国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

次は他地域で

2019-12-31 | 日記
早いもので最終日。下は面白いと言ってLindaが撮りました。

20時01分博多発ののぞみで帰りますが、遅くともその1時間前にレンタカーを返却すれば良く、時間的余裕は十分あると思いました。土地勘があれば有田か伊万里あたりに寄ったところです。しかし、年の瀬も迫った土曜日の午後ということで超弩級の大渋滞が発生するかもしれず、安全を考えて基本的には帰るだけにしました。

週末ゆえ通勤ラッシュはないはずですが、来るときにノロノロでしか進めなかった国道206号線を戻る気にはなれません。けれども前の晩に名案を思い付いていました。これも稲佐山へ登った御利益です。Googleマップによれば、稲佐山公園から反対側へ下りれば国道202号線へ出られる! で、その通りにしたら道はスイスイ。途中で珍誘導によるUターンが1回、立体交差がわからず通り過ぎたことが1回あったものの、それ以外にタイムロスはなく206号線(202号線との並行区間)に復帰できました。

西海橋公園でトイレ休憩。奥に見える新西海橋は有料道路です。

下の激しい流れを見た父は「いったい何川だろう? こんなところに大きな川があったかな?」と首を傾げていました。私にも心当たりはありませんでしたが、看板を見て納得。緑色の水は川でなく海(潮流)でした。時間帯によっては渦も発生するそうです。

佐世保市に入ってからしばらく南下し、とある観光スポットへ。その公園に着いてからLindaに「ここは眺めがいいところだよ」と言ったら、「着くまで見せないで」と返してきたので、彼女の視界を遮るため通せんぼの格好で後ずさりしつつ展望台の階段を上り・・・・・さあ、着きましたよ。

これを見て感嘆しない人はそうはいないと思います。


時間不足でハウステンボスは端から除外でしたが、佐世保の観光スポットを出発前に検索し、この展海峰だけは外せないと思っていました。大正解でした。

続いて船越展望所へ。少し低い場所でまた違った絶景が味わえました。九十九島を見渡せる展望所は他にもたくさんありますが、すっかり満腹したのでこのくらいにして、あとは市内で佐世保バーガーを食べるだけ。

ということで、その看板なりのぼりを探したものの見つからず。出している店を検索して寄る手はありますが、市の中心部に向かうため渋滞に巻き込まれるのは避けたいところ。それでナビに誘導されるまま道なりに進みました。

すると左手に店舗が並ぶ建物が目に入り、その中にハンバーガー屋があったのでハンドルを切って車を停めました。

入って店員さんに「ここで出しているのは佐世保バーガーですか? それとも(のぼりが出ていないので)普通のハンバーガーですか?」と尋ねたところ、「ああ、ベーコンエッグバーガーのことですね」との答えだったので、よく解らないままに3個注文。ただし、せっかくなのでワンランク上のベーコンエッグチーズバーガー(税抜550円だったかな?)にしました。

どうやらそこは人気店のようで、注文の電話が数分おきに入り、また予約した品を受け取りに来る人も4組ほど。それで20分ほど待ったでしょうか。ただし、お腹はまだ空いていなかったためテイクアウトして休憩地点で食べることに。以下は帰宅後に上の店名で調べて解ったことです。

こちらで説明されている通り、佐世保バーガーに決まったスタイルはないようですが、認定を受けた店しかその看板等は出せないとのこと。で、その店は「佐世保バーガー」こそ名乗ってはいないものの、それが全国区になるずっと前から同種のハンバーガーを売っていた、すなわち本家・元祖ともいえる専門店だったのでした。(私が入ったのはここですが、その後少し値上げしたものの良心的価格で提供しているようです。何も知らぬままここを見つけたのはラッキーでした。以下は私がずっと抱き続けている不信感ですが、「ひとたび名物として認知されてしまえば少々強気の(購買者にとっては不当な)価格設定をしても構わない」という売り手の奢りを感じてしまうのは自分だけでしょうか?)

