まさおっちの眼

生きている「今」をどう見るか。まさおっちの発言集です。

復讐するは我にあり!

2011-02-22 | 政治
みんなで勉強すれば効率よくできるということで学校ができ、悪い奴をのさばらしておくとよくないということで警察ができた。つまるところ人間のこの世はすべて哲学的にいえばイデア(観念)の社会である。ビジョンがあって初めて前に進むことができる。ところが今の政治家にはまったくビジョンがない。だから政局、政争ばかりに走って、まるで子供たちの喧嘩のようなことばかりをしている。いみじくも経団連の米倉会長が今の政治家の動きを「税金で食ってるくせに国民のために何一つしない給料泥棒」と評したが、ビジョンなき彼らは何一つ前に進めないのである。菅政権は小沢を叩くことで国民の支持率を上げようとしたが、とうとう20%を切ってしまった。野党の自民党は菅政権は終わりとみて、小沢叩きから、ポスト菅の前原、枝野叩きにシフトを代えた。まるで連合赤軍がごときの民主党の内ゲバ、そして自民の揚げ足取り、すべて国会は国民のためのビジョンを示す政治ではなく、「あいつが悪いんだよう」っと、子供の喧嘩場と化している。こんな状況では、そりゃあ国民の閉塞感も拭うことはできない。「仰げば尊しわが師の恩」という歌も先生の人格が問われて歌われなくなったが、「先生」と呼ばれる国会議員も国民を導けなくなったので「先生」ではなくなった。教師もそうだが「先生」と呼ばれるものは、まず人をよき方向に導く「ビジョン」がなければ失格である。それらを国民に伝えるマスメディアもそうだ。彼らもビジョンなく、ただ政争を垂れ流し、国民の頭をヘンな方向にどんどん洗脳していくことを業務としている。今まず必要なことは無駄の徹底的な圧縮なのに、マスコミたちはそれに対する何の指標も示さず、わが権益を守るために消費税増税キャンペーンを張って、消費税増税やむなしと国民を洗脳している。これが今の社会の現実である。その現実を前に庶民には動けない閉塞感が漂っている。ある飲み屋でおかみさんがある客に言った。「あんたせっかく学があるのに何かやればいいのに」。そうするとその客はこう応えた。「ガク(額)があっても、中に絵がねえんだよ」。すべては絵という未来に対するビジョンである。政治家もマスコミも一般の庶民も未来に対するビジョンが持てない現状である。しかしビジョンこそが前に進める唯一の鍵である。今の日本人は真摯に、復讐するはビジョンを持たない我にあり!、である。