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2015 年 ヨーロッパへの旅 37 ハンブルグ→ハノーヴァー

2016-01-13 16:50:19 | 2015年 ヨーロッパへの旅

9月25日(金)

ハンブルグ→ハノーヴァー
Hamburg→Hannover

朝の目覚めは久しぶりにすっきりした気分だった。
ここ数日、油っぽい食事の取り過ぎで、
胃に負担をかけ過ぎていたのだろう。

昨夜、サッカーのブンデスリーガのテレビ中継を楽しみにしていた夫は、
余程疲れたのか、あるいは、ハーフボトルのワインに酔っぱらったのか、
サッカ-が始まった途端にウトウト寝始めた。

「おもしろいわよ。」といくら言っても起きない。

「ねぇ、昨日はどこへ行ったんだったかしら。」
「ねぇ、今日はどこへ行くの。」
毎日のように聞く私に、「え~~~っ、一体・・・お前さんの脳みそは
腐ってるんじゃないの、しっかりしてくれよ。」と言う夫。 

何から何まで、計画から毎日の道案内、夕食のことまで、全て夫任せ。
私はただ付いて行くだけの人なので、我が家のセバスチャンは、
老骨に鞭を打ち、ヘトヘトになっているのかもしれない。

(セバスチャンとは、昔見たアニメの「アルプスの少女」の
登場人物の一人で、クララの家の使用人のこと。) 

結局、サッカーが終わって、私が寝支度を始めた頃、
夫は目覚め、明日の支度をし、10:45に就寝。

 

さて、10:20、いよいよ最後の行程、
ハノーヴァーに向かうIC電車に乗る為にホームへ降りた。

予約番号の列車はどの辺りに着くのか探したが、表示がない。
ホームにいる人に聞いても誰も分からない。
電車が入って来たら、窓を見ながら走り、
とりあえず乗ってから探すのだという。

駅員らしい人がいたので尋ねたら、
「もう電車が来たから、すぐに乗ってから探しなさい。」と言われ、
あわてて乗ると、狭い通路の上でたくさんの旅行者が
大きな荷物をぶつけながら、前車両に行きたい人、後車両へ行きたい人、
ギュウギュウと「押しくらまんじゅう」状態。

 駅に着いてから、よくよく電車を見て分かった。

 

大きな車体にたった10cmの表示、
しかも、ホームには何の案内もない。
日本の親切な案内表示をドイツ人が視察に来たら、
少しは変わるかもしれない。 

ハノーヴァーに着くと、今夜の宿、グランドパラスホテルは
駅から7~8分の4つ星のホテルだった。

えっ、こんなステキなホテル、久しぶり!
昨日のホテルの3倍位の大きな部屋、
バスタブ付きのこれも3,5倍位のバスルーム。

夫が「人生最後のヨーロッパだから、
ここだけはちょっと贅沢に・・・」と言った。

チェックイン後、早速、旧市街地の散策に出かけたが、
案内所でもらった地図がかなりいい加減なイラストだったせいで、
絵の通りに歩いていたら、どんどん遠回りする羽目になり、
なかなか目的地にたどり着けなかった。

途中、通りがかりの人に道を確かめながら、ようやく新庁舎に着いたが、
(新)とは言ってもかなり古そうに見えた。
やはり調べてみたら、1913年6月20日に開庁、
もう100年以上前のことだった。

新庁舎の中では学生達が何かの催しをしているようで、
大勢で、賑やかな様子だった。

裏庭に回ると、湖に面しているのか、市民の憩いの場になっており、
先生と、幼稚園児や小学生達もたくさん遊んでいた。

そこからしばらく歩くと14世紀に建てられたマルクト教会があり、
この美しい教会の中に入って行くと、美しい女性の讃美歌が聞こえて来た。

本番に備えて練習をしているのか、
誰かに注意を受けながら 何度か繰り返し歌っていた。
建物の音響効果もあるのか、澄み切ったソプラノの歌声は
天使のようで、我々はしばらくそこから動けなかったが、残念ながら、
譜面に隠れたお顔は最後まで見ることは出来なかった。

しばらくして、ようやく駅前まで戻り、今夜の食事処を探したが、
駅の中や近くにはなかなか思うようなレストランがなく、
私はとても疲れていたので、サンドウィッチでも買って、
とにかくホテルに早く戻りたいと訴えた。

しかし、夫はどうしてもおいしいビールと、
ドイツ料理を食べたいと言い、さらに歩き回った。

途中、疲れた私に紳士?が声をかけてくれたので、
お隣に座らせてもらったが、
お店のことは何も知らないらしく、黙ったままだった。

結局、あきらめて、ホテルの近くまで戻って来たら、
おやっ、と目を引くレストランがあり、16△△?年から
と書いてあったので、300年も続いているならと、この店に入ることにした。

大正解!
何もかも、夫の抱いていたイメージ通りだったようだ。
スープ、サラダ、メインディッシュ、全て二人で半分ずつ。
味は少し塩辛めだったが、とてもおいしかった。





馴染み客が多いらしく、観光客はほとんどいなかった。
 私達が食事を終りかけた頃、三人の日本人らしい男性が入って来た。

特に話をしなくても、身なりや仕草でどこかの会社の駐在員と
出張社員かな、と推測した。

席を立つ時「こんばんは。」と挨拶すると、驚いた様子だったが、
バッチリ夫の推理は当たっていた。

自動車関連の方達だったが、私達の聞いた日本車や、
日本製品の評判を話すと、
「我々もその中に入っていると良いんですが・・・・。」と言われた。

静かに、ゆったりと落ち着いて話している彼等を見て、
夫が「やっぱり日本人はいいね。」と言った。


今日はすごく疲れた。
万歩計を見ると16,848歩。

私はセバスチャンに言った。
「明日から、地図は見るだけにして、目的地は現地の人に聞こうね。」 

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