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TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

夜の学習教室、でしゃばった2

2011年12月28日 12時49分33秒 | 数学
 方程式の移項を教える。

T「3x+5=17を解く」(実際には違う数値だったが)
T「さっきまで習っていたように、5が邪魔な項だから移項したい」
S「・・・」
T「その前に、移項の仕組みをお話します。」

======お話===========================

3x+5=17

5が邪魔だから、5を消すために、両辺から5を引きます。
(天秤の図を描いて示す)
天秤の両方から5を引いてもつりあいは?

S『釣り合う』

そうですね。

この天秤の図を式に直すと・・・

3x+5-5=17-5

ここで方程式についてお話。
方程式を解くことは計算ではありません。
計算を「利用して」方程式を解くことが出来るのです。
ですから、この式のあとは、計算を利用します。すると・・・

3x=12 という式になります。


もどって、
3x+5=17 のときに、5が邪魔でした。

3x+5-5=17-5 とやったのですが

左辺は3x+0ですつまり3x
ですから、

3x=17-5となり+5が-5となって右辺に移ったように見えます。

そこで、右辺の+5は=を越えて左辺に-5として移すことが出来るのです
この操作を移項といいます。

もう一度まとめると

3x+5=17 のときに、5が邪魔でした。

実は3x+5-5=17-5 の式が1行省略されて

3x=17-5 となっていたのです。
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・・・・などという話しをして、実際の練習問題をやった。この生徒は正負の数がまだ
分かっていなかった。だから、移項をいくら教えても分からなかったのだが・・・。

最後の1問で「これは何とか、自信がもてました。」と言ってくれた。
教えた甲斐があったが、あーーー、出しゃばってしまったかも。

それでも、出しゃばらなかったら、この生徒はこの日も方程式は分からなかっただろうと思う。

数学は「やり方」だけ教えても、分かってはくれないのだ。



















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コメント
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