スピンオフ銭明日編集長

モットーは"年を重ねる毎に幸せになる"銭明日編集長の日記

26年前の記憶

2022年09月26日 | Weblog
  今週の新聞にカンボジア内戦の終結の記事があった。26代7世紀に渡った王国が、タイのアユタヤ朝等により倒れた。
1970〜1991に国民200万人を大虐殺したポル・ポト派が率いる共産政権の最後の元幹部の刑が確定し、戦後処理が終わったとあった。

 この戦後間もない1996年(平成8年)に世界遺産アンコール遺跡(1992世界遺産登録)を見たくて旅したことがある。
 バンコックから観光🚌に乗り換えて首都プノンペンを経由してシェムリアップにその目的地があった。

 アンコールワットに足を踏み入れた時の感動は26年経った今でも脳裏に刻まれている。然し戦や盗掘で相当傷ついて失われ、地雷が方々に埋まっていて、観光範囲も限られていた。最もショックだったのは国民を含む戦争犠牲者のドクロを積み上げていた記念館を見せられたことであった。あの異様異臭は忘れられない。

 大量虐殺は文化人を含む国のリーダー的人間から行ったようなのであるが、未だ戒厳令下の外出禁止の夜、免れた若い女性がホテルの屋根部屋でクメールダンスを観光客相手に披露してくれたことには、この国の希望が見えたような気がしたものである。

 カンボジア内戦の歴史を鑑みれば、🇷🇺ロシアが起こしている戦争も、顛末はこんなことで国際法的手段で裁かれることになるのだろうか? 
 アンコールでは戦争孤児、プノンペンでは傷痍軍人が街中に溢れていたが、戦争ってそんなことも含まれるのだろう。
           =おわり=