たかがサプリと一括りに出来ません

健康の話題は、出来るだけ避けるようにしています。恐らく、日記を除くと、食べ物・旅行・ペットに関するお話と同じくらい健康が取り上げられるのではないかと思います。溢れるほどの情報の中にあって、ワタシのブログなど何の価値もありませんから。

　通販・サプリメントのお話であります。日中何気なくテレビを付けると、延々と通販の番組を流しています。最初は、著名な方の病気の話や、植物の話かとみていると、すぐに、これのお陰で健康になっているという、サプリメントや健康食品のCMであります。

特にBS放送、昼過ぎになるとどのCHでも、半分はCMか健康食品を扱う番組、そして通販ですね。

　勿論民放は、番組の制作から人件費、様々なコストのほとんどの収入をCMによってまかなっています。ですから、視聴料がかからないという理屈は分かります。ただ、放送事業者に参入するには、放送内容に一定の基準が設けられています。ニュース報道や教育・文化番組を入れるなどだそうです。公共の電波を独占的に使って、特定の商業・販売業者のみの利益のために、朝から晩まで、コマーシャルや通販番組を流すのはおかしいということですね。

　BS放送は、実際は昔の韓流ドラマや、旅番組の焼き直し、古い時代劇の再放送などがぽつぽつある以外は通販番組のオンパレードであります。中には、家を出られないような年配の方たちが、買い物を楽しみにして視聴しているのかもしれませんが。

　そこで、気になるフレーズがいくつかあります。

「この放送終了後３０分以内に申し込みされた方に限り」これは、慎重に検討したり、身内に相談する余地を与えずに買わせようという魂胆が見えますな。

「オペレーターを増員して」「この番組をご覧の皆様限り」「初回限定でお一人三箱限り」などというのもあざとい商法です。

効果・効能に関しては「個人の方の感想です」「効果・効能を保証するものではありません」などの小さい文字が一瞬表示される。また「その効果が報告されている」とうたい文句があります。効果が無い時の逃げ口上であり、薬事法に抵触しないための便法でありますな。いったい誰が誰にどんな根拠で報告しているのでしょうか。

「タダです」「お試し価格です」、これも常套手段でありますな。一週間分からひと月分をタダで差し上げますとくる。使用して効果が実感できなかったら返品していいです等。

　CM作成とオンエアの経費を払って、タダでものをくれる奴を信用できますか。購入時知らぬ間に定期購入契約がもれなくついてきますとか、ごちゃごちゃ言って、返品に応じないという話をよく耳にします。また、その購入者・申込者の個人情報を裏で横流し・販売し、類似したもののDMがでどんどん送られるといったこともありますな。結局タダのつもりが、宅配料などで損したり、無用のトラブルで消耗するようです。

ただほど高いものは無い（英語では、無料のランチなんて無い）

　そして「サプリメント」です。すっぽん・黒酢・青汁・しじみ・DHA・セサミン・コラーゲン・グルコサミンなど枚挙にいとまがありません。成人病対策にいい、便秘が直る、ダイエット、強壮剤、関節の痛みの緩和、睡眠、ビタミン剤・美顔・薄毛などなど、効能はさまざまでありますが、大体は老人かご婦人向け、昼間にテレビを観ている人がターゲットでありますな。

結論から言うと、ほとんどのものは「気休め程度」、効果が疑わしいと言われています。医者の薬でも治らないのに、なんかの錠剤を続けて飲むと「あーら不思議」健康になりました、なんておかしいですよね。これらのサプリメントは、厳しい臨床実験や科学的根拠を求められていないのです。国の認証も届け出も不要で、誰が、何を材料にして、何に効くかは「勝手に創作できる」のですよ。薬事法に抵触しないようなうたい文句にすれば何の咎めもないのです。極端な言い方をすれば、ワタシが無害な小麦粉に砂糖を混ぜてを鼻くそみたいに丸めて、強壮剤で販売しても売れるということになります。

　さらに言えば、大量生産が不可能なはずの貴重な「プロポリス・しじみ・深海ざめ・・・」などの材料がはたして含まれているの？という疑問もわきます。

　とはいえ、ワタシはいくつかのサプリメントを愛用しております。それは「難消化性デキストリン」と「グリシン」であります。

前者は、食物繊維の塊、トクホでダイエット・血糖値対策にほとんど含まれる成分です。食物繊維の摂取が、食事制限や血糖値の上昇を抑えるのは周知の事実ですね。後者は、睡眠補助（睡眠の質が向上し、寝つきが良くなる）に有効と言われています。実際に数年これを使っているワタシ達は効果を実感しています。

　これらが配合されたサプリ、栄養補助食品は概して一包５０～１００円でかなりの高額であります。しからば、その材料だけが入った徳用の粉末を買うのです。安いですよ。小袋に配合された市販のサプリに比べると数十分の一になります。

　要は、サプリメントの中で、効き目のあるものもある。ということで、これを積極的に摂取するか、あるいは低廉に購入できるかは、ワタシ達の情報力・判断力にかかっているわけで、TVのCMやうたい文句に踊らされないということであります。