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仙谷由人行政刷新担当相が各府省の事務次官ポストの廃止を検討する考えを打ち出したことについて、三バカ大将(?)が猛反対。
例によって、民主政権が唱える政策には何でも反対せねば「損」と、一バカの亀井先生が、「組織がある以上、トップがいた方が便利だ。次官をなくすだけで政治主導が進むものでもない」とゴタクを並べる。
そして、もう一人のバカも口を合わせて「事務取扱責任者としては必要だ」という。「産経」はこの二バカのパナソニック労組出身・平野先生の「動きとぴたり一致する」とこれ又、三番目のバカ、「民主党最大の支持団体、連合の古賀会長」を紹介する(http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091208/stt0912081951008-n1.htm)。
なぜ、マッシーパパが失礼をも省みず、お三方を「バカ」だというのは、彼らが単純に「組織がある以上、いたほうがいい」という、愚にもつかない反対理由をかかげるからだ。
つまり、この言葉の裏には、ただ、「官僚をまとめるのは厄介だから、今までどおり官僚に統括してもらう」ということが含まれているのである。
では、一体、政権交代した直後に打出した、小沢ドクトリンの「次官会見廃止」即ち、各省庁事務次官が記者クラブで行なう会見を中止したのは何の意味があったのか。
又、各省の官僚トップが閣議の案件を決める事務次官会議を廃止したのはなぜなのか。
どれもこれも、官僚が大臣よりも強い影響力を持つ現状を改め、首相や閣僚による「政治主導」を強める狙いがあったのではないのか・・。
いいですか、事務次官のお仕事はこの次官会議とマスコミへ会見の二つ。そして、後は府省庁の人事権と予算の決定権ですぞ。今、この後者の二つをはずさなければ、折角の「政治主導」も画竜点睛を欠くに等しいというのである。
いやもっと、分かりやすく言うと、民主党内の小沢氏の例を引けばよく分かるのでは。即ち、党のカナメに君臨し、この人事権と金を握ったおかげで独裁まがいのことが可能になったのだ。
だからこそ、「組織がある以上いたほうがいい」のではなく、組織がある以上、人事権と金を握らせるととんでもないことになるということ。ましてや、次官は天下りの一番おいしいところを持っていく存在だということを忘れて貰っては困るのだ。
因みに、「賢者」の意見を紹介しよう。前・鳥取県知事で行政刷新会議のメンバーである片山善博氏もはっきりと「事務次官ポストを廃止せよ」と言っているのである。
そして、その理由を事務次官会議を廃止したくらいでは不十分、事務次官のポストそのものをなくしてしまうのが官僚体制改革の早道であるとおっしゃるのだ。
彼はこの他にも「大臣などの政治家が責任を取り、幹部職員の人事もやるようになれば事務次官はいらない」、「官僚は、税や国際金融など専門分野でそれぞれ局長を目指せばいい」とまで言う(http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2009/10/----_2.html)。
要するに、「一番おいしい天下りにありつける次官が(官僚たちの)人生の目的となって、国家・国民のために働くのが二の次になる」と警鐘を鳴らしているのである。
なるほど、彼自身が自治省のエリート官僚であっただけにこの主張は説得力のある話だ。
さらに又、片山氏は仮に次官廃止がないなら、次官そのものにしかるべく人を内閣が選んで政治任用すればいいとも言っている。
まさに箴言。そもそも政治家の頭の固いところで、なんでもYESかNOかで判断してしまうから、物事が少しも前へ進まない。
問題が歪んだ官僚組織のヒエラルキーにあるのなら、曲がった芽を摘めばよい。片山氏の言うように、次官を政治任用に変えればよいだけである。
つまり、官僚でない官僚にすれば、官僚の利益代表でなくなるというわけだ。
因みに、先進国の高級官僚はすべて政治任用。日本だけが明治以来の「お上」の発想で古いスタイルを固守しているようだ(http://www.jinji.go.jp/syogaikoku/syogaikoku.pdf)。
【アメリカ】:長官・副長官次官・局長等政治任用。任命権者は大統領
【イギリス】:上級公務員選考委員会の選考をえて、次官補以上は首相、その他は次官が任免
【ドイツ】:次官・局長は閣議承認を得て大統領が任免
【フランス】:本省の総局長・局長等は大臣が候補者を選定し、大統領が任免などなど。
ま~、「脱官僚」「政治主導」をマニフェストにかかげて政権交代した民主党の先生方なら、せめてこんな議論をしてほしかったのに、「次官廃止」と聞いただけで、早、しり込み。
閣僚の中で、賛成を表明したのは赤松農相と原口総務相だけ。後は、慎重論が相次いだとか・・。
なるほど、廃止に賛成する政務三役の一人が「みんな(官僚に)お世話になってるんでしょう」と皮肉交じりに語ったわけだわね・・(http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091209ddm002010048000c.html)。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪
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