植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

嫌な感じ もう戦争はまっぴら

2020年01月08日 | 時事
 アメリカの大統領が、イランのソレイマ司令官を攻撃殺害させたそうです。その理由は、これまでに多くのテロを計画、実行させ、これからもその恐れがあるということです。
 具体的に言えば、イラクに駐屯しているアメリカ軍基地に攻撃してきたことの報復ということになります。すると、イランは黙ってはいません。イスラムの教えに「目には目を歯には歯を」という精神があり、やられたらやり返すしかないのですね。これは、単なる軍事衝突から戦争へエスカレートするプロセスの始まりになる危険性があります。

 かつて、ジョージブッシュ大統領は「悪の枢軸国」と名指しで上げた国が、イランとイラク、そして北朝鮮でした。そのキーになる共通点は「核」と「独裁」「反米」です。イラクは度重なる核開発の査察を受け、「大量殺戮爆弾を開発した」とのCIAからの報告を基に、全面戦争に踏み切りました。その結果、フセイン政権は倒れましたが、アル・カイダとかバース党の残党がISという国を興し悪辣残虐な戦争・暴力・殺戮を行っていたのはつい最近でした。国情が安定しないので、アメリカか軍もイラクから撤退できません。
 以前9.11をきっかけに勃発したアフガン戦争の時、一時は時のタリバン政府を制圧しましたが、まもなくアメリカが撤退し、すぐにタリバンとの紛争がぶり返し、いまだに収束していません。湾岸戦争の時も、中途半端な形で終結させたためにフセイン政権が温存されました。その反省からか、米軍のイラク常駐が続いているのです。
 結局のところ、イラクには大量破壊兵器は発見されませんでした。アフガニスタン戦争に踏み切った時も「ウサマビンラディン」を匿っているという、大義には程遠い理由でした。また、一方で十字軍以来のキリスト教国家対イスラム教国家の宗教戦争という構図が変わることがありませんね。

 アメリカという国は、一定の間隔で戦争を始める、戦争するために理屈を探してくるという傾向が顕著です。ワタシが生まれてからだけでも朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン・イラク戦争と、度々、中心的に戦争を行ってきました。他にも多国籍軍・国連軍の主役としてアフリカや世界の火薬庫バルカン半島の紛争にも深くかかわってきました。
 
 アメリカは、どう考えても好戦的な国の最右翼であります。国益の為には戦争を厭わないという姿勢の裏に、メジャー(石油産業)・軍需産業をはじめとした巨大な民間企業群の姿が見え隠れします。一定の周期で戦争を始める必然性があるのでしょう。 日本の自衛隊が、定期的に消費期限が近い砲弾などをぶっ放す実弾訓練をして、要求に従って、アメリカから火器弾薬などを買い足すのと同じです。我が国は、人を殺したり何かを破壊しない分、100倍マシではありますね。
 経済的な閉塞打開、政権の支持が落ちてきたときに戦争を始めるのは、歴史的にも度々怒っています。

 いずれにせよ、じわじわ戦禍の足音が聞こえてまいります。東証株価も年初に下落しております。まことに嫌な感じであります。

 これだけではなく、もう一つの枢軸、北朝鮮の将軍様は、相変わらず核兵器の開発で挑発しています。アメリカお得意の、独裁者の殺害・クーデターを画策し、反対勢力に加担して政権転覆を計るのも、北朝鮮は組織的な抵抗集団が無いため今のところ難しいでしょう。
 すると、衛星を使ったピンポイントの爆撃が有効になりますが、理由もなくアメリカが将軍様のお命を奪うのは出来ない相談でしょうね。北朝鮮があくまで衣の下に核ミサイルをちらつかせながら、交渉による平和的な国交回復を押し出すのはなかなか老獪なのです。

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