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【cinema】『猫が教えてくれたこと』試写会

2017-10-31 23:53:03 | cinema

2017.10.18 『猫が教えてくれたこと』試写会@アキバシアター

 

cocoで当選。いつもありがとうございます✨ コレ! 『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(感想はコチラ)に行った時、予告編で見て絶対見たいと思い、ミニフォトブック目当てで前売券も購入したのだけど、監督ティーチイン付き試写会ということで応募。見事当選! 喜んで行ってきた~

 

ネタバレありです! 

 

7匹の猫を中心に、イスタンブールで暮らす野良猫と、彼らを見守る人々を描いたドキュメンタリー。ドキュメンタリーなのであらすじはなし。予告編から受けた自由で生き生きとした印象そのままの猫たちの姿が映し出されて猫好きとしては大満足。でも、それだけではなくて、彼らを取り巻く問題も浮き彫りにされて、それらを声高に叫ぶのではなく、冷静に見せているのがとても良かった。

 

ジェイダ・トルン監督作品。公式サイトによりますと、イスタンブール出身で、後にヨルダンのアンマンで暮らし、高校生の頃ニューヨークへ移り、ボストン大学で人類学を学び、イスタンブールへ戻ってレハ・エルデム監督のアシスタントを務めた。その後、ロンドンへ渡り、プロデューサーのクリス・オーティの下で働いた。そしてアメリカへ戻り、撮影監督のチャーリー・ウッパーマンと共にターマイト・フィルムズを設立し、初めて長編ドキュメンタリーを監督されたとのこと。なかなか興味深い経歴をお持ちの方。ティーチイン(記事はコチラ)で拝見した監督はまだお若そうで気さくできれいな方だった。とても詳しく積極的に話してくださる方で、通訳の方の力量もあるかと思うけれど、とってもわかりやすく頭のいい方だなという印象だった。監督は子供の頃、イスタンブールで猫たちに囲まれて暮らしており、ニューヨークに移った後は猫たちと触れ合う機会がなかったそう。世界のどこにもイスタンブールの猫たちのような猫はいないという想いから今作が生まれたとのことだった。

 

毎度のWikipediaはないので、公式サイトから転記。アメリカではわずか1館で劇場公開されたところすぐに130館まで拡大。興行収入270万ドルを超えアメリカで公開された外国語ドキュメンタリー映画として歴代3位の大ヒットとなり、その後も20か国以上での公開が決定。RottenTomatoesで満点に近い98点を獲得。国際的な映画データベースIMDbでも7.9と観客からも批評家からも熱烈に支持されている。2016年サイドウォーク映画祭では最優秀ファミリー映画賞を受賞。


映画の冒頭でも紹介されていたけれど、そもそもイスタンブールに猫がやってきたのは、オスマン帝国の時代にネズミ対策のため貨物船に乗せられていた猫たちが船を降りたことから。なので、イスタンブールの猫たちの種類は多彩なのだとか。豆知識😌


さて、どうやって感想書こうかな。猫たちはもちろんだけど、彼らを取り巻く人々の中で印象に残る人たちもいたし、変わっていくイスタンブールについても触れたい。とりあえず、7匹の猫をそれぞれ紹介して、印象に残った人について記載、最後にイスタンブールについて書こうかな。まぁ、まいどこういうコメント書くたびに思うことだけど、誰も気にしてないので勝手に書けばいい気もするけれど。

 

🐈泥棒:サリ

 

ガラタ塔を住処にしている雌猫サリ。茶トラで口の周りとおなかが白い美人さん。まだ若そう。彼女はカフェの客にご飯をねだったりととにかくアグレッシブ。ガラタ塔というのはイスタンブールでも有名な観光地だそうで、それだけ歩行者の数も多いのだけど、その足元を縫うように歩き、時には走りご飯をねだる。ひとしきり食べると洋服屋さんへ向かう。この女性店主が飼い主というわけではないけれど、エサをくれたりかわいがってくれているらしい。おおらかに見守っている感じ。それはイスタンブールの街全体からも感じられた。サリが貪欲に食べ物を狙うのは理由がある。サリがもらったパンを咥えて走りだした時、その理由が分かって泣いた~💦 サリには子猫がいたのだった。だからまずは自分が栄養を取り、子供たちのために食べ物を運ぶ必要があった。なんて健気なの。動物の子育てを見ているといつも思う。自分の子供を虐待している人は、動物以下だよ!

