9月9日(月) (アテネ3日目)
今日は昨日のようにシンタグマ駅から
アクロポリス駅まで地下鉄に乗り、古代アゴラを目指す。
アゴラというのは、政治、宗教、
文化的施設が集中していた場所で、
現代では「市場」を指す言葉として使われているようだ。
当時は男性が買物をする役目だったが、
このアゴラで政治を論じたり、
雄弁家の話に耳を傾けていたらしい。
この時代に哲学者ソクラテスやプラトン、
喜劇作家のアリストファネス、
歴史家ヘロドトスという人達が活躍していたという。
このアゴラへの途上、保育園の先生と子供達だろう、
日本の「か~ごめ、かごめ・・・・後の正面だ~~~~れ。」
という遊びと同じことをしていた。
つい懐かしくて、かわいくて、しばらく見とれていた。
パゴラの遺跡はほとんど廃墟と化していて、
立ち入ることは出来なかった。
すばらしい遺産が朽ち果てていくのはもったいないことだと思う。
まして すぐ側の住宅の壁にはこんな落書きが・・・
本当にもったいない!
そして、奇遇!
昨日、美しい小路で迷っていた時にお会いした
キプロスの婦人に偶然再会した。
昔 アテネで仕事をされていて、
今は歯の治療でこちらに来ていると言われたが、
彼女のお陰で、アクロポリスの入口までたどり着けたのだ。
これも何かの御縁と、記念に写真を撮らせていただいた。
次にゼウス神殿に向かった。
神殿を探す内、アギオス・エレフテリオス教会という
12世紀に建てられたヴィザンティン様式の
小さな教会に行き当たった。
そして、すぐ近くにあるアテネで一番と言われる
ミトロポレオス大聖堂にも立ち寄ったが、
残念なことに改修中で、全貌を見ることは出来なかった。
この教会は1840年から15年の歳月をかけて建てられ、
現在は、大統領の宣誓式などの国家的行事が
全てここで行われるとのことなので、
重厚な美しい内外装が見られず、
本当に残念だった。
この地の人達は信心深い人が多いのか、祈りをささげ、
ガラスケースの中に納められたイエスの絵に口づけをしている。
どちらの教会でも、
ガラスにたくさんのキスマークが付いていたが、
このような光景を見たのは初めてだった。
続く