こかげは高松の屋島にある自然食カフェ。こころ・からだ・げんき!

水木金営業の自然食・自宅カフェ。マクロビオティック料理と美味しいコーヒー。2018年4月からは足もみ元氣コーナーも!

別れ

2016年03月01日 | 徒然日記

こころ からだ げんき
こかげのまりひんです。

先日引田のひなまつりに行ってきました。

町をあげての大イベント、多くの人で賑わっていましたよ。
これは煙突広場にあったお雛様。新聞記事にもなってたもの。
見事であります。


上の写真はどでかいお雛様。圧巻であります。

実は今回このひなまつりに来たかったのは、これを再び見たかったから。

「白寿雛」

八十八歳、つまり米寿のお祝いに両親に送ったものだそうです。
当然お雛様は年老いた夫婦雛。

とても珍しいお雛様ですね。

ともに元気で金婚式を迎える夫婦もなかなかないですが、
ともに米寿を迎えるほどに長生きできることはもっと難しい気がします。

平成28年2月27日午後5時58分。

私の大切な友人、M美ちゃんが亡くなりました。
乳がんと闘っていた彼女は40歳の誕生日を迎えた次の日に帰らぬ人となりました。


いつも明るく、優しくて、嫌なことを何一つ言わず、控えめだけどムードメーカーの存在だった彼女。

結婚して12年、その半分の6年は闘病生活だったと言います。
乳がんであることを感じさせないほど、彼女はいつも明るかったけど、
その裏にはいろんな恐怖、不安を押し込めていたことでしょう。

年々悪くなる検査結果に
孫を見るまで、が
子供が二十歳になるまでに変わり、
高校生になるまで、
中学生になるまで、
と、どんどん希望の期限が短くなったと、旦那様がおっしゃってました。

結局
小学5年生と3年生の愛娘、愛する旦那様を置いて旅立ちました。
娘の成長をどんなに見たかったことでしょう。
子供たちを置いていくことがどんなに辛かったことでしょう。
仲良しの旦那様と、年とってもいろんなところにデートに行きたかったことでしょう。


お通夜、告別式ともに
彼女との別れを惜しんで、会場に入りきれないほどの人が集まりました。
彼女がどんなに皆に慕われ、愛されていたかがわかります。

彼女に何もしてあげられなかったことを悔やむ私に、
「そんなことを思ったらM美ちゃんがかえって悲しむよ。すみません、って言うよ。」
と友人に励まされました。

それほどにM美ちゃんは優しい女性でした。

松山から駆け付けていたsさんに
「M美ちゃん、まりさんにお世話になった、って言ってましたよ」
と伝えられ

涙が止まりませんでした。
本当に
本当に
本当に何もしてあげられなかったのに。


やっぱり言ってしまう。

ごめんね、M美ちゃん。

 

 

 

でも



棺がこれで閉じられる、これで最後のお別れというときに、
旦那さまがM美ちゃんに長い長いキスをしているのを見たとき

M美ちゃんはこんなに愛されて
とても幸せな人生だったのだと思えました。

今は体の痛みや、恐怖、不安から解き放たれて
天国で伸び伸びと過ごしているかもしれません。

そしてきっといつも娘たちのそばにいて
見守り続けるのだと思えました。

彼女は私たちの心にいつまでも生き続けていくことでしょう。
彼女の分まで、しっかり前を向いて人生を歩んでいかねばと思いました。

何もしてあげられかったことを悔やむばかりではなく
彼女に恥じることのないよう生きていこうと。

M美ちゃん、さようならは言わないね。

本当にありがとう。

何十年か経ったらまたあちらで会いましょう。

40歳で若いままのMちゃん、何十年か経って老けた私を見て
「真理子さん、全然変わってない!」なんて言わないでね。もともと老けて見られるんやから(笑)

「外見はともかく、中身は成長しとるで!」って言えるよう
精一杯、食のこと、健康のことを伝える人になりたいと思います。
 

こかげの部屋に何年か前に
M美ちゃんからプレゼントとされた
木彫りの羊がちょこんと
春の陽だまりの中でくつろいでます。




ありがとう、M美ちゃん。

 








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