【art】「開校100年 きたれ、バウハウス -造形教育の基礎-」鑑賞@東京ステーションギャラリー
今年は見たい美術展がたくさんあった。新型コロナウイルスの影響で延期になったり中止になったり😢 この企画展も見たいと思っていたものの一つ。
東京では連日100人を超えるPCR陽性者が出ていて、まだまだ予断を許さない状況。とっても悩んだのだけど、どうしても見たくて閉幕まで残り2日という9月4日、見に行ってきた!
美術館自体ではチケットの販売は行っておらず、プレイガイドで購入する形。入替制えはないので決められた時間内に入場すれば、閉館までいてもOK。3日前にチケット購入した時点で最終回の17:30~入場は売切れ。16:00~17:30までの回を購入。会社が近いので定時上がりで余裕で入れた✨
#きたれバウハウス 見てきた!目のコンディションが悪すぎて、解説ほとんど読めなかったの残念😭バウハウス=学校ということがとてもよく分かった。個人的にはポスターやレタリング、家具、建築がとても興味深かった✨そして #東京駅ステーションギャラリー で見る幸せ🥰 pic.twitter.com/3NuMTM7e5P
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) September 4, 2020
東京ステーションギャラリーは名前の通り東京駅構内にある美術館。こじんまりとして見やすい。ディスプレイもシンプルで素敵✨
普段ならばメモ取りながら鑑賞し、気になった作品をツイートしておき、それについて追記する形で記事にしているのだけど、今回ちょっとあまりに目のコンディションが悪くて、仕事中からかすみ目かすみ目💦
今展の主旨としてはバウハウス=学校であるということなので、授業内容や教師たちの紹介などが小さめのパネルにビッシリ書かれている。ソーシャルディスタンスも取りたかったけれど、少し離れしまうと文字がよく見えない😢
そういうわけで、メモを取るのは早々に諦めてしまったので、正直バウハウスのことについて以前から知っていた情報以外に劇的に知識が増えたわけではない。
展示内容としても、バウハウス卒業生の著名な芸術家の作品を並べるというものではなく、むしろ学生たちの習作などが多い。なので、個々に作品説明があるわけでもなかった。
つらつら何が言いたいかというと、作品自体の紹介はあまりできないかもしれませんという断り書き🙇
バウハウス(Wikipedia)は、1919年にドイツ中部のワイマール共和国で開校した美術学校。日本人学生も水谷武彦(Wikipedia)、山脇巌(Wikipedia)、山脇道子、大野玉枝の4名が学んだ。基礎教育・工房教育・建築教育の三段階で学ぶ。
2019年は開校100年に当たり、8月3日に新潟美術館から今展が巡回し、東京ステーションギャラリーでの開催で終わりとなる。
5つの章に分けて学校としての成り立ちや、教育内容、その成果を紹介。最終章は日本人学生の作品が展示されている。各章では教師自身やその教育内容などが文章でパネル展示されている。
展示室は3階と2階。まずは3階展示室から。
「Ⅰ学校としてのバウハウス」はバウハウスの誕生から成り立ちまでを資料で見せる。興味深いけれど、特に心惹かれるものはなし。
「Ⅱバウハウスの教育」は生徒のデッサンなどが展示されている。マルガレータ・ライヒャルトの「操り人形」と「小さな差込人形」がおもしろく、これは1996年に販売もされたようなのだけど、画像は見つけられず😢
3階の展示室にあった映像展示?は撮影OK。手などをかざして影の動きなどを観察する。なかなかおもしろかった😃
階段を降りて2階へ移動。ここではレンガの壁がむき出しになっていて、創建当時の木製レンガなども見れて興味深い。
マルセル・ブロイヤー「ワシリーチェア」
「Ⅲ工房教育と成果」では家具の展示が。マルセル・ブロイヤー(Wikipedia)の名作チェアが9点! もちろんワシリーチェアも。
オットー・リンディッヒ「ココアポット」
この章では食器などの展示もあり、チラシでも紹介されているオットー・リンディッヒの「ココアポット」が目を引く。この色合いとコロッとした形が好き。日本の民芸運動などと通じるものを感じる。
さらに、この章では建築デザインについても紹介。画像は見つけられなかったけど、1923年の国際建築展で発表されたという、ヴァルター・グロピウス(Wikipedia)の「住宅案「大きな積み木箱」模型(1:80)」と「住宅案「大きな積み木箱」模型(1:80)用 積み木」が面白かった! 家族構成や生活様式に合わせて、積み木を組み替えるように家を造るという考えがスゴイ!
フリッツ・シュライファー「1923年の「バウハウス展」のポスター」
「Ⅳ「総合」の位相」では、フリッツ・シュライファー「1923年の「バウハウス展」のポスター」が好きだった。1923年8月15日~9月30日までワイマールで開催された「バウハウス展」用のポスター。他の人たちによるハガキやポスターもおもしろかった。
山脇巌「鋼管椅子(峰邸)」
「Ⅴバウハウスの日本人学生」では、前述した4人の日本人学生の作品を紹介。一番好きだったのは山脇巌「鋼管椅子(峰邸)」 シンプルだけど斬新で好き。
バウハウスが単に前衛的であったわけではなく、きちんとした理念に基づいて美術や工芸教育をしていたというのが良く分かる企画展だった。きっと学んでいてとても楽しかったんじゃないかな。教育課程を通して自分のやりたいもの、得意なものを見つけて行く感じ。見ていてとっても楽しかった✨
#お土産 ポストカード2枚 pic.twitter.com/9cugcD7LgK
ポストカード(各160円)
東京ステーションギャラリーは特に企画展の物販を別に設けることはしておらず、ミュージアムショップでの販売となっている。それも、本当にこじんまりとしたコーナーがあるだけ。公式グッズを作ったりもしてない感じ。なのでお土産もポストカード2種のみ。潔い!
閉幕ギリギリに見に行った上に、記事書くのも遅くなってしまったので、残念ながら閉幕してしまった😢 各地を巡回してきたけれど、これで終了ということに。
2月28日に「ハマスホイ展」(記事はコチラ)を見て以来、半年以上振りの美術館! やっぱり美術館は楽しい✨ ちょっと心配だったけど行って良かった!
🎨開校100年 きたれ、バウハウス -造形教育の基礎ー:2020年7月17日~9月6日 @東京ステーションギャラリー
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