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【cinema】『幸せの教室』(試写会)

2012-05-04 03:04:38 | cinema
'12.04.27 『幸せの教室』(試写会)@一ツ橋ホール

yaplog!で当選 いつもありがとうございます! 楽しい予定が全てダメになってしまったこの週。悲しいくらいツキがなかったけど、最終日は行けたー

*ネタバレありです!

「学歴がないことを理由に長年勤めたホームセンターをリストラされてしまったラリー。再就職のため大学に通い始める。履修したクラスで出会った2人の女性により、少しずつ前向きになっていく・・・」という話。おもしろかった。トム・ハンクスとジュリア・ロバーツなので、大感動とはならくても失敗はないだろうと思っていた。正直に言うと、その範疇を出ていないと思うけれど、安心して見られる作品だった。知らずに見たけど、トム・ハンクス監督作品だった。なるほど(笑)

トム・ハンクス & ディズニー映画だなぁという感じ。主人公は挫折するし、絶望も味わうけれど、否定されてしまった今までの経験や、持ち前の明るい性格で周りの人々を楽しませ、自らも周囲もほんの少し幸せにする。まさに王道ストーリー。もちろん通る道は違うけれど基本は同じ。その姿をコミカルに見せるところも同じ。でも、やっぱり王道ゆえに安心して見られるし、ほっこりしてしまう。ズッシリ重量級も好きだし、サスペンス作品も好きだけど、やっぱり後に何も残らなかったとしても、見終わってほっこりしちゃう映画も好き。正直、よく考えるとご都合主義的だし、ツッコミどころも多いけど、見終わってニヤリとしちゃったからOK! って、エラそうだけど(笑)

ラリーは25年間海兵隊の料理人として、世界各地で任務に就いていた。その経験が生かされていたのかは不明だけど、大手ホームセンターで毎日まじめに働き、持ち前の明るさと頑張りで、何度も「今月の人」に選ばれていた。でも、学歴がないので幹部にはなれないためリストラされてしまう。どう考えてもお互いにとって理不尽な気がするけど、大きな会社になればなるほど、データでしか人を判断しない(できない)ところはあるかも・・・ ラリーがリストラされてしまうこの辺りはコミカルなので、よく考えると大変な出来事だけど、重くならずに見られる。同僚の態度がちょっとムカつくけれど、彼のことも含めて後の伏線となっているのでOK。要するに、データだけでは人の良さは分らないということが言いたいのだと思うので。テンポの良い脚本はトム・ハンクスと『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』(未見)のニア・ヴァルダロス。

ラリーが大学に入学するまでのどん底ぶりも適度な感じで良かった。離婚による慰謝料でお金がないことなどもさり気なく盛り込まれている。銀行には融資を断られ、ガレージ・セールでもしようとすれば、長年それで生計を立てている隣人にジャマするなと叱られる(笑) この隣人との関係もおもしろい。この隣人は結構毒舌でチャッカリしているけど憎めない。彼の気のいい妻が『ベンジャミン・バトン』でベンジャミンを育ててくれた女性役のタラジ・P・ヘンソンでちょっとうれしい。燃費を考えて隣人からスクーターを買うシーンも、身につまされつつもコミカルで楽しい。若干やり過ぎな部分もあったりするけれど・・・

決心して大学に通うことにするわけだけど、この大学のことがあまり良く分らない・・・ いわゆるUnivercityではなくて、Collegeなのかな? って、あんまり分ってないけど(笑) 試験もなく、入学金払っていきなり入学している感じ。クラスメイトも基本は若者が多いけど、意外に中年女性とかいるし・・・ 勝手が分らないラリーは学長のススメに従って、スピーチのクラスと経済のクラスを履修することにする。このスピーチ・クラスの教師がジュリア演じるメルセデス・テイノー先生。自称作家でエロ・サイトばかり見ている夫とは離婚の危機。それが原因でアル中気味・・・ 仕事への情熱もないため生徒も集まらない。どうやら10人集まらないと採算が取れないということでクラスは成立しないらしい。遅れて入ってきたラリーで授業成立! ちょっとイラッとするテイノー先生。この辺りも王道な感じ(笑)