 

🐈恋人:ペンギュ

 

工場?に暮らす雌猫ペンギュ。数匹の猫と一緒にいたそうだけれど、いつのまにか1匹になってしまったのだそう。確か、倉庫のような所で子育て中だったよね。サリのようにアグレッシブではないけれど、ペンギュなりの子育てをしている様子。その感じも微笑ましい。とにかく女の子らしい猫。男性たちに愛されていた。監督がティーチインの際に、撮影中に感じたことは、男性の方が猫をかわいがっているということ。もちろん女性だってかわいがっていると思うけれど、猫との距離感なのかなと思った。猫は単独行動を好み、自分の意思を持って行動する。そういう猫に対する感情の持ち方って、男性と女性とでは違うのかなと思う。極端な言い方をすれば、女性は猫を尊重してあまり干渉しない。男性はそんな彼らに翻弄されてしまうというか・・・ まぁあくまで個人的な感覚だし、どちらが良くてどちらがダメということでもない。なんとなくそんなことを思った。

 

🐈ハンター:アスラン・バーチャシ

 

ボスポラス海峡を臨む場所にある人気シーフードレストランに、ある日ふらりと現れた雄猫。彼はエサをもらう代わりにネズミ退治をしているのだとか。地下溝の中で狩りを試みる暗視カメラの映像もあったけれど、これは残念ながら失敗💦 猫は飼い主に喜んでもらおうと思ってか、もしくは自分の子供にするようにエサを与えようとしているのか、狩りをした獲物を持ってくることがあるそうだけど、アスラン・バーチャシはきっとエサをもらう報酬として狩りをしているんだと思う。犬の忠誠心とは違う、猫なりの愛情表現。猫好きにはそういうところがたまらない。そしてアスラン・バーチャシはとっても凛々しくてカッコイイ😍

 

🐈社交家:デニス

 

デニスは市場で暮らす猫。結構いたずら好きで、市場で売られている布の上で寝ちゃったり、じゃれちゃったり(笑) しばしば追い払われたりしているけれど、基本おおらかに受け入れられている。彼について語ってくれた初老の男性。この方本当に猫が大好きなようで、子猫が大人の猫に襲われたと連れてこられると、ダメかもしれないと言いつつもタクシーで動物病院に連れて行っていた。その後、この子がどうなったのかは紹介されなかったので不明。助かっているといいなぁ。話がそれたけれど、どうやらこの市場は再開発のため取り壊しが決まっているらしい。ここで働く人たちにとっても死活問題ではあるけれど、この男性は猫たちがどうなるのかと心配する。ここがなくなったら生きていけないと。この問題については後にきちんと触れたいと思うけれど、監督が今作を撮ろうと思ったきっかけでもある。

 

🐈ザ・サイコ:サイコパス

 

ハチワレの雌猫。ほっそりとした体でまだ若そう。同じくハチワレの旦那猫がいる。旦那さんの名前は不明だけど、サイコは完全に尻に敷いている。旦那猫がエサをもらって食べていれば、威嚇して横取り。すごすごと退く旦那猫かわいそう しかも、とっても嫉妬深くて、虐げている旦那猫が他の雌猫と一緒にいようものなら、ものすごい勢いで威嚇して追い払ってしまう。強い! でも、この子の自己主張は嫌いではない。人間だったらやっかいだけど(笑)

 

🐈遊び人:ガムシズ

 

ハチワレの雄。この子は魅力的な子だった~ どうやらこの辺りのボス猫らしく、新たなボスを狙う若い雄と喧嘩したりもするのだけど、堂々としたといよりも愛嬌のある子。自由気ままに生きている感じで、お気に入りのお宅に木をつたって通う。このお宅は飼い猫がいるので本当は中に入れたくないそうなのだけど、窓に体を横向きにぴったりくっつけて、右手をちょっと上げて手招きするかのようなポーズがおもしろく、ついつい入れてしまうのだそう。ガムシズは気ままにくつろいだり、飼い猫のエサを全部食べちゃったりして帰っていくのだそう。幸せな猫だ。そして、きっとこのお宅の方もそんな彼に癒されているのだと思う。

 

🐈ジェントルマン:デュマン

 

