今朝は4時起きであります。
前夜の夕食時間が早い(大体5時半)のと糖質を極力減らしているので、朝早い時間からお腹が空いているのです。また、眠くなる薬などの薬効も切れて目も冴えてくるので、それ以上寝ようとするのは難しいのです。
一旦起き出してお腹を満たし、ちょっと薬をのんで寝直すというのと、まぁいいかと早起きをし、いつものように朝食を済ませ、眠気を覚えたら寝るというのは大差ありません。なので、やむなく起床とあいなりました。
ワタシは実は非公式ながら「篆刻家」を自認しております。こうみえても数十人の方に頼まれて印を彫り提供してきました。ただ「生活が懸かっているわけではない」しどちらかと言えば趣味でやっている世界なので、印代は基本的には頂かないことにしているのです。
するとFacebook経由で旧友C君から「篆刻印の調製依頼」が入ってきたのです。このところ体調不良が続いて今年に入ってまだ3個しか彫っておりません。ところが、今回の件を含めると3口、篆刻印のオファーがあるのです。といっても「手すきの時に彫って貰おうかなぁ」程度の話であります。
C君の依頼内容はこうでありました
・孫が今度高校生になる。彼は読書家なのでお祝いに蔵書印をプレゼントしたい。一番下が4歳の孫で合計6人孫がいる。同じように高校進学の時にお祝いを贈りたい。自分も以前から丸印に「SHU」のアルファベットの印が欲しかった。M君(ワタシ)は日展や公募展に出品している篆刻家なのだと思うが、どのくらいの謝礼を払えば彫ってもらえるか?
お代なんぞ要りませんよ。高校時代の同級生、卒業して50年以上経つのにいまだに「友人」としてお互いに認識している仲です。そんな彼からお金を頂けましょうか?しかも、これから10年がかりで他のお孫さんに順々に「蔵書印」を贈ろうなんて、うーん泣ける話じゃありませんか。問題は、10年後製作者たるワタシが「印を彫れる状態か?まだこの世に居るのか?」であります。
それですぐにLINEを繋げ連絡し合うことになりました。ざっくり希望を聞けばあとはワタシ任せにしてもらいます。やり取りしているさなかにもう石選びをする、せっかちなワタシなのであります。
そして早速18mmの角印、割合良質な寿山石で獅子紐のある印材で彫ってみました。
無限の将来性がある高校生ですから、閉じ込めるような外枠はわざと落として、枠無しの「朱文印」であります。このところちょっとブランクがあって、腕がなまって感覚が落ちているかもしれませんが、何年か何十年か先まで記念に残るかもしれないものです、ちゃんと制作いたしております。
これにもう少し手を加えて仕上げたいと思います。
側款には「勇斗君祝入学 祖父贈 篩石刻」などと入れましょう。
あとは、C君に ローマ字の丸印を彫ります。
すると、なんとなんと偶然、同じ高校時代の旧友から「ジャカルタに居る孫が七五三で日本に一時帰国する。お祝いに篆刻印(姓名印)を贈りたい」と連絡が来ました。歳を聞いたら5歳です!!。だったら普通おもちゃだろう、とつっこみたくなりますよね。」
大変残念ですが、ワタシの彫る印は「子供だまし」程度と思われているようであります。
ワタシにしたら、書道の師匠だろうが5歳の子供だろうが同じ気持ちで、手抜き無し、必死に彫りますよ。
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