映画「ハレンチ学園」（主演：児島みゆき）１９７０年

■製作：１９７０年（日活）
■監督：丹野雄二
■原作：永井豪
■出演：児島みゆき、藤村俊二、宍戸錠、小松方正、由利徹、うつみみどり、他

永井豪の「ハレンチ学園」という漫画がボクが子供のころにありました。当時ボクは１０歳に満たない年齢であったと思います。それは子供には刺激的すぎるほどなエッチな漫画で、柳生十兵衛なる大人びたヒロインが、教師から同級生から胸を狙われスカートがまくられる。ボインとかオー、モーレツなんて言葉も流行った時代でした。ボクのエッチな感性というか感覚はその「ハレンチ学園」あるいは同じく永井豪の「あばしり一家」で開拓されたのかもしれません。ドキドキして漫画を読んでいましたね。漫画の影響で小学生達はスカートめくりが大流行しましたし、例外にもれずボクも女の子のスカートを追っかけてはめくっていました。今思うと牧歌的な時代だなあと思ってしまうんですが。

そんな「ハレンチ学園」の実写映画版が少し前にＣＳ放送で流れていました。ヒロインの柳生十兵衛を演じるのは、この映画でデビューしたという児島みゆき。児島みゆきといってもわからない人が多いと思うけど、ある年齢以上であれば、ああ、あの子ねとなります。ボクには「テレビ・ジョッキー」という番組の司会をしていた印象が強い子でしたが。で、たしか「ハレンチ学園」は映画だけでなくテレビでもやっていたような気がしますが、見ていたかどうか記憶があいまいです。教育上よくないからと親の規制がかかりテレビでは見られなかったのか、子供が堂々と見るには気恥ずかしく見なかったのか…。ただ、小島みゆきが十衛兵を演じていたというのは、そのころから知っていました。エッチなことは当時からきっちりチェックしているんですね。我ながら男の性（サガ）にはびっくりします。

映画はといえば、もうはちゃめちゃです。ありえない～といいたくなることばかり、作品としては漫画のよさを充分に反映していないという当時の評価があったようですが、とくに今回は漫画を読んでいるわけではないのでどうなのかわかりません（漫画の記憶はだから４０年前となる。こうして書いてみると一昔以上前、えらく年とったように見えて自分の年齢がいやになってきます。）牧歌的でありつつも、結構、反権力的な、権力を笑い飛ばす構造になっていてアナーキーです。それが以外と面白かったりして。

その映画の中で学校に遅刻しそうな十兵衛が慌てて鉄柵を飛び越えた時に下着を引っ掛けてしまい、ノーパンのまま登校するというエピソードがありましたが、それを見て、たしか漫画でもそんなような所があったと思い出しました。そのシュチエーションに子供心ながら興奮したことを思い出しました。男の子にとってパンティーの向こう側は未知の好奇心に満ちた領域なのです。やっぱりこの「ハレンチ学園」は無意識なところでボクのエッチな感性に働きかけていたに違いないのです。

YouTubeで見つけたテレビ版「ハレンチ学園」


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