この子がチラシやポスターのモデル。イケメン。首輪はしているけど飼い猫というわけではないらしい。グレーのハチワレの毛並が本当に美しく、全体的に丸みのある体型もカワイイ。ちょっと高級そうなレストランの入り口横が定位置。ここから店内をじっと見つめる。そして、おなかが空くとおもむろに立ち上がり、前足でガラスをカリカリとかく。って伝わるかな? まぁ、予告編で登場してたと思う。この姿がちょっとユーモラスでカワイイ。こりゃあげちゃうわ。チーズやターキーをもらっているそうで、かなりグルメ。だからなのかどことなく品がある。絶対に中に入って来ないそうで、そんなとこにも彼なりのこだわりが感じられる。自分なりの線引きというか、飼いならされないというか。

 

と、7匹の個性的な猫たちを見てきたわけだけど、並行して紹介される人間たちのエピソードも興味深い。漁師の男性は子育て中の野良猫に寝床をつくってやり、ミルクを与える。彼は以前、船を失ってしまった時、彼をじっと見つめる猫に出会う。彼に導かれて財布を拾ったそうで、その中にはちょうど船を買うのに必要な金額が入っていたとのこと。それ以来猫を大切にしているらしいのだけど、イヤイヤそれは警察に届けなきゃダメでしょと思うけれども😥

 

最初に飼った猫の死から未だに立ち直れないと語る女性。ご自身も数匹の猫を飼っているようだけれど、毎日20キロの鶏肉を煮込んでエサやりに回る。そうすることで癒されている部分はあるのだろうし、始めたきっかけはささいなことだったとしても、猫たちが待っていると思えば止められないのでしょう。そしてきっとそのことが自分の存在価値でもあるのかな。この感じは後に語る男性にも通じる。もし死後の世界があるならば、最初に飼った子に会いたいと語る女性。とっても気持ち分かる! 自分ももう一度会いたい子たくさんいる。・゚・(ノД`)・゚・。

 

そして最も印象的だったのは、以前心に深い傷を負ったという初老の男性。この男性に何があったのかは紹介されないので分からない。死をも意識するような出来事だったらしい。そこから、あらゆる手段で立ち直ろうとしたけれど立ち直れなかったのだそう。ある日から猫にエサやりを始めた。すると癒されて救われたのだそう。この事象を医学的?に説明すればきっと難しい説明があるのでしょうけれど、この男性には猫との関わりが救いだったということなのでしょう。毎日、大量のエサを用意して回る。行く先々でたくさんの猫たちが待っていて、彼が来ると寄ってきてエサをもらう。男性は特別猫たちと触れ合うこともなく、また次へと去って行く。傍から見れば、この行為でどうして癒されるのか分からないかもしれない。それは陳腐なセリフかもしれないけれど、自分を必要としてくれる存在の認識ってことなのかな。猫たちはエサをもらう以上のことは求めてこないし、その関係が楽なのかもしれない。人の癒され方は人それぞれ。男性が救われたのなら良かった。

 

エサやりについては様々な意見があると思う。野良猫は繁殖してしまうし、糞尿問題もある。猫が苦手な人にとっては存在自体が苦痛かもしれない。でも、こういう側面もあるのだという紹介は、声高ではなく心に響いてきた。別の初老の男性が「動物を愛せない人は、人も愛せない」と語っていたけれど、この言葉こそ監督の言いたいことなのかなと思った。

 

現在、イスタンブールでは開発が進み、高層ビルがどんどん建っている。前述した市場も閉鎖されてビルが建つ予定とのこと。人が暮らしていく上で、便利になった方がいいことは間違いないし、新しい街は設備も最先端で清潔かもしれない。イスタンブールの街は、日本人の目からするとゴミが多く、お世辞にも衛生的とは言えなかった。そういう部分が改善されることはよいことだと思うし、生活がしやすくなることは大切だと思う。ただ、近代化=豊かな暮らしというわけではないと思う。そこに猫や動物たちも自然と暮らせることは、人間の心の豊かさにもつながるのではないかな。猫が安心して暮らせる街は、人間にも優しと思う😌

 

とはいえ、前述したとおり糞尿の問題に加え、繁殖問題もあるし、病気やケガなど野良猫の状態でいることが必ずしも猫にとって幸せとは限らない。イスタンブールの街には、善意の人々によってエサが置かれていたり、動物専用の水場なども設置されていた。「犬猫専用! 水を奪う者は水に苦しむ」というような貼り紙がしてあったのも印象的。猫が苦手な人も含めて理解が得られ、街ぐるみで猫たちを見守っているのであれば、それはもう野良猫と呼ばないのではないかと個人的には思うのだけど、それでもやっぱり難しい問題はあると思う。自由であると同時にリスクも多い野良猫たち。だからといって片っ端から避妊してしまえば、猫の数が激減してしまう。一方で、日本では毎年十万匹以上の猫たちが殺処分されているのも事実。この辺りの折り合いをどうすればいいのか。自由に暮らすイスタンブールの猫たちを見つつ考えた。