ラリーは少しお腹も出ているサエない中年男性。偶然知り合った経済クラスのタリアに、シャツをインするなと言われたり、いろいろアドバイスを受けて素敵なオジサンに変身していく。まぁ、ちょっとやり過ぎて笑える衣裳の時もあるけど、服によって気分が変わるって絶対ある! スクーターが縁で仲良くなったタリアは、仲間にラリーを紹介し、皆でスクーターで疾走。このシーン好き ラリーも友達のダイナーを仲間に紹介したりと、お互いよい関係に。この仲間の1人が美容師でラリーの髪型を直している間に、風水に従ってみんなでラリーの部屋を模様替えするシーンも楽しい。よく考えたら余計なお世話だけど、とにかくこのタリアがカラリとしていて、イヤ味がなくてすごく好き。彼女にはちゃんと彼氏がいるので、ラリーをテイノー先生とくっつけようとしたりするのも、全然イヤじゃない。そして、自分の道を切り拓いていく。彼女は魅力的。タリアのおかげでこの作品好きになった。彼女がいなかったら、ちょっとありきたりだったかも。

テイラー先生は元イケメンで自称作家のニートとの結婚に疲れ、人気のない自分のクラスでやる気が出ない。やる気が出ないから人気も出ない。毎日、仕事を終えて帰るとミキサーでカクテルを作り、まるでジュースみたいにグイグイ飲んでしまう。いつもダルそう・・・ まぁ映画の登場人物としては、魅力的なキャラではないけど、めずらしいタイプでもない。どうしてラリーが彼女を好きになったのか若干謎ではあるけど、泥酔した先生を家まで送り、迫られたら有頂天になるのは納得の美女(笑)

ラリー自身も、テイラー先生も元々の性格や根っこの部分が変わったわけではないと思う。そもそもラリーは何度も「今月の人」になるくらい仕事を頑張っていたわけだから、学生になっても普通に頑張ると思う。事実、テイラー先生のクラスだけじゃなく、経済クラスでも頑張ってるし、ダイナーの厨房でのバイトも頑張る。普通のまじめな人。ただ彼を取り巻く環境が変わっただけ。でも、彼の頑張りがテイラー先生を刺激したことは間違いない。テイラー先生も急にいい教師に変身したわけじゃなくて、以前の自分を少し取り戻したんだと思う。ラリーが前向きになれたのはタリアのおかげでもある。彼女達といるのは楽しかっただろうし、前述したように服や部屋が変わると気持ちも変わる。経済を学んだラリーは勉強の成果を生かし、自宅を競売にかけたり、自らの人生経験を盛り込んだスピーチが出来るようになる。その辺りの加減もちゃんと伏線があるから、多少おとぎ的でも違和感はない。

映画で描かれるのは新年度を迎えるまで。ラリーは厨房のバイトをしつつ、学生を続けている。テイラー先生のクラスは相変わらず開講人数ギリギリ(笑) でもタリアは学校を中退して自分のお店を始めているし、ラリーとテイノー先生の間にも進展の兆しが見えるところで終わっているので、物足りないということはない。主人公達に劇的な変化は起きないけれど、頑張って少しずつ前向きになる姿は共感できるし、見ていてうれしい。それに普通の人が頑張って出来る範囲内なのもいいと思う。びっくりドリームを叶えちゃう映画も嫌いじゃないけど(笑)

キャストは皆良かった。隣人夫妻のセドリック・ジ・エンターテイナーとタラジ・P・ヘンソンはちょっとチャッカリしているけど、気のいい夫婦を好演。タリア役のググ・パサ=ローが良かった。サエない中年男だったラリーをどんどん変えていく。頭が良くてハッキリしていてイヤ味がない。どんどん踏み込んでくるけど、お節介とは思わない。ちゃんと領分はわきまえているし、そもそもアドバイスが的確。そして、そう思えたのはググ・パサ=ローのおかげ。すごくキュート。トム・ハンクスはやっぱり上手い。こういう良い人役ピッタリ。上手いし良い人役が多いので、優等生過ぎる気がしていたけど、頑張っているフツーの中年男性をイヤ味なく演じていた。ジュリア・ロバーツも良かった。お得意の笑顔もほぼ封印しての熱演。常にダルそうで不機嫌だけど、それでも魅力的なのはジュリア・ロバーツのおかげ。紺のワンピース姿が2回出てくるけど似合う! 脚キレイ

トム・ハンクスって監督したのは初めて? よく分らないけど良かったと思う。感動ってこともなかったけど・・・ 街の風景も良かった。どこが舞台か忘れちゃったけど(笑) 前述したけどタリア達とスクーターで疾走するシーンが良かった! これやりたいo(`・д・´)o ウン!!

軽い感じで楽しめて、幸せな気分になれる。デート映画にいいかも♪ トム・ハンクスとジュリア・ロバーツのファンの方は是非!

『幸せの教室』Official site


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