その後は道路沿いにハンバーガー・ショップを見かけることがとうとうありませんでしたから、まさにラスト・チャンスでした。県境峠を越えて佐賀県に入り、伊万里の道の駅で食べました。

長崎二日目のものより一回り小さく、Lindaの食べ方もやや上品な感じ。これまで一貫してこの食物を「ファスト」ではなく「ジャンク」呼ばわりしてきた私ですが、これなら金を払う価値があると初めて思いました。(具材のバランスが絶妙!)二度目があるかと問われても微妙ですが。

この道の駅ではちゃんと買い物もしました。その伏線から。往路で農産物の直売所の前を何度も通りすぎましたが、店頭に並んだ袋詰めみかんを見たLindaがあれを買って家に持って帰りたいと言いました。それで帰路ではまず15個ほど入った200円の袋を二つ購入(画像右下、なお一つは車中で完食)。ところが、そこではやや小振りながら総ボリュームでは約5割増(二十数個入り)の袋が100〜150円とさらに安価。それで150円の袋(左下)一つとゆず一袋(これで100円!)を追加購入。それでスーツケースが一杯になりました。(ちなみに地元スーパーで10個入り袋を298円で売っていましたから、激安です。)

福岡市に入ってからは時々渋滞しましたが、覚悟していたほどではなく、15時半頃レンタカー屋に帰還。(なお、カーナビは帰路でも不可解な指示を出し、おそらく不必要な遠回りをさせられました。それまで高速入口への勧誘を何度も振り切ってきたのですが。)無事返却し、送迎用の車で博多駅に着いたのがほぼ16時。新幹線の発車までまだ4時間あります。が、重たいスーツケースを抱えての移動は御免被ります。ところが駅構内のコインロッカーはサイズを問わずほとんど全てが使用中。明らかに数が足りていません。荷物預かりサービスのことを思い出したので、インフォメーションで場所を尋ねましたが、それを見つけるまでに手間取り、ようやく自由の身になれた時には疲労困憊。地下鉄で中州に繰り出すことも考えていましたが、その気力が失せたため、東急ハンズでLindaのキッチン用品(パンや菓子用のグッズ)を探すなどして時間を潰した後、現地発信したように「博多めん街道」で早めの夕食。

十数軒のラーメン店が入っていましたが、一番オーソドックスそうな豚骨ラーメンを出している店に入りました。(不用意にスマホのフラッシュ設定を自動に変えてしまったため、辛うじて見られる写真はこれぐらいです。)Lindaはずっと前からラーメンを紹介するグルメ番組を観ては「あのSopa de Cerdo(豚のスープ)が食べたい」と言っていました。豚肉(焼豚)とスープだけで十分(お腹がふくれるので麺はいらない)とのことですが、無茶なことを言うなぁと思わずにはいられませんでした。そんな注文をして頑固な店主だったら「ふざけるな!」とどやされるところです。「替玉が150円なら麺抜きは150円引きだろうか」と一瞬考えてしまいましたが(笑)。

それでも豚骨チャーシュー麺を美味しいと言いつつ口に運んでいましたが、結局この日も麺の半分近くは私が引き受けることになりました。

ところで周囲には順番待ちの客が外の椅子に座っている店も複数あったのに、その店は半分未満の入りでした。総選挙で1位に輝いたこともあるというのに。ただそれも10年以上前のことのようですから、その後の時の流れの影響かもしれません。(ハッキリとは書きませんのでご想像下さい。)何にしても私は普通のラーメン1杯に700円とか800円も払うのはちょっと・・・・と考えてしまうような人間ゆえ、旅先での思い出作りといった目的でもない限り、そういう店には入ることはないでしょうから、別にどうでもいいんですがね。(払ってもいいと思うのはワンコインまで。こんなこと書くと、それこそこだわりの店主から怒鳴り込まれそうですけど。)まあニューヨークで1500円以上したことを考えたら、それでも安いと言えなくはないか。

鳩が線路内に降下したというアナウンスにはヒヤッとしましたが(先月の出張帰りに見舞われたイノシシ衝突の悪夢を思い出したので)、幸いにも大事には至らず定刻に新大阪へ到着。ほとんど待つことなく米原行きの快速に乗れました。(10分遅れても後発の野洲行き新快速に乗りさえすれば同じ快速で戻れましたけど。)日付が変わって0時26分に米原着、帰宅は1時の少し前でした。

なお、今回利用した旅行社は同様のレンタカー付きフリープランを南の島や北の地でも販売しているので、いつかそのうちと考えています。見知らぬ土地での長距離運転にも少しだけ自信(過信は禁物)が付きましたから。

追記


少し早いですが、先ほど年越しそばを食べました。「伊吹そば」という蕎麦粉100%の地元の特産品です。

これが2019年最後の投稿になります。皆様、良いお年をお迎え下さい。
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作戦大成功

2019-12-31 | 日記
3日目はレンタカーで島原半島へ。景勝地は天候が悪くてはどうにもなりませんから、回復を待っていました。市の中心から出るまで渋滞でしたが、これは想定内。あとはスイスイでしたし、とくに雲仙グリーンロードの走行は快適でした。

もうちょっとというところで細い道に入り込んでしまい、しばらく迷走しましたが、それでも最初の訪問地の武家屋敷へ2時間足らずで到着。(復興天守ということで島原城はパス。)なかなかに雰囲気の良い通りです。


