■製作年:1998年/スペイン
■監督:フェルナンド・トルエバ
■出演:ペネロペ・クルス、アントニオ・レシネス、ロサ・マリア・サルダ、ホルヘ・サンス、ロレス・レオン、サンティアゴ・セグラ、他
■監督:フェルナンド・トルエバ
■出演:ペネロペ・クルス、アントニオ・レシネス、ロサ・マリア・サルダ、ホルヘ・サンス、ロレス・レオン、サンティアゴ・セグラ、他
今週はスペインが誇る美人女優ペネロペ・クルス三昧となっています。今日の映画はスペイン版アカデミー賞と言われているゴヤ賞最優秀作品賞、主演女優賞を1999年に受賞している「美しき虜」です。内容はナチス政権下のドイツに、スペインの映画撮影部隊が招待され、そこで映画を撮影するという話。悪名高きあのナチス宣伝相のゲッペルスが出てきて、ペネロペ・クルス演じる女優マカレナにぞっこんとなり、何かと地位と権力を傘に着て言い寄ってくるというもの。
ファシズム、暴力、人種差別などのテーマを盛り込みながらも、あくまでエンタテイメントに仕立て上げ、あっけらかんと明るく暗い時代を生きているスペインの映画人を描いています。その撮影隊一向のメンバーはそれぞれ個性豊かで見ている方もわかりやすく、笑えるところもいくつか用意されておりコメディタッチの軽さが心地よく響いてきます。意外と日本ではこうした感覚の映画って作られることが少ないんじゃないかと。
映画製作における撮影の一場面でペネロペ・クルスが歌って踊るところがあるのですが、それがとてもよかったです。素晴らしいの一言。バッチリ決まっています。ただきれいで演技力があるだけではない、歌って踊れる一流の芸がある、それは一つの武器ですね。ペネロペ・クルスのそうした演技を見せられれば見せられるほど彼女の懐の深さを感じてしまいます。映画「NINE」で見せたセクシーなダンスもちゃんと下地があったということですね。
懐かしいなと思ったのは、ゲッペルスの妻を演じていたのがハンナ・シグラ。30年近く前に彼女が主演した映画「リリー・マルレーン」を思い出しました。
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ペネロペ・クルス,アントニオ・レシネス,ロサ・マリア・サルダ,ホルヘ・サンス,ロレス・レオン | |
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