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【art】「フィン・ユールとデンマークの椅子」鑑賞 @ 東京都美術館 ギャラリーA・B・C

2022-10-02 23:39:54 | art

【art】「フィン・ユールとデンマークの椅子」鑑賞 @ 東京都美術館 ギャラリーA・B・C

 

 

デンマークのデザイナー フィン・ユールの作品を中心に、デンマークの椅子に特化した企画展。北欧家具や椅子のデザインが大好きなので、これは絶対見たいと思っていた。お休みもらって「芸術✖力 ボストン美術館展 」(感想はコチラ)と合わせて見に行ってきた

 

いつものように感想をツイートしておいたので、追記する形で鑑賞記録として残しておく😌

 

 

 

東京都美術館のホールA・B・Cで開催。メイン展示室の脇で常設展していたりするスペース。常設展の時は企画展のチケットで見れるけれど、今回は別料金。ただし「芸術✖力 ボストン美術館展」のチケット提示で割引で見れる。チケットは会場入り口で購入。

 

ガラス張りの入り口からエスカレーターで展示スペースへ。この地下の展示スペース自体がカッコイイ。一部撮影可能、椅子にも座れると書いてあるけれど、座れる椅子は撮影もOKなので、実際はほとんどが撮影可能。

 

とにかくスゴイ点数で、特に入口右手にズラリと並ぶ展示は圧巻! 写真撮りまくったのだけど全てを載せるのは無理なので、デザイナーごとに自分の好みの4点ずつをツイートしておいた。

 

フィン・ユール

 

イージーチェア No.45

 

まずはタイトルにもなっているフィン・ユール(Wikipedia)の作品から。北欧家具を好きになったのは数年前で、まだまだ勉強中で全然詳しくない。なのでフィン・ユールについてもあまりよく知らない。このNo45は代表作とのこと。

 

添えてあった説明によるとデンマークを代表する椅子で、中期の椅子デザインこの作品から始まったと言われており「世界で最も美しい肘を持つ椅子」と評されているらしい。

 

画像は自分で撮ったもので、正面から写してしまったので肘の美しい曲線が全く伝わらない💦 ポスターでは横向きに撮られていて、こう撮るべきだった💦💦

 

とてもシンプルなのに存在感のある椅子で、でも主張しすぎない。全く無駄のないデザイン。確かにこの椅子から影響を受けたデザイナーは多かったのだろうと思う。とても素敵✨

 

イージーチェア(プロトタイプ)

 

プロトタイプということで、このカップホルダーが付いたバージョンは世に出なかったのかな? 真鍮製のカップホルダーはプレートを置くとカップが2個置けるそうで、隣の人の分も置けるようにしたのではないかとのこと。

 

デザインとしてはカップホルダー付きがとても好きだったのだけど、毎日使うとなるとじゃまになったりするかも?🤔

 

ポエトソファ

 

素敵ブロガーさんの記事でたびたび拝見していたポエトソファ。単色も素敵だけど、この色の組み合わせは素敵✨ この張地と異なる色でアクセントを出していたのは初期の頃だったそう。

 

ちなみにフィン・ユール宅を再現した展示では、座面がイエローのポエトソファが置かれていて、こちらも素敵だった。色が違うだけで印象が変わる。

 

ジャパンチェア *座れる

 

ジャパンチェアと名付けられた椅子。ひじ掛けもなくとってもシンプル。フィン・ユールは日本の伝統的な建築空間に関心があったそうで、そこから発想したものが、徹底的にそぎ落としたこの形なのかと考えると興味深い

 

展示作品は撮影禁止だったので、画像は体験コーナーのもの。なかなかアングルが難しくて良さが全く伝わらない💦 これはどの椅子にも言えることだけれど、デザインも素敵だけど座り心地もとてもいい。

 

ハンス J.ウェグナー

 

PP19(ベアチェア)& MODEL351 / オーエ・ピーターセン *座れる

 

北欧インテリアに興味を持った最初の頃に知ったハンス J.ウェグナー(Wikipedia) こちらも素敵ブロガーさんの記事で知ったベアチェア。現行品なので購入可能だけどお値段が😱😱😱

 

画像は体験コーナーで撮影。もちろん座ってみた。ひじ掛けのデザインなどが意外に斬新で、デザイン重視に見えるけれど、座り心地はとてもいい。

 

素材やデザインなどから包み込まれるという感じではないけれど、硬過ぎず柔らか過ぎずしっくりくる。いつまででも座っていられる感じ。さすが名品!

