「また官僚の税金ムダ遣いが進行中だ。東京・銀座や台場に近い人気の東雲で建設中の公務員のための超豪華タワーマンション宿舎。管理費も含めた価格は141億円。あの悪名高い衆院赤坂宿舎の総工費138億円を上回る。それだけじゃない。驚くのはその家賃の安さ。3DKで月4万円、3LDKで7万円。民間相場の4分の1程度というベラボーな安さ。これじゃ税金を払うのがアホらしくなる」と日刊ゲンダイの記事。
そういえば、昨日、これを取り上げたTVで映し出されたがこの写真(http://taxtower.web.fc2.com/index.html)。もうあいた口がふさがらない。
いや、TVはこの億ションはここだけでなく、ほかにも横浜市や東京都小金井市など、郊外の国有地に続々建設する予定だと言う。
どうやら、一昨年、財務省の「国有財産の有効活用に関する有識者会議」が、東京23区内の庁舎や全国の公務員宿舎を整理・統合することを提言。そして、空いた国有地を売れば、庁舎や宿舎を建て替えても1兆円の金が残ると、お墨付きを与えたのだとか。
ま~、それにしても日刊ゲンダイが言うようにあほらしいとしか言いようがないね・・。
処で、国家公務員宿舎は全国に約225,000戸あるそうな。そして、国家公務員の定員が現在、339,476人。ほかに、自衛隊員248,303人だから、あわせても、ざっと3人に1人が公務員宿舎に入居している勘定になる。
職務上、職住接近が望ましい自衛隊員、刑務官等は別としてもこれだけ多ければ、国が理由として主張する、「転勤が多い」ではもはや説明がつかないのでないか。
だからこそ、全国の宿舎は空き家だらけ。そこで、“派遣切り”騒動のときに、渡りに船と、職を失った人たちへの緊急支援策としてそれを貸し出そうとしたのだだが、それさえ思うように埋まらないと聞く(http://www.asahi.com/special/08016/TKY200902210132.html)。
それを、頭が狂ったか? 不要不急な公務員宿舎をどんどん建て替えようとしているおろかさ。この大不況期に、使うべきところがいくらでもあるというのに、よりによって、豪華公務員宿舎!?
もうとっくに「親方日の丸」など、死語となったと思っていたのにまだまだ、生き延びていたようだ。
閑話休題、さて、国家公務員宿舎の家賃だが、これを決めるのに、「国家公務員宿舎法」というのがあるらしい。
それもどうやら、地域、面積、築年数の基準だけで、駅から近いか、高級住宅地かどうかの環境や、超高層や免震工法など建物の形態などあまり関係しないようだ(http://www.web-pbi.com/whereabouts/Jhouse01.htm)。
だからか、同地区の民間住宅と比較するととんでもない差となるのであろう。
それと、おかしいのは、これが民間だと低額の賃貸料で社宅や寮等を貸与した場合には、それらの者から徴収している賃貸料が世間一般の相場と著しくかい離している部分については、給与とみなして課税が行われる。が、こと公務員になるとどうやら、この法律も免除されているようだ。
確かに、大昔、公務員が民間に比べ、安月給の時代にはこのような特典も必要だっただろう。だが、国家公務員優位の今の時代ではもはや逆差別でないだろうか。
いや、むしろ、民間では、「福利厚生施設の充実を図っていた1990年ごろには,社有社宅の保有率は7割にも達していたが,バブル崩壊〜景気低迷を経て統合・廃止の傾向が強まり,今回の調査では保有率36.3%とほぼ半減している。企業が社有社宅入居者から徴収する使用料は,民間の賃貸物件に比べて格段に安く,社員の受ける恩恵は大きい。しかしその分,入居者と非入居者の間に不公平が生じてしまうことも,社有社宅を見直す一因となっている(http://venture-plus.com/news/25061)」という報告もあるくらいなのである。
だからこそ、先般、自民党の「無駄撲滅プロジェクトチーム」が「国家公務員宿舎を建てなくても家賃補助で足りる」として維持管理経費(約54億円)が無駄と判定したのでないのか・・。
ともあれ、どこまで、自公政権は公務員に甘いのだろうか?いや、ひょっとして、この建設にも族議員の利権が絡んでいたりして!?・・。
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