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情報操作と印象操作の限りをつくす原発問題。

2017-07-12 23:34:31 | 国内国際情勢
2011年の3.11震災により原発事故が起こり放射能汚染が日本に蔓延した事実は誰もが知ることながら、声高には叫べない

大人の事情が見え隠れする理由は一般的な社会性を持つ人ならば大体解るはず。 そればかりでなく、事故から4年ほどは

レートベース方式による原発発電の優位性の理論を拡げる原発賛成派が多数存在し、それと同時に原発反対派に対して過剰に

汚染を恐れる思想を『放射脳』と名付けた忌々しい過去を引き摺らなくてはいけない現実がある。



解り易く言えば、原発賛成派が根拠無く引き起こしたレートベース方式による発電の原発優位性と、放射能汚染のアンダー

コントロールとセシウム汚染の危険性が一方的に塞がれ無責任な安全神話が流通してしまった実情を理解しなくてはいけない。

レートベース方式による原発発電の根拠を誰が流布したかを考えれば、一目瞭然で、麻生太郎が原発発電は国策で進めてきた

とする発言の前に原発推進の頭に着く「国策」との言葉が決して通用するものではない民主主義に弾かれ愚かさを露呈した。



数多くいた原発賛成派の存在が反対派との対立構造の上で浮彫りになる事は少なくなり、国民からの関心も薄れ、フラットな

平面をマイナスに掘り下げて姿を現す印刻のように示された原発事故対策の遅れは、更に原発事故の不都合な事実をを隠ぺい

している政府の影だった。原発事故の吉田調書から進展して汚染により具体的に迫り来る癌の恐怖を直接受け入れられる度量は

今の日本には無い。 そして原発事故対策を停滞させ悪化させた推進派こそが反社会的な存在だ。



3.11震災の後の原発事故から政府は癌患者との接し方にデリケートさを求めて対応しようとしていた。日本の近代史にも

公害による健康被害の社会問題があるように、アンダーコントロールされているはずの放射能汚染による癌患者の増加に

警戒感をもっていた。今後、科学的な根拠の下に癌患者が放射能汚染によるものであると証明された場合、政府は多大な

損害を被ることになる。 これを避ける為にも今から対応を模索している。 そんな中で歌舞伎役者の市川海老蔵の妻である

麻央ちゃんの進行性癌による壮絶な死は政府が喉から手が出る程に欲しい印象操作の為の材料になる恐れがある。



人類の敵で憎むべき病理の癌こそが日本を浸蝕する有害な存在であると国民にイメージの刷り込みをするだろう。レートベース方式に

よる原発発電の優位性を説いたように、アンダーコントロールにない放射能汚染のように。放射能汚染はセシウム汚染は『癌』と

姿形を変えて人々に襲い掛かる。 汚染物質は農産品として消費者に襲い掛かる。責任は生産者にぶつけられる。 安全宣言が

無ければ原発従業員が集まらないと理論が反転したまま、国民は本当の意味も解らず、ただ肯定するだけしか道が無いのが残念だ。


3.11震災事故後の圧倒的な負の代償が残されたまま、更には人為的な要因として原発推進派の立場が有耶無耶になったり、

推進派の悪質な鞍替えで誤魔化されるようでは更に危機感を募らせる。 逆に原発反対派のモヒカンや刺青の意味が整合性を持つ

様に思う。つまりは用心棒だ。ご都合主義で原発推進派が雪崩れ込まないようにするバリケードな訳だ。


情報操作と印象操作の限りを尽くす今の原発問題は、国民の健康で文化的な生活を裏切る意味を持つものだ。

無責任に安易に原発推進派から反対派へ鞍替えする悪癖こそが国民にとって最大の敵である。アウフヘーベンさえ許さないのは

非常に悪質性が極まる。











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