

(12月18日)
今春、注文したが全て売り切れにて、秋出荷分となった。
11月末又は遅くとも12月初出荷と聞いていた。
忘れた頃に到着した。 5本、背丈2m~3mある大型苗。
通常、秋冬の果樹の1・2年生苗は、60~80センチ高さで切断、
芯止めされている。
これは剪定されずに長いまま送られてきた、 嬉しい。
来春には接木や挿し木のテストが沢山出来そうなので有りがたい。


今回の苗。
最近の品種なので果実はまだ市場には出回ってなくて、味見が出来て
いない。 本当に美味しいかどうか分からない。
カタログデーターの、“甘み特に強く美味しい”と云うキャッチ
フレーズに乗ってみた。
“昔からのスモモの味を革新した品種”、と云うのでツイ乗せられた。
昔の品種は甘さが足りない。平均糖度11度 最高糖度14度。
最新品種は甘さが向上。 平均糖度18度 最高糖度23度。
スモモ栽培は「貴 陽」と云う品種を作るのが大目的だ。
この「貴 陽」と云う品種、食べ比べると、大好きな「白桃」と同等又は
それを超える美味しさがあった。
初めて試食した時は、「貴 陽」の美味しさに驚いた。
これが今のスモモか?と、信じられない美味しさだった。
特に美味しいのは一個600~800円する。
コスト‐パフォーマンスは最悪だ。(桃やメロンと比較した場合)
バカらしくて度々買って食べる気にはなれない。
一個100~150円程度のも売っているが、それなりの美味しさ
しかない。
特に美味しいのを食べたいなら自分で栽培するしかない、そう思っている。
スモモ栽培のための品種選別はやはり美味しさで「白桃」を超えたい。
これら「桃」と同等又は超えられる品種「貴 陽」の他に、もう1・2種
探したいと思っている訳だ。
「樹上完熟」と云うのが一番美味しい。
これは自分で栽培しない限り、売っていないから手に入らない。
今回の苗は、貴 陽が“コケタ”ときの予備と思ってっ買った。
この「貴 陽」枯れたなら又買いなおせばよいが、育て易さが一番にて
特に実着きがトコトン悪いとの評判の品種だ。
栽培中の愛好家を尋ね聞いた所、3年も栽培しているのに果実が食べ
られる大きさに成るまでに全て落下してしまい、まともに育ったことが
無いと言う。
他、地域差や土壌差で美味しさが乗らなかった等の場合も同じで
育てる楽しみが無いので、この「貴 陽」と云う品種は見限る事になる。
その予備品種とした。
既に5種類買ってあるので9品種となった。 この中からどれか1品種
でも当たれば嬉しい。
今回購入分4本は、カタログデーターに間違いが無ければ
1本でも実が付くタイプ。 授粉木が有ればよりベターとうい。
「いくみ」
「涼 呂」
「ハニーあやか」
「ヴィーナス」
早生又は超早生種ばかりにて夏のメチャ暑い時期又はお盆までに収穫
出来るタイプとした。
残る1本は貴陽の授粉木である。(背丈やや小さく2m苗)
「バイオチェリー」。
これも美味しそうだが実が小さい。
< 昔の子供の頃のイメージだと。>
美味しく期待している品種は実が付きにくい、2・30個程度。
小さい内に何故か実が落ちてしまう。
実の生育途中で虫や病気が一杯発生し奇形や斑点が出来る。
逆に、酸っぱくて無視している品種は実が2・300は生る。
虫も寄り付かない、虫が来ないから病気も持ち込まない、
従って育てやすい。
以前、モモとサクランボを作っていて、虫と病気の多さに負け
投げ出したことがある。
田舎では上手に作っていた経験があったが、大阪ではうまく行かなかった。
何故が田舎と違うかと推測するに。
ここは。
空気が汚れていて。 雨に降られるとたちまち病気が発生する。
温度差。 暖かいので虫や病気の発生する期間が長い。
且つ、暖かいので病気等の増殖が早い。
家の庭なので塀に囲まれ、空気の流通が悪い。
等、推測できる。
今回挑戦のスモモ、以前投げ出した樹種のモモやサクランボの親戚だ。
多分同じ程度の難しさがある。
栽培にはソコソコの覚悟必要。
この苗、大きく育てる為には4年目頃から花を咲かせるのが良い、それ
までは咲いても直ぐに摘み取る。
うまく出来るかな?。
古い品種の味は飽きた。
昔田舎に、スモモは腐るほどあったから。
我が家だけでなく左右両隣のお家にも同じように7・8本の大木があり
近所の子供たちは全員でそこを行ったり来たりで味わう。
男の子は冒険心から木の高い所まで登り、実を採っては下で待っている
子達に順番に投げてやる、上手な子はうまく受け取る。
遊びだった。
余談だが、この木に登ると必ず衣服が何処か汚れている、選択しても
落ちないと母に度々叱られた思い出がある。 これが欠点。
1本の木でも生る場所によって味が大きく変わる。
美味しいのと、酸っぱくて不味いのとがバラバラ。
ソルダムだけはソコソコ美味しいのが多く混じっていたが。
放置栽培で摘果せずに沢山生らすから(40~80g)小粒となった。
田舎では背丈6m又は8mもある大木ばかりにて、大きすぎて防御ネット
など張れない。 張る気もない。
美味しく完熟してくると小鳥に殆ど食べられる。
子供でも美味しさは色でわかるようになる。
採る時は7・8人の子供たちが集まる。
木に登り、小さい子や女の子には採ってあげる。
色を見て美味しくないと思ったらその場で捨てられる。
採ったら直ぐかぶりつく、