 

CH78(ママベア)& MODEL368 /フレミング・アガー*座れる

 

通称ママベア。ベアチェアより華奢な感じがして、個人的にはこちらの方が好み。とはいえ全く買えないけども😅 

 

こちらも同じく体験コーナーでの撮影。スポッとはまるような感覚で、やはりいつまでの座っていられる感じ。このシンプルだけど背もたれ部分の曲線の柔らかさがとても素敵😍

 

CH24(Yチェア) *座れる

 

ハンス J.ウェグナーといえばのYチェア! 木の素材そのままのイメージが強いけど、こんな配色のタイプのもあるのね😳 と思ったら限定品らしい。ベアチェアやママベアに比べたら手が出しやすいお値段とはいえ、庶民にはなかなか手が出ない😣 

 

こちらも体験コーナーに展示されていたもの。天然パルプを3本ねじり合わせて作られているペーパーコードを使用した座面は、一見華奢でドキドキするけれど、全く沈み込むこともなく、こちらもしっくりなじんで座りやすい。

 

FH1936(シェルチェア)

 

通称シェルチェア。こちらは織田コレクションの展示作品。背もたれの美しい曲線が特徴の椅子だけど、全然伝わらない💦💦 20mくらいあったかな? 2段になった展示スペースに図ありと並んだ椅子たち。その中から1つの椅子だけを抜き出すのはアングル的に難しくて💦

 

これクッション的なものがついてるけど込みで売られていたのかな? このクッションの色がまた素敵で、椅子自体の色と合っていた。

 

アルネ・ヤコブセン

 

エッグチェア *座れる

 

3人目はアルネ・ヤコブセン(Wikipedia) ヤコブセンといえばステーションなどの時計や、ヤコブセンランプなどの照明デザインのイメージだけど、椅子も素敵✨

 

ミッドセンチュリーの頃の宇宙的な印象を受けるエッグチェア。コペンハーゲンのSASロイヤルホテルのロビーのためにデザインされたもの。下の2点3300シリーズとドロップと一緒に展示されていて、同じカラーで統一されていて、ここだけとても宇宙的だった。レトロな宇宙映画の世界みたいな。

 

このエッグチェアも座り心地が良かった。

 

3300シリーズ *座れる

 

ソファが素敵なのはもちろん、ヤコブセンと言えばの照明がAJ Floor。このシンプルなデザインが素敵すぎる! どの部屋にも合うけど、こうして斬新なカラーの3300と合わせると、なんだかとっても良い✨

 

ドロップ *座れる

 

これまた斬新すぎるデザイン。その名のとおりしずく型。こんなのどう考えても座りずらいだろうと思いつつ、座ってみてビックリ! とっても座りやすい。

 

スワンチェア

 

こちらは織田コレクション展示での撮影。この色が素敵すぎる! どう考えても日本の一般家庭では難しそうなデザインと色だけど、空港とか広くて無機質な感じの場所に置いてあったら映えそう。

 

ミッドセンチュリー的な椅子や家具を見るのも好きなので、こちらも好きなデザイン。でも欲しいのとは違う感覚かな。イヤ欲しいけど😅

 

その他

 

モーエンセンウィングチェア / ボーエ・モーエンセン & パンテラフロア / ヴェルナー・パントン *座れる

 

ボーエ・モーエンセン(Wikipedia)ご本人の名前がついたモーエンセンウィングチェア。個人的にかなり好きなデザイン。シンプルでありながら存在感がある。この色味も好きだった。

 

こちらも体験コーナーの展示なので、もちろん座ってみた。落ち着く😌 

 

