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飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

映画「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」(出演:ノオミ・ラパス)を見た

2010-10-28 | Weblog

■製作年:2009年/スエーデン
■監督:ダニエル・アルフレッドソン
■出演:ノオミ・ラパス、ミカエル・ニクヴィスト、他



前2作が面白くって、この完結編である3作目も見る前から期待も大であった「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」を見ました。(※以下、ネタバレ注意!)映画は強烈な魅力を放った異色のヒロイン、リスベット・サランデルが父親との死闘で傷ついて大手術をする場面から始まります。なんせ弾丸が頭に入っていてそれを除去する手術ってんだから大変です。そして、リスベットが病院で入院している間、様々な陰謀が彼女を中心点として渦巻きます。それゆえか、リスベットは後半最後以外は派手な動きは見せません。そのかわりに今回は2作目ではあまり活躍しなかったミカエルが動きました。リスベットは病院の中なわけですから。


 


見せ場の一つであります法廷の場面では、予告編で見ていたとはいえ、リスベットはどぎついメークにピアス、黒の錨が付いた服、そして黒の厚底のブーツ(彼女は背が低い)とパンクロック風な出で立ちで登場します。それまで検察の取調べに対して黙秘を通していたことにもわかるように彼女は完全に戦闘モードであるということだろう。その裁判の場面で、彼女を陥れようとした検事及び精神科医を偽造の証拠を突き付けてやっつけてしまうところでは、思わず拍手をしたくなりました。その精神科医は法廷で幼児ポルノ収集の罪で警察に捕まってしまいます。とにかくこの映画に登場する悪い奴らは性的に女性を虐待している男が多いのです。



 

結局、リスベットを中心点にうごめく陰謀は彼女の父親である旧ソ連からの亡命者アレクサンデル・ザラチェンコの闇の利権に群がった公安警察の幹部の汚職であったのですが、最終的に彼等はその公安警察に逮捕されるというオチでした。権力においてまだ浄化作用があったということです。ところで、いろいろな場面で携帯電話の活用が目立った「ミレニアム」シリーズですが、それを使いこなしているリスベットという映画史上においても稀有なキャラクターのヒロインと出会えたことはラッキーでした。もうこれで終りとは何故かさみしい気もします。



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