小沢代表の「敵失」で蘇ったかのように威勢が良い麻生閣下。解散時期に関しても、「補正予算案の成立に(民主党が)どう対応されるか。どうしても反対であれば、(関連法案の再議決に必要な)60日間を要してでもやるのか、打ち切ってこれが我々の案ということで選挙をすべきなのか、その時の状況で判断する」と民主の出方をみる余裕まで見せ始めた(http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090401ddm001010002000c.html)。
又、支持率も、自身の誤読や失言を重ねた失態と、中山国交相、中川財務相と、相次ぐ辞任で下がりっぱなしだったのが、一転、浮上しだしたとも言われる。
それにしても、「(解散を)するかしないかは出方次第だ」とは大きく出たものだ。いや、これって、閣下お得意の「引っ掛け」かも?・・。
というのは、ここまで麻生政権を延命させたのは小沢民主の、今ひとつ攻め切れない弱気と戦術のまずさ。とりわけ、この引っ掛けに小沢代表が何度、ひっかかったことだろうか。
マッシーパパが記憶しているだけでも2回。それも、解散に追い込める絶好の機会にである。つまり、1回目は、麻生総理の就任早々に、閣下が雑誌に寄稿した解散時期の「ブラフ(はったり)」に引っかかり、解散するならばと、「新テロ対策特別措置法改正案の採決」を安易に約束。攻め口を見失なったこと。
そして、二つ目は、第二次補正予算の提出時期をめぐるバトル。閣下の腹の中は、支持率低迷で年内に出せば、会期延長しても決めねばならず、さりとて、解散要求が大きくなればまずいと越年策。そして年明け早々の通常国会に提出したが、又も小沢民主は世論を気にして、審議拒否に出られず、与党協力に等しい採決に応じてしまったのである。
尚、この後の3月27日に通過した09年度予算案も1月19日上程以来、終始、与党ペースのうちに3月3日の小沢秘書逮捕のアクシデントを向かえるという、なんとも迫力のないことおびただしい。
即ち、すべて、狡猾な麻生の戦術、「100年に1度の未曾有の経済危機」「解散より経済対策」を人質にとられて、完全に政局を封殺されてしまったのだ。
悲しいかな、豪腕小沢も、選挙あってのこと。むしろ、性格的には東北人特有の朴訥さで、国民に反することは出来ぬからどうしても、強引に攻め切れない。逆に、吉田翁ゆずりの頭のいいDNAはなくとも、川筋もんの親父のDNAは引き継いだのか、切った張ったは小沢より数段上。
ましてや、えげつなさにかけては他の誰にも引けをとらないから、引っ掛けもよく効いた。だが、柳の下のドジョウも二匹まで・・。
それにここまでは、小沢代表の敵失でようよう同点に追いついただけ。閣下の余裕も強気もただの見せ掛けにすぎない。
その証拠に、支持率アップしたといえ、まだまだ、低空飛行に変わりなし(http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0324&f=politics_0324_010.shtml)。
又、実際、麻生人気は依然低く、「読売」の行った直近の世論調査「首相にふさわしい人」でも、前回2位だった小沢が5位に落ちるのは分かるとして、閣下は上るどころか、4位から8位に下がるていたらく(http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080116-907457/news/20090317-OYT1T01272.htm)。
これでは、巷間言われているような、5月選挙など夢の夢。おそらく、このことは当の閣下が一番御存知。
ならば、この解散発言、何のため?だが、当然、民主党への揺さぶり!民主党への次なる補正予算をスムースに通してもらうための揺さぶりでしかない。
つまり、「(補正予算)に反対すれば解散するぞ」と脅しているのだが、ここまで言われて代表も馬鹿でない。それが証拠に、赤字国債でもって組む、ばら撒き補正予算を批判しても、解散の「か」の字も言わなくなったじゃん(http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090401k0000m010097000c.html)。
なるほど、ここからは、どちらが、「居座れるか?」「辞めないか?」のチキンレースの始まりだわね。
もう、こうなれば、立ち位置、逆転、民主党は解散が延びれば伸びるほど、立ち直れる機会も出てくるし、西松疑獄で、自民党議員の立件も無きにしも非ず。となれば、解散は急ぐ必要がない。
かといって、麻生閣下に解散のチャンスが始めて来たといえど、まだまだ支持率は下げたまま。でも(解散を)、伸ばせば伸ばすほど、小沢ショックで一遍におとなしくなった反麻生グループがまたぞろ、反旗を翻さないとも限らない。いや、何よりも、万一、閣僚・二階氏の秘書逮捕となればもうジ・エンド。苦しい立場は決して小沢だけでないのだ。
だからこそ、閣下も、二階氏秘書逮捕の直前が解散時だという。つまり、検察は選挙直前に逮捕はないと「サンデー毎日」は『二階ミサイル直撃で始まる打ち抜き特捜解散-太郎と一郎辞任チキンレース』で記事にしているのである。
マッシーパパなど、むしろ、この勝負、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」の小沢代表に分があると思っている。その理由は、さもしい根性の閣下では、5月下旬のプーチン首相来日で「北方領土」もやりたいし、7月のG8サミットも出たい。それなら都議選もついでにと、いうまにずるずる任期まで至って、結局ドボンも大いにありうるからだ・・。その点、代表の身分に未練のない分、有利に違いない。
かてて加えて、後半国会は21年度補正予算案をはじめ、海賊対処法案や消費者庁設置関連法案などの重要法案がめじろ押しだけに、民主党が失点回復に総力を挙げて責め立てるはず・・。
ま、いかが相成るかは神のみぞ知るで、このチキンレース絶対目が離せません!
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