植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ぶどうの剪定にかかる

2022年01月18日 | 植物
懸案であったブドウの剪定と棚の修復に取り掛かりました。

最も寒いこの時期「厳冬期」に剪定をいたします。
昨年は、数年失敗を繰り返してきた欧州系ブドウ(シャインマスカット・甲斐路・ロザリオビアンコ)の棚に、ビニールの屋根を架けたのです。いずれも雨に弱い品種でたちまち黒糖病や晩腐病などにかかってしまうのです。せっかく開花して受粉した房に摘粒し、袋掛けしても梅雨を境に葉も茎も茶色に変色してしまい、ブドウにも黒点が生じ生長しなくなりました。

 昨年春、ワタシの子供たちの協力を得て、ぶどう棚の上にメッシュ枠を載せビニールを張りました。風で飛ばされることや、素人細工でブドウの棚全部を覆うことは無理なので、6割ほどカバーできればよかろうと思ったのです。案の定、例年になくブドウは順調に育ち夏を迎えました。しかし、やはり病気にかかって徐々に様子がおかしくなったのです。雨がかかる部分は、当然黒変し葉っぱも無くなりました、ブドウ粒の肥大も止まり秋になっても熟してこないままいつのまにかしなびてしまう結果になりました。

 最も雨に弱い甲斐路だけは、ほとんど雨に打たれることの無かったせいで、とびきり甘く大粒となって沢山収穫できたのですが、ロザリオビアンコは1,2割、シャインも3割くらいしか食べられる状態になりませんでした。原因はやはり部分的に雨がかかるため病気が広がったことと、摘果が不十分で欲張ったこと(全部に栄養が回り切れなかった)、そして日照不足だったと推測しています。屋根が出来たのに安心して「殺菌剤」の散布が減ったせいもありましょう。

 そこで、今年こそ美味しいブドウを作るために、修正点を確認いたしました。①剪定を強めにして古いつるや病気になった枝葉を落とす。雨があたるところは全部切る ②ビニール屋根を修復し、通年で雨がかかる箇所を極力なくす ③半分以上摘果して、株に負担をかけないよう、ブドウ粒に十分栄養が渡るようにする ④梅雨時期および雨天のあとは必ず殺菌する、などであります。

 そして第一弾の剪定とビニール屋根の修繕に掛かりました。まずは甲斐路・ロザリオビアンコで、ビニールの上に伸びだした枝は全部落とし、混みあったものやはみ出した蔓をどんどん伐りました。屋根のおかげで、落葉せず今まで残っていた紅葉した葉っぱも巻き付くつるひげも除いてしまいます。

 すっきりしたら、ビニールの端を全部伸ばして広げビニールひもで引っ張って固定します。根元も奇麗にゴミや落ち葉を除き万田酵素・ハイポネックス・HB101にメネデール(発根促進剤)を混ぜた特性カクテルを潅注散布いたしました。すでに寒肥に有機肥料は施しているので、これ自体、今の時期にはさして効果も無いのですが、「気合と期待」の表れであります(笑)。

 更に今日はこれから第一回目の消毒を行おうと思います。土にも棚にも幹にもすでに無数の雑菌やウィルスがとりついています。今は乾燥して寒いので休眠していますが、春になれば増殖するでしょう。今の内から定期的に消毒して出来るだけ病気の広がりを防ぐよりありません。生産農家さんは、大型のハウス栽培で一年中雨が掛かりません。万一病気になった株は処分するそうです。

 シャインマスカットは、場合によっては今年で区切りにしようと思っています。毎年期待を裏切られて満足なブドウが収穫出来ません。あと半年考えうる対策をしてもしもダメだったら、もうギブアップで伐り倒します。そして、多湿・雨に比較的強く病気になりにくい黒系・アメリカ系品種に変えるのです。具体的には「巨峰・ピオーネ・藤稔」のいずれかでしょうか。
来年まで待てないので、保険のつもりでいずれかの品種を購入しシャインマスカット棚のそばに植えるつもりです。

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