 

犬や猫の殺処分ゼロを目指して活動されている方、ボランディアで避妊や去勢をされている方々、それに協力している獣医さん。とても立派な活動だと思う。自分も微力ならがら協力したいと思ったりもしている。動物たちとお互い幸せに共存できる道はないものか? とはいえ、自分は牛肉も豚肉も鶏肉も魚も食べるわけで、矛盾していなくもないのだけど。でも、それは自ら捕食していないだけで、弱肉強食の自然の摂理だったりするのかしら? 何も食べないわけにはいかないし、お肉大好きだからベジタリアンにも今さらなれないし。映画としてはそこまで突き詰めて考えろとは言っていないけれど、でも声高ではなく猫たちと人間の幸せとは?という問いかけがあったからこそ、考えさせられたわけで。猫がカワイイからという理由で見て、何かしらが芽生えたらそれでいいのかもしれない。

 

原題は『Kedi』で、これはそのまま猫。『猫が教えてくれたこと』という邦題は、つらつら書いてきたメッセージをくみ取ったからつけられたのかな? だとしたら素敵な邦題だなと思った。地上10センチ猫目線のカメラを通して、彼らの生き様の中に普遍的で崇高なものを感じた。そして、それを見守る人々の温かさや、そこから生まれる信頼関係、そして癒し。いろいろ考えさせられながら癒される作品だった。前売り券買ってあるからまた見る予定。2度目はどんな感想を思うのか楽しみでもある。

 

猫好きの方はオススメされなくても見るかな? いわゆる観光地ではないイスタンブールの街が魅力的なので、イスタンブールに興味のある方もオススメ。猫に興味のある方是非是非大画面で!

 

『猫が教えてくれたこと』Official site

 

カワイイから予告編もドゥゾ♪(っ'ω')っ))

 

「猫が教えてくれたこと」予告編

カワイイ😍


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【Googleのロゴ】ハッピーハロウィン 2017

2017-10-31 00:48:37 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



ハッピーハロウィン2017🎃

もちろん知ってるけど、毎度のWikipediaから抜粋!

 

 

ハロウィン、あるいはハロウィーン(Halloween または Hallowe'en)とは、

毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられているのこと。

もともとは収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、

現代では特にアメリカ合衆国民間行事として定着し、

祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。

カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、

子どもたちが魔女お化け仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある。

キリスト教の祭ではない。

ハロウィンに対してはキリスト教からは容認から批判まで様々な見解がある。

 

とのことで・・・

もう概要とか歴史とか抜粋してたらきりがない💦のでWikipediaを見てくれ!

でも🎃←この子については引用しておく!

 

ジャック・オー・ランタン、あるいは、ジャック・オ・ランタン(Jack-o'-Lantern)は、

「お化けカボチャ」「カボチャちょうちん」とも言えるもので、

オレンジ色のカボチャをくりぬき、

ナイフで目・鼻・口をつけ、内側に火のついたろうそくを立てるもので、

最もハロウィンらしいシンボルである。

ハロウィンを祝う家庭では、カボチャを刻んで怖い顔や滑稽な顔を作り、

悪い霊を怖がらせて追い払うため、ハロウィンの晩、家の戸口の上り段に置く。

これは「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」を象徴したものである。

 

とのこと!

 

これYouTubeの動画になっていて、後で動画も貼っておくけど頑張って切り取ったので全部載せる!

 

 

▶をクリックして再生!

黒猫、カエル、と何? がお菓子をもらいに向かう

その様子を見ているオバケの子

自分も仮装することに!

こんな感じで出かけるも風で仮装が飛ばされてしまう💦

包帯ぐるぐる巻きで出かけるもドアに挟まってしまう💦

ドラキュラや

妖精?

(かわい過ぎ!)

などに仮装してみるもピンとこない・・・

そこで、あえての幽霊に!

飛ばされた黒猫の帽子を渡してあげようとするも・・・

仮装が風で飛ばされてしまう💦

黒猫は一瞬驚いたけれど、なんと帽子を被せてくれた!

4人?で仲良くお菓子をもらいに向かう!

こんな感じの絵になって・・・

こうなって終了!


これカワイイ


動画はコチラ

Halloween 2017 Google Doodle: Jinx's Night Out

 

検索画面のロゴはこんな感じ


Happy Halloween🎃

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