アメリカの次期大統領選挙の民主、共和両党の候補者による舌戦の激しさが増している。
私にとって毎日午後４時から放送されるＰＢＳとＡＢＣ放送が待ち遠しいくらいだ。
言うまでもなくトランプ氏の話題から目が離せないのである。
彼(トランプ氏)の演説(勿論編集されたものであるが)には聞き手を惹き付けるカリスマ性を感じる。
彼がテレビカメラに向かって相手候補に罵詈雑言を浴びせかけるのを聞いていると
意識薄弱な私なぞはトランプマジックにかかって何でも信じてしまいそうである。
が、よくまあスピーチ原稿を持たずにあれだけ当意即妙に話せるものと感心もした。
ところがある時米国のニユースキャスターが
トランプ氏の演説中に時々プロンプター(陰の声)が混じると話しているのを聞いて
少し演説の仕掛けが分かった。
多分彼はスピーチ原稿を読みながら演説しているのでないかと思ったのである。
一方でトランプ氏は別のインタビュー番組に出演した時の様子は
表情も物言いも穏やかな洗練された紳士に見えた。
果たして素顔のトランプ氏はどのような人物であろうか。
もし大統領に当選したあかつきには
また新しい顔をしてトランプ旋風を巻き起こすのではと
私はこれからも大統領選挙から目が離せないのである。
昔「民芸」とか「俳優座」等の全盛の頃私は新劇を好んで見に行ったものだが、
最前列付近に座ると時々プロンプターの声が聞けた。
舞台後方のカーテンの陰で役者にセリフを伝えたり
演技指導をしているのだが時々ハプニングもあってこちらも楽しかった。
おわり