・*・ etoile ・*・

🎬映画 🎨美術展 ⛸フィギュアスケート 🎵ミュージカル 🐈猫

【art】「ヴァロットン 黒と白展」鑑賞@三菱一号館美術館

2023-01-09 00:02:34 | art

【art】「ヴァロットン 黒と白展」鑑賞@三菱一号館美術館

 

 

三菱一号館美術館で開催中の「ヴァロットン 黒と白展」を見に行ってきた。見てから2ヶ月近く経ってしまったけど取り急ぎ感想をアップしておく😌

 

三菱一号館美術館は世界有数のヴァロットン版画をコレクションを誇っているそうで、今回は約180点を一挙初公開している。これは見なきゃ! ということで行ってきた

 

いつものとおり、感想ツイートに追記する形で感想記事として残しておく😌

 

 

 

 

フェリックス・ヴァロットン(Wikipedia)は19世紀末に活躍したナビ派(Wikipedia)の画家とのことだけど、ナビ派についてはよく分かっていない😅 黒一色の木版画で名声を博したとのことで、今回の企画展を見てみたいと思ったのも、以前何かの企画展で作品を見かけて、気になっていたから。

 

ポスターの感じも19世紀末のパリを感じつつも、全く古くなっていないところもとても素敵✨

 

 

「嘘」

 

背景の壁紙やテーブルの上の感じなどから、ホテルの一室のようにも感じる。男性よりも女性の方が積極的にも見えるけれど、この2人の間にあるのは愛情なのか?

 

不倫という意味での「嘘」とも取れるし、もっと違う一時的な関係という意味での「嘘」にも感じる。あくまで個人的な感想だけど😅

 

「取り返しのつかないもの」

 

おそらく夫婦である男女はソファと一体化してしまっていて、お互い目も合わせないし、こちらを見ているわけでもない。具体的に何があったのかは不明だけど、「取り返しのつかないもの」が何なのかはハッキリと分かる。

 

一見高価な陶磁器に見える鉢に描かれている魚が漫画的で、2人を呆れて見ているようでシニカル。とても好き。

 

「怠惰」

 

「怠惰」はクッションやベッドカバーなど柄が多いけれど、黒と白の2色のせいかうるさくない。裸の女性がベッドの上にいて、猫も登場しているのは「裸のマハ」がモチーフだったりするのかな?🤔

 

官能的ではあるけれど、猫のポーズなどからどこかコミカルな感じもあり、不思議といやらしさはない。

 

3作品とも見る人によって解釈が異なる感じが楽しい。

 

 

三菱一号館美術館では、階下の展示室に移る手前のスペースで、撮影スポットのような展示がしてあることが多い。今回は「アンティミテ」の一連の作品を、アニメ的な動画として展示していて、撮影OKだったので全編頑張って撮影してきた! 

 

これとっても素晴らしかった! そうそうこの後こうなる感じ~と思いながら見ていた。

 

動画の差し込み方が分からないので、ツイートからご覧ください🙇

 

 

「シューマンに捧ぐ」

 

ロベルト・シューマン(Wikipedia)について詳しくないのだけど、少なくとも音楽室に飾ってあったシューマンはこんな人ではなかったと思う😅 でも、これめちゃめちゃ人間っぽいというか漫画的でとても好き。

 

この肖像画シリーズは全員個性的でとても好きだった。デフォルメとは違うデザイン性みたいなものを感じた。

 

「F. レザンの蔵書票」の画像が見つからなかった💦 でも、下の方にポストカードの画像を載せているのでそちらで👇

 

 

展示室の1室分すべて撮影可能と太っ腹展示。展示の仕方も壁に作品の一部が描かれていたりと素敵だった✨

 

「<息づく街パリ>口論」

 

「学生たちのデモ行進」

 

「突撃」

 

「喧噪あるいはカフェでの一場面」

 

この展示室の作品は政治的というか社会派というか、かなりシニカルな作品が多かった。ちょっと「タンタンの冒険」に出てくるデュポンさんとデュボンさんみたいな警官がいたりして面白い。

 

 

「祖国を讃える歌」

 

「可愛い天使たち」

 

「突風」

 

「歌う人々(息づく街パリⅡ)」

 

パリの街の人々が生き生きと描かれていて、時に過激な内容だったりもするのだけど、どこかコミカルでニヤニヤしながら見てしまう。

 

 

「婦人帽子屋」

 

この「婦人帽子屋」はアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Wikipedia)の「婦人帽子屋ルネ・ヴェール」と同じお店を描いているんじゃなかったかな? 

 

同じ展示室内ではないけれど、ロートレックの作品も展示されている。

 

「ル・ボン・マルシェ」

 

「女の子たち」

 

「暗殺」

 

ベッドに寝ていた人物を暗殺しているところなのでしょう。この覗き見ているような感じが映像よりも漫画のコマ割りを感じる。

 

暗殺者と右端のカーテンのみ黒で描いているのもいいし、隠されている部分を想像してしまうところがとても好き。

 

 

壁にスライドショー的に作品と添えられた文言が映し出される。結構な点数あったのだけど気になったものだけ載せておく。

 

これが終わるころには

お前のカテキズム(キリスト教信仰の教え)

がわかるだろう!・・・

 

虐待なのでは?!😱

 

スルタンの命令によって、

あなたは24時間以内に

フランスを去らなくてはいけない

 

スルタンってイスラムの王だよね?

この人は誰? そして彼らは何者??

 

ああ! おい君!

レディーにお尻をみせていますよ!

 

この人は何故ズボンのお尻が破れているのか?

そしてお尻を見せてしまっていることより、

もっと重大な問題があるよね😅

 

戻ってこいブタ野郎、

私の壁に小便をしてみろ!

 

もうこれに至っては何が何やら?

いったいどういう状況なのか😵

 

ということで、とってもシニカルで、実は重大な問題が潜んでいそうなのに、何故かコミカルな感じがして笑ってしまう。とても好き。

 

 

 

ちょっと分かりにくいけど、チラシの裏の右上にスタンプを押す欄がある。ミュージアムショップの出口付近にスタンプが置かれているので、そちらで押すことができる。期間を区切って3種類あるらしく、自分のは①10月29日~11月30日で「怠惰」だった。

 

ミュージアムショップのプロデュースと運営を行っている株式会社Eastが、重さやスリットの角度などにこだわったという真鍮のカードスタンドに一目ぼれ

 

 

今展でかなりお気に入りだった「F. レザンの蔵書票」のポストカードをカードスタンドに立ててみた。 蔵書にこのスタンプを押していったってことだよね? とても好き😍 

 

日時指定だったこともあり、混んでいなくて自分のペースでじっくり見れた。小さい作品が多いこともあるけど約250点と見応えあり。前述の映像展示以外にも、壁に作品の一部だったり、人物たちが動画として映し出されたり、とても凝った展示で楽しかった! 

 

三菱一号館美術館は修繕工事のため、今展と次回「芳幾・芳年 ー 国芳門下の2大ライバル」をもって2024年秋まで休館となるのだそう。好きな美術館だから寂しい😭

 

その辺りも含めて、とても良い企画展なので是非! 

 

ヴァロットン 黒と白展:2022年10月29日-2023年1月29日 @三菱一号館美術館

ヴァロットン 黒と白展


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【cinema / DVD】2022年12月... | トップ | 【art】特別展「国宝 東京国... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

art」カテゴリの最新記事