植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

マルベリージャムを作る ベリーナイス

2021年05月11日 | 植物
ガーデニングを始めたのが10年ほど前、バラを手始めに様々な草花、低木、菜園と広げてきました。野菜の次には果物しかありません。まず始めたのがイチゴです。地植え・プランター両方やりましたが、これはなかなか難易度が高いのです。水やり、人工授粉、シュートの管理など思いのほか手間がかかります。せっかく実がついても熟れ出すころにはナメクジなどの害虫とカラスに横取りされました。たまに完全な形の一番生りはびっくりするほど甘くてイチゴの香りが強かったのですが。3年ほどやりましたが、今は放任し野生化したイチゴが出来るのを楽しみにしております。

 ベリーというのは特定の科・目の植物を指すのではなく、小さな食用の実をつける植物を総称します。ストローベリーがスタートで、ブラックベリー、ジュンベリー、クランベリー、ラズベリー、ブルーベリーなど次々に苗を買ってきては植えましたなぁ。耐寒性の低い「シルキーベリー」は残念ながら枯らしてしまいました。

 ここひと月はラズベリーの仲間「クサイチゴ」を収穫しました。6年ほどかかって安定して結実する小群落を作り昨年から大量に食べられるようになりました。知り合いのケーキ屋さん「ドミネジョア」に持ち込み、フランボワーズのトッピングに使ってもらいました。おそらく千個ほどはワタシの胃に収まったと思います。

これがそろそろ終わると、今度はマルベリーが熟してきました。桑の実です。昔は養蚕のために桑を植えたようです。昔は田舎の方では桑の実は手と口の周りを紫色にして食べたのです。

 大きくなる高木で、毎年強めの剪定は欠かせません。蚕に限らず葉巻虫やらなんやら葉っぱは虫が好んで食べるので、夏にはボロボロになります。

 マルベリーには食物繊維の他、ビタミン類、カルシウム、カリウム を豊富に含み、アントシアニン、ゼアキサンチン、レスベラトロール、ルティンなど ファイトケミカル「植物栄養素」と言われる成分を含みます。昔から漢方薬に用いられ 老化防止やガン・糖尿病の予防効果 などがあるとされています。糖尿病のサプリに桑の葉が入っています。

ウチの桑は食用の大実種、今年はいつになく沢山実が付いたのです。前述のケーキ屋さんに持っていったら「ジャムにする」と若いパティシエが言いました。マルベリーは栽培農家も少なく傷みやすい果実なので市場に出回りませんから「貴重」な食材と知っていたのです。


 そこでワタシも何年かぶりにジャム作りをいたしました。とってきた桑の実のヘタ(軸)を取り、ごみや虫を除きます。ざっと洗って水を切ったら実の重量の2,3割の砂糖(ワタシはキビ糖を使いました)を加えて弱火で煮込みます。
甘くし過ぎないよう砂糖を控えめにし、実の形や歯触りを残すためあえてとろとろになる前にレモン汁を入れて火を止めました。25分くらいでしょうか。

これで自家製マルベリーの手作りジャム(笑)が出来上がりました。無農薬有機肥料で育て、煮沸消毒しアルコール除菌した容器に入れていますからこれこそ「安心安全」(どこかで聞いたフレーズ)のジャムで、ご近所にも少し分けました。
お味はべたつかずさっぱりとして風味があり甘すぎず、適度の酸味(自画自賛)、ワイフにも好評でありました。「ベリー ナイス」でした。

 まだ沢山とれるので、味を占めてもう一度作りましょう。保存もきくし人様に差し上げれば喜ばれますね。

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