植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

地道に石を彫る 暑い中ではこれしかない

2023年07月29日 | 篆刻
天気予報では少なくとも向こう2週間、雨も降らずこのところの猛暑がずっと続きそうであります。植物たちの朝晩の水やりだけは欠かせませんが、気のせいかホースから出てくる水の量が減って水圧が落ちているように感じます。あまりに降雨が少ない(例年の梅雨時期の降水量の半分程度)し、梅雨明け後には降りそうもないのです。

そうなると御身大切・命あっての物種なので、暑くなる日中は極力部屋から出ないようにするしかありません。冷房の効いた部屋で、アイスコーヒーを飲みながら、女子ゴルフエビアンカップや大谷翔平君のホームランを楽しみにテレビを観る、いうのが安上がりな贅沢で安全性が高いのであります。

ワタシは、目下最優先すべき作業が「篆刻・書道」であり、まさにインドアで有意義な時を過ごすのにもってこいなのです。数日前に書道教室の師匠F先生から頼まれたのが、某ミュージシャン(ドラマー)の印でありました。なんでも昔お習字教室に通ってきたお子さんで、今はご兄弟でセミプロの音楽家になっているそうです。HPやグッズ販売などに「ロゴ」を使いたいので先生に揮毫を依頼してきた話の延長で、ワタシに篆刻印の調製の相談がありました。

そんなものは二つ返事、お安い御用であります。お金も取らず先生から頼まれれば大概の事はやります。ただし、あまり時間の余裕がないとのことでありました。で昨日の早朝!!とインスピレーションンが湧き、頭の中でアイデアが浮かんだので1時間で作ったのがこれであります。
音符や音楽の記号を6か所に配した「意欲的な(笑)」作品であります。古今東西無数に印はありますが、音符で印文字を構成した人はそうは居なかろう、と思います。書や日本画の落款ではないので、制約も何もない自由課題であります。「恭平」と彫ってあります。


そしてもう一つの「大命題」が日展用の作品作りであります。自分で、その申込書類を取り寄せる封筒を出したことすら忘れていて、全く出品など考えてもいなかったのです。なぜ・何の目的でその手紙を出したも覚えておりません。

しかし、半年後にたまたま(笑)その書類が届いたので、どうせなら一丁やってみるか、と「シャレのつもりで」作品作りを初めて一月足らずです。入選など夢のまた夢、70年近く生きていれば現実は厳しいことはよーく存じております。
それでも、試行錯誤しながらも今までに経験したことのない高揚感・緊張感の中で、大きな印を彫るという得難い経験をしているのです。
現在試作品が9個になりました。
No.8と9がこれです。



篆刻の師匠が居ない(独学)、いずれの団体にも属していない、初出品で個人持ち込み、という篆刻歴3年のオジサンには、神風は吹きようもないのです(笑)
因みにおととしは日展への応募数は11千件位、そのうち7割が書道作品だそうです。去年2022年では書作品8576点の応募で、入選は1089件であったそうな。うち篆刻はだいたい1割弱なので600件程度の出品があると聞きましたので、ワタシの立ち位置は、せいぜいひいき目に見て上から550番目位かも。

そしたら、うわての人が居ました。
毎日楽しんでいるLINEの書道チャットであります。およそ200人以上のメンバーが居て、書道をメインに情報交換やら作品のアップなどで楽しんでいるのです。それに投稿があったのが「友人が書作品を初めてどこかに応募したいと言ってるけど」と作品展の募集状況を訪ねてきたのです。ワタシの知っているだけで、全国規模の展覧会は、日本武道館や高野山や読売書法展 など5.6あります。今はちょっと季節外れなのです。そしたら「日展は10月なので間に合いますね!」ありがとうございます、とやる気満々なのです。まだ正味2か月あるのでそれは間に合いましょうが、初めて作品を出品する(挑戦する)のに日展ですか???、というのが正直な感想です。

と思ったら、実はこのワタシも大差ない(笑)。書道展には2,3回応募したことはありますが、篆刻は、今度が初めてでどこにも公開・出品したことはないのです。その方は、もしこれから応募要領を取り寄せて準備されるかもしれません。ただ、出品料12千円というのは、読売などと同様、度はずれて高いのですよ。これに書道なら、表装やら紙代やら諸費用が掛かってくるので少なくても4,5万円は必要になります。それを知ったら「やーめた」となるかもしれませんね。

まぁ大きなお世話でありますが(笑)

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