
■製作年:1978年
■監督:ロバート・クラウズ
■出演:ブルース・リー、カリーム・アブドル=ジャパール、ダン・インサント、他
ブルース・リーが早くして亡くなってしまった故に残された映像を無理やり繋げて再構成した未完の作品。ブルース・リー本人が登場するのはラストの格闘シーンのみで、後は後付けで撮影している。ブルース・リー役を吹き替えた俳優が演じるも、どうもキレが悪い。その吹き替え俳優を見れば見るほどブルース・リーがいかにすごかったが際立ってくる。だから始まってから1時間ほどは正直苦痛の連続だった。黄色のスーツを着込んで3人の格闘家と対決する場面になると俄然画面が輝きだす。たかが映像なのにどこかオーラが出ているように感じる。そこにブルース・リーのスター性というか、いかに稀有なる存在であったかを見ることができる。しかし、作品としてはブルース・リー人気にあやかった無理に作った映像に思えてならず、つまらないとしか言いようがない。だいたい、吹き替え俳優が演じたブルース・リーはその後の本物のブルース・リーと比べて弱すぎる。それが納得いかない。恋人役として白人の女優が演じていたがやたら胸を強調していたというイメージのみ残る。というか後はどうしょうもないので、それくらいしか見るべきところがなかったと言える。ただ、本物のブルース・リーが登場する映像は素晴らしく、そこにはやはり総合格闘技のにおいがあり、時代を数歩も先取りしていた彼の感性が光っている。なぜなら、当時はなんか締め技しているなあとしかしかみえなかったものも、総合格闘技のブームの後故に、実は相手を落とすこともできる危険な技をかけているのだとわかるということだから。
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