古い家屋(3軒が公開)にも入りました。

続いて父が見たがっていた土石流被災家屋保存公園へ。道の駅と隣接しています。


奥に雲仙(普賢岳や平成新山)が見えますが、自然の驚異、いや脅威をまざまざと見せつけられました。

その雲仙にも国道57号線から登りました。途中で雲仙仁田循環道路へ。管理事務所で自然環境の維持保全のための協力金(100円)を払って入ります。その時に一方通行と聞かされたので狭い道でも安心でした。

仁田峠第二展望所にて。これぞ絶景です。


国道389号線に出て次の目的地へ。車を停める直前にLindaが鼻をつまみながら「お父さん、おならをしないで下さい」と言いました。この旅で一番笑った出来事でした。もちろんその異臭(硫黄臭)の発生源は父の肛門ではなく車の外。(いくら何でも人間の放屁があんなに臭う訳がありません。)ということで雲仙地獄へ。



最初はしかめ面で「プフ」(Puf)を連発していた彼女も慣れたのか、地獄巡りを楽しんでいました。私は眼鏡が曇って往生しました。そして父は「こんな地獄なら喜んで行く」と軽口。


温泉卵は絶品でした。

店頭で呼び込みをしていたおばちゃんに誘われるまま入った食堂でランチタイム。父とLindaは親子丼、そして私はここでもご当地グルメを注文。これの何がトルコと関係するのかサッパリ解りませんでしたが。

県道128号線から雲仙を下りて海岸沿いを進みます。天皇も訪れたという愛野展望所で途中休憩。その後は国道251線→34号線と来た道を戻ります。

長崎市の中心部には入らないつもりでしたが(Googleマップによる事前のルート検索では回避できるはずだったのに)、ナビに誘導されてしまい渋滞でタイムロス。それでも予定時刻(15時半)の少し前に市の西外れにある伊王島へ上陸。歴史を感じさせる教会が見えました。


そして先端の灯台へ。

もしかして軍艦島かと思って撮りましたが、全然違ってました。(明後日の方角でした。)ちなみに軍艦島は台風被害のため現在は上陸できず、遊覧ツアーのみとのことです。

またしても来た道(国道499号線)を引き返しますが、そのまま道なりだとまた渋滞なので上に見える女神大橋(通行料100円)を渡りました。その方がホテルへも近道になるので。ただし、ホテルには戻らず先を進みました。全て計算ずくでした。

滞在中に一度は有名な夜景を見たいと考えていました。ところが最近は観光客が増えに増え、夜の稲佐山登山道路は大渋滞するとのこと。さらに悪いことに山頂の展望台(30分100円)の収容台数はわずか40台分のため順番待ち。中腹の無料駐車場は500台分のスペースがあるものの、山頂までのシャトルバスが出るのは週末のみ。そこから2km歩くのも父には無理。それで人の少ない早朝未明に登ることも検討しましたが、照明が少ない分だけ美しさも減ってしまうはず。

・・・・・などといろいろ考えましたが、ホテルマンさんに訊いたところ、「夕食後に登る人が多いので、日没前に行って暗くなるのを待つのがお薦めです」との有益な助言をいただきました。その目論み通り、駐車券に刻印された時刻は17時10分。日没の数分前でした。

寒いので最初は建物内からガラス越しに撮影しましたが、反射も写り込んでしまうので外へ。

先に通った女神大橋も見えます。


スマホのカメラでも「プロ」モードにしてISOとホワイトバランスを調整すれば暗くなってもこれくらいは撮れます。

でも人を入れようとすればこれが限界かも。

一方、一眼レフ(CANON)はやっぱり違いますね。フラッシュなしでもオートでこれくらいは撮れてしまう。実際より明るく写っていますが、後で加工はいくらでもできます。

PCにダウンロードし、露出とコントラストを変えればこうなりました。結局、山頂には1時間弱留まりました(駐車料金200円也)。

何はともあれ、非常に充実した一日でした。

追記
 ホテルのフロントに置いてあったパンフレットによると、2015年に長崎市は札幌市、北九州市とともに「日本新三大夜景都市」に選ばれたのだとか。函館、神戸、長崎が「日本三大夜景」と思っていたのでちょっと意外でした。(新の方は九州が二つなので他地域から文句は出なかったのでしょうか? 選抜高校野球ならあり得ないセレクションですが。)ちなみに「世界三大夜景」はナポリ、香港、函館で「世界新三大夜景」(2012)がモナコ、香港、長崎のようです。日本にも世界にも名を連ねている長崎はやっぱりすごい?(そして函館市民は選に漏れたことを知って激怒したかも?)
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