麻生総理は追加景気対策の柱として時限的な贈与税減免を2009年度補正予算案に盛り込む意向と言われる。尚、閣下は直系尊属から贈与された資産を住宅や車の購入に充てた場合に限り、贈与税のかからない基礎控除(現行年間110万円)を概ね、500万円ぐらいに拡大する予定だとか。(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090328-OYT1T01084.htm)。
愈々何でもありになってきましたね。どうやら、本性が出てきたようで、100年に一度の経済対策を錦の御旗にして、資産家への優遇策を紛れ込まそうとするようです。
ま~、花火を揚げた段階ですから、詳細は分からないですが、少なくても、①基礎控除は500万以上、
②時限立法といっているから数年は継続。消費税増税のときに、景気回復まで3年かかると言っていたから多分3年は間違いないでしょう。それに、これまでの経験で、金持ち優遇税は再延長も十分ありえる。
③そして、家、車を買う”など”といっているので、範囲の拡大もありうるでしょう。
④又、当然、子供の数だけ適用されるから、ざっと計算しても5000万円~1億円は課税対象を免れるのでないだろうか?・・。
なるほど、こうすれば、相続税の基礎控除(5000万円+法定相続人の数×1000万円=9000万円)と併用で、相当な額、税を払わなくて済むという芸の細かいところですね。
それにしても、一体、このメリットをどれだけの人が享受できるのでしょうか。少なくとも、贈与する人の生活もあるから、贈与する数倍は財産を持ってないといけないよね。となると、数億円以上それも、現金で持っていないと無理だから、もう、マッシーパパなど想像もつかない世界だ・・。
そういえば、世の中に財産を相続される人(死亡者)は毎年100万人以上いるが、実際に課税される人は4,2%しかいないそうだから(http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2007/6368/01.htm)、もう完全に金持ち優遇策だよね。
だからこそ、現行法も不公平にならないよう、せいぜい年間110万円と枠を決めている所以なのだろう。
大体、こんなことを考えるは、相続、贈与に日ごろ悩んでいる世襲議員だからこその発想。いかに彼らがくだらないか、マッシーパパが常日頃、批判しているのが分かってもらえたと思う・・。
処で、こんなことをいうと、きっと負けず嫌いの閣下なら、「親が子供に家を建てる時、全国平均で補助額は500万円だから」庶民でも恩恵を受けますよと、口をひん曲げて言うだろうな。
そして、日本の個人金融資産が1500兆円あって、世代別に見ても最も所持しているのが、50才以上であわせると1200兆円に上るとも(http://blog.livedoor.jp/cpp99/archives/569165.html)・・。
でも、それも、統計の綾(あや:表現上の技巧)、こういうものは大概、「二八の法則」という奴で二割の人が8割の富を集めているもの。それが証拠に、マッシーパパの世代60~69歳の一人平均3132.5万円は誰でも持っていそうな金額でない。
仮に持っていたとしても、今日び、有料老人ホームに入ろうとしても、一時金2400万円、月額利用料24万円が普通。
従って、子供が親の面倒を見たのは遠い昔。となれば、この平均額持ってても、先行きに不安は残る。となれば、孫、子に生前贈与など、庶民に無理ですって!
結局、麻生閣下の狙いは金持ちを優遇するため! はたまた、今、ネットで若者の間に流布している、「おカネあるのに使わない高齢者 それが若者の低賃金を生む 」というばかげた幻想論に悪乗りしたかだ・・。(http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1234088167/)。
つまり、「個人金融資産を中高年で8割も持っているのに使わないと経済に悪影響が出る」という変な理屈だ。
そら、今の不況の時期、このおいしい話なら、経済に疎い閣下は飛びつくよね。それに、自公政権の負の遺産・格差拡大の責任をウヤムヤにしてくれるのだから・・。
でも、この論理にはちと無理がある。中高年世代の資産が1200兆円あるのも今に始まったことでなく、むしろ、昔はそれ以上あったのが、老人いじめと株価下落で減ったぐらい。だったら、余計心細くなって、財布の紐も硬くなっているよね。
それに、堺屋太一氏など、まったくこの論理と反対に、定年を迎える段階の世代に向け「高齢者から若年層へのお金の流れを止めること。これが将来の豊かさを保証する」とまで、言っていますよ。
一寸、長い文章だが、含蓄のある説ですので、ぜひご一読ください!(http://secondlife.yahoo.co.jp/business/special/060419/003.html)・・。
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