一緒に展示されていたのはパンテラフロア。この素敵な形に惹かれて去年ポータブルを購入(記事はコチラ)ベッドサイドで愛用中

 

パントンチェア / ヴェルナー・パントン

 

そんなパンテラをデザインしたヴェルナー・パントン(Wikipedia)のパントンチェア。こちらは織田コレクション展示での撮影。これは前衛的というかポップアート的な印象。

 

残念ながら体験コーナーにはなかったので座れず。どんな座り心地か試してみたかった😢

 

PK22 / ポール・ケアホルム*座れる

 

ポール・ケアホルム(Wikipedia)デザイン。シンプルなデザイン。これまたデザイン重視で座りにくそうに見えるけど、座り心地は悪くない。座面の傾斜がすごいので立ち上がりにくいけども😅

 

PK0A & PK60 / ポール・ケアホルム & PH スノーボール / ポール・ヘニングセン *座れる

 

こちらもポール・ケアホルムのデザイン。これも日本の一般家庭には全くなじまないけど、ホテルのラウンジとかにあったらとても素敵✨

 

黒のテーブルと椅子にスノーボール合わせるのとてもいい。

 

照明

 

PH スノーボール / ポール・ヘニングセン

 

北欧といえば照明デザインも有名。体験コーナーはショールームのように、フロアランプやペンダントライトと合わせて展示さてれていてうれしかった。

 

北欧インテリアといえば高確率で見かけるのがPH5。そのPH5も手掛けたポール・ヘニングセン(Wikipedia)デザインのスノーボール。個人的にはこちらの方が好み。一番の憧れはアルヴァ・アアルトのビーハイヴなのだけど次に好き。

 

PH5の要素もありつつ丸い形がとてもいい。やわらかな明るさも北欧っぽい。

 

パテラオーバル / オイヴィン・スロット

 

オイヴィン・スロットのことは全く存じ上げなかったのだけど、このデザインはとても気に入った。どうやら2015年に誕生した比較的新しいデザインらしい。

 

この楕円の形と格子?が印象的だけど、後から調べたところによると、この格子状の部分はフィボナッチ数列の螺旋構造となっているらしい。なにそれ⁈ 

 

BOUQUET5 / センヤ・スヴァー・ダムケア

 

センヤ・スヴァー・ダムケアも存じ上げなかったのだけど、2007年にオールボー大学を卒業されたそうなので、このBOUQUET5も比較的新しいデザインということになるのかな?

 

花屋さんで見かけたチューリップの花束から着想したそうなのだけど、どこか提灯というか和紙を思わせる感じが日本人としては惹かれるところなのかなと思う。

 

MODEL 101 / コーア・クリント

 

コーア・クリント(Wikipedia)はデンマーク家具デザインの父と呼ばれる人物で、今展のフィン・ユールの一つ前の時代のデザイナーということになるのかな。

 

実は今展、会場に入る前から織田コレクション展示が見えているため、そちら側に吸い込まれそうになるけれど、実は左手にも会場があって、そちらでコーア・クリントから始まるデンマーク家具デザインの歴史が見られる展示となっていて、とても勉強になった。

 

このMODEL 101は父親のP.V.イエンセン・クリントが日本の折り紙をヒントに作ったプリーツ状のランプシェードが元になっている。1944年にコーア・クリントがデザインしたもの。

 

BOUQUET5やパテラオーバルもこのデザインの延長線上にあるのかなと思った。そういう流れはとても素敵だと思うし、それを感じ取ることができる素晴らしい企画展だったと思う。

 

平日の午前中に見に行ったけど、思ったより人がいた印象。点数もかなり多いし、一部撮影可能、体験コーナーありなので、時間に余裕がある時に鑑賞するといいかも。

 

とにかく、こんなにたくさんの椅子を一度に見たのは初めて! とっても楽しかった🤗

 

フィン・ユールとデンマークの椅子:2022年7月23日~10月9日 @ 東京都美術館 ギャラリーA・B・C

フィン・ユールとデンマークの椅子 展覧会公式サイト

 


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