螺鈿紫檀五絃琵琶
フタコブラクダに乗り、四弦琵琶を奏でる螺鈿の技に、音が動いている。
絃が三本しか見えませんが、五絃琵琶です。後の二弦は奏者の頭上に。裏面の花の文様もすばらしい。如何なる技法を用いて造られたのだろう。何故、正倉院に残ったのだろう。如何なる曲が奏でられたのか?夢がまた夢を呼ぶ。今回は19年ぶりの出品と聞いていた。次回はこの目で確かめられないと思ったのが出かける理由でした。
この模様も圧巻、如何なる手法?如何なる人が、ありえないと考えながら引き込まれた。古代五絃琵琶としては、世界で現存する唯一の楽器です。観客に押されながら、古の調べを聞いた幻想が、耳は遠くなったが、これは聞こえた気分でした。
パソコン仲間のIさんが今朝の朝日新聞、歌壇に、「一粒の涙のごとき形して西域匂う正倉院五弦琵琶」 竹中庸之助さんの詠まれた歌を教えていただいた。駱駝、衣装、花模様いずれも西域の雰囲気が十分に出ている。 そう詠んだ竹中さんにも感服。音が聞こえました。
伎額面 師子(しし)
伎楽面 酔胡王
伎楽は奈良平安時代の寺院で儀式の際に演じられた面をつけた劇。古来の面の作者の技に感心。琵琶に負けない日本の技法、作者に感服。
古都も日暮れて影が伸びて
この酔胡王の赤ら顔を眺めていたら、時間が晩酌と教えてくれた。独り身の自由さ、早速支度にかかる。婿さんが良き知らせをくれたので祝い酒に。
もう、完全に酔胡王をしのぐ赤ら顔、いい旅いい気分になれる。オヤスミ
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