「写真屋・寺山修司 摩訶不思議なファインダー」展
ビー・エル・ディー ギャラリー
銀座のビー・エル・ディー ギャラリーで開催されている寺山修司の写真展に行きました。この写真展は、寺山の秘書であった田中未知が所蔵している寺山が撮影した写真をデジタル技術で修復し、作品を2期に渡って展示する企画のようであります。もちろんつい最近出版された、その写真展と同名の写真集「写真屋寺山修司 摩訶不思議なファインダー」(フィルムアート社)の出版記念イベントでもあるのです。
昨年、「寺山修司と生きて」を出版した田中未知。なんで今更、実名入りのそれもスキャンダラスな本を?と思ったりしました。この記事のタイトルにあるようにボクは寺山修司については生前興味もありませんでしたし、その活動をリアルタイムで見てきたわけではありません。そんなレベルの低いボクが読んでも過激だなと感じたある種の暴露本のような内容(その本についての感想はいずれこのブログでも書いてみようと思っていますが)、それを書いた本人が秘蔵のネガの紐を解いたということ。だからなのか、未発表写真があったり、貴重な原稿や愛用のカメラ、アルル国際写真祭に招聘された時の依頼の手紙などが展示されていたのです。それを見ていると展示された寺山の幻想的な写真とそれらの遺品が当然繋がってくるわけで、見えない糸のようなものを感じました。
展示されている写真については、最近ではボクにとってお馴染みの?感覚になってきた寺山調とでもいうべき幻想的で不思議な作品群が並んでいました。それらはよくも悪くも寺山修司が撮った写真以外に見えないのは驚くべきことと思います。ここまで作家の個性というものがはっきり出るのもめずらしいといえないでしょうか。短歌を読んでも独特、演劇を観ても独特、そして写真を観ても独特。
アルル国際写真祭で撮影された写真のテーマはバタイユの「眼球譚」。ボクなんぞは、選ばれたテーマがオシャレだなと思ってしまうのは不謹慎でしょうか。そのテーマが奏功しえたかは鑑賞者にゆだねられてしまいます。ボクが気になったのはヒップがやや大きいけど尻笑窪も魅惑的で陽気さを感じさせる女性の後ろ姿のショット。これは、一見、寺山的ではないような感じが感じてしまうのですが、そこに彼が意識しなかった無意識的な部分が逆説的に捉えられているような気がしました。また、裸の女性の写真が多数あったのですが、日焼けした水着の後が鮮明に映っているのは、ちょっと残念な気も。アルルの日差しは寺山にとっつて眩しすぎたもかもしれない。ただ、構図はゆるぎない寺山のそれであったと思いました。
一方、もうひとつのテーマ「悪魔の囁き」となると「奴婢訓」の海外公演時に撮影されたもので。その公演の空気を拾っているのか俄然、寺山的世界が前回といった感がしました。ギャラリーはオープンしたばかりの綺麗な空間、場所が銀座というロケーションにふさわしくリッチでモダンな感じがするのですが、そこにあえて言えば不釣合いなオドロオドロシイ写真が展示されていることで違和感が少しあるもののそこで寺山の写真を感じることに、捩れた優越感を感じさせてくれたのでありました。
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ビー・エル・ディー ギャラリー
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昨年、「寺山修司と生きて」を出版した田中未知。なんで今更、実名入りのそれもスキャンダラスな本を?と思ったりしました。この記事のタイトルにあるようにボクは寺山修司については生前興味もありませんでしたし、その活動をリアルタイムで見てきたわけではありません。そんなレベルの低いボクが読んでも過激だなと感じたある種の暴露本のような内容(その本についての感想はいずれこのブログでも書いてみようと思っていますが)、それを書いた本人が秘蔵のネガの紐を解いたということ。だからなのか、未発表写真があったり、貴重な原稿や愛用のカメラ、アルル国際写真祭に招聘された時の依頼の手紙などが展示されていたのです。それを見ていると展示された寺山の幻想的な写真とそれらの遺品が当然繋がってくるわけで、見えない糸のようなものを感じました。
展示されている写真については、最近ではボクにとってお馴染みの?感覚になってきた寺山調とでもいうべき幻想的で不思議な作品群が並んでいました。それらはよくも悪くも寺山修司が撮った写真以外に見えないのは驚くべきことと思います。ここまで作家の個性というものがはっきり出るのもめずらしいといえないでしょうか。短歌を読んでも独特、演劇を観ても独特、そして写真を観ても独特。
アルル国際写真祭で撮影された写真のテーマはバタイユの「眼球譚」。ボクなんぞは、選ばれたテーマがオシャレだなと思ってしまうのは不謹慎でしょうか。そのテーマが奏功しえたかは鑑賞者にゆだねられてしまいます。ボクが気になったのはヒップがやや大きいけど尻笑窪も魅惑的で陽気さを感じさせる女性の後ろ姿のショット。これは、一見、寺山的ではないような感じが感じてしまうのですが、そこに彼が意識しなかった無意識的な部分が逆説的に捉えられているような気がしました。また、裸の女性の写真が多数あったのですが、日焼けした水着の後が鮮明に映っているのは、ちょっと残念な気も。アルルの日差しは寺山にとっつて眩しすぎたもかもしれない。ただ、構図はゆるぎない寺山のそれであったと思いました。
一方、もうひとつのテーマ「悪魔の囁き」となると「奴婢訓」の海外公演時に撮影されたもので。その公演の空気を拾っているのか俄然、寺山的世界が前回といった感がしました。ギャラリーはオープンしたばかりの綺麗な空間、場所が銀座というロケーションにふさわしくリッチでモダンな感じがするのですが、そこにあえて言えば不釣合いなオドロオドロシイ写真が展示されていることで違和感が少しあるもののそこで寺山の写真を感じることに、捩れた優越感を感じさせてくれたのでありました。
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