマチュアの演奏だって楽しめる音楽なのだが。だからといいって一昔前に出た日本制作のムード音楽なピアノトリオをミンガスと一緒にはできない。ジャズ雑誌「スィングジャーナル」が廃刊になる数年前から、新譜レビューを読んでも買いたいと思うものがなくなった。スタンダードを演奏して中身は何もない、オリジナルで意欲的にやるのだが全く面白くない。もはやチャーリー・パーカーやビリー・ホリディが出てこないことはわかってるが、音楽理論に沿って演奏してますみたいなウィントン・マルサリスなんか聴かされると元気だけが取り柄のロックのほうがまだ健康的かと思ってしまう。
それで昔はよかったねとかスィングしなきゃ意味ないとかいうとエリントンの曲名になってしまうが、その通りかもしれない。アルバート・アイラーだってセシル・テイラーだってスィングしてる。昔はよかったねが問題。そうなのだから。マイルス・デイヴィスの熱心なファンであったことは一度もないがたいしたものだ。60年代後半だったと思うが、マイファニーヴァレンタインを演奏することをファンは期待してるかもしれないが今更やるわけないだろうということを言ってる。70になってもヘイジュードを歌うやつとは違う。最近の曲ばかり歌って昔の曲はアレンジがきつくというかひどく歌ってもわからないというボブ・ディランもどうかと思うが、ストーンズのサティスファクションといい何十年たってもかつてのヒット曲演奏するのがロックだからディランが異質かもしれないが。ジャズに話を戻すとジャズの場合、昔の曲といってもアドリブでくずれていくので、たとえばコルトレーンのマイ・フェバリット・シングス、アトランティックのスタジオ録音とライブインジャパン同じ曲かになる。
てなわけで新譜は買わず、いまだCDに復刻されない古いものが出るのを楽しみにしているが、たまに珍しいのが限定だとかコンプリートとか名前つくとつい買ってしまう。ハイフェッツ・コンプリート、ヴァレリー全集と同じで買ってしまって手つかず、ほぼそのままなのがエリントンのRCAコンプリート。エリントンは好きなのだがこれでは芋粥だ。