TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

T先生のこと

2006年11月23日 15時24分19秒 | 日記
 昨日、我が家に着いたら、喪中を知らせるハガキがあった。何とT先生が亡くなったという奥様からの知らせだった。八月に亡くなったそうである。T先生は、私が東京都の教員に採用されてからの長いつきあいで、もう30年になる。技術科の教師である先生は、非行で荒れた時代に男子だけの技術を教え、大変苦労なされた。そのせいか胃ガンを発症されてしまった。今でこそガンは不治の病ではなくなってきてはいるが、その当時は大変なことであった。
 先生は胃を切除する手術を嫌い、当時ではあまり知られていなかった民間療法に頼った。ガンはビールスが原因であるという説にもとづく治療法があったそうだ。先生はそれに賭けた。奇跡的にあれから30年近く先生は生存し続けた。
 一度だけ先生のお宅に招かれた。当時NECが全盛だった頃のパソコンがずらっと並んでいた。デスクトップパソコンが買えなかった私にとっては、うらやましい限りであった。

 私が転勤したところで、また先生に出会った。退職後、嘱託としてお勤めをしていたのである。技術の授業もパソコンを教える授業へと変わった。パソコンが得意な先生は、PTAのパソコン教室などでも生き生きと教えていた。先生とは良く将棋の相手をしていただいた。豪快な攻め将棋であった。
 私にも経済的な余裕ができ、デスクトップパソコンを買えるようになった。先生にご意見を伺って購入したパソコンは今でも家にある。(今は完動はしていないが。)
 昨年は私が喪中になっていたので、年賀状のやりとりはしていない。まだ元気だと思っていたのだが、72歳で生涯を閉じられた。退職を機にお会いしたかった一人であった。合掌。

 
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