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28日の「読売」朝刊トップにデカデカと「神戸市違法支出」「市の請求権放棄無効」「住民訴訟骨抜きに歯止め」と見出しが踊る。
そして、記事には、「神戸市が19の外郭団体に派遣した職員の人件費に充てるため公金を支出したのは違法として、市民団体が住民訴訟。矢田立郎市長と外郭団体に総額約79億円を市が請求するよう求めたのに対し、大阪高裁が市長への55億円の請求を命じたとある(http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20091128-OYO1T00205.htm)・・。
処で、マッシーパパは勉強不足でこの事件のことをよく知らなかった。そこで、早速、丹念に調べて分かったことは、
①そもそも、02年4月に「公益法人への地方公務員派遣法」が施行、地方自治法の例外規定として「公益上の必要性」を満たせば、補助金支出が可能となった。逆に言えば、条件を満たさず補助金を出せば、これまでどおり、違法支出となる。
そこで、複数の市民団体が、「神戸市が違法支出している」と外郭団体別に二つの訴えを起こしたという。
そして、神戸地裁は、「神戸市は公益性をまったく審査せず補助金を出しており、直接の給与支給と言われてもやむを得ない」とそれぞれに同じ趣旨の判決を下したのだ。
②勿論、市側は双方とも控訴したが、そのうちの一つが、今年1月に高裁で、「補助金は違法」との判決が出、約二億五千万円を矢田立郎市長と三団体に返還させるよう市に命じた。
③そこで、市長は再び、上告するとともに、万一の敗訴を慮って、市議会に、「市が市長等に請求する権利を放棄する条例」を制定させたのである。言うまでもなく、市長と馴れ合いの自・公・民主のお手盛り議案であったのだが・・。
④そして、二つめの控訴審の判決が27日に下り、このお手盛り条例に対しても、「住民訴訟の意義を重んじ、制度の趣旨を骨抜きにしようとする自治体側の”裏ワザ”にストップをかける」と厳しく断罪したのである。
いや、聞きしに勝る矢田市政の暴挙、そして、市政を監視する立場の市議会との癒着。中でもひどいのが、連合兵庫と民主党市議であろう。
幾ら、単独推薦で名実ともに与党になったからといって、民主党の市議までが、判決を無視し、「議会として慎重に議論したので後ろめたさはない。権利の乱用と決め付けられるのは心外だ」とノー天気発言するのはもってのほか。
あの前鳥取知事の片山氏でさえ、「一審判決を無効にする姑息な条例に効力などあるはずもなく、妥当な判決。行政のチェック機関であるべき議会に対し、"その資質がない"」とあきれたぐらいなのである。
それにいいですか! そもそもが、この外郭団体って、いわば、神戸市幹部職員の天下り先みたいなもの。そこに、出向した職員の人件費相当の補助金を交付する構造はまさに中央省庁の仕組みとそっくり同じだと思いませんか。
それをずうずうしくも、「市民に何の損害がない」の、「後ろめたいことはない」とよく言えたものである。
み~んな、大事な税金がムダに使われているのですよ。まさに、こんな勝手なことがよくぞ言えたもの。
これも市民が何十年にも及ぶ市職員上がりの市長を何も考えずに受け入れてきたからこそ、それを当たり前と思う歪んだ市政になったのです。
そして、今ひとつは我々の選んだ市議会議員がその甘い汁に預かろうと市長と結託した馴れ合い政治を続けてきたからでないだろうか?
きっと、ほかにも怪しげな支出がウジャウジャあるに違いない。こうなれば、市民として、ホンとにやってほしいのは、市の予算の事業仕分けの公開でないだろうか?
どうして、民主の市議さんたちは「我々も導入しよう」と率先していわないのでしょう?
それとも、誰かさんが、先日の市長選挙で、「民主の単独推薦さえ受ければいいと」市長を支持してきたいい加減さが、ばれるとまずいと、市長の擁護をしているのですかね。
ともあれ、これからの矢田市政4年間を思うと神戸市民はホンとにうんざりだが、いっそ、この機会に誰かさんの犯した罪もよ~く考えて見ることだろう・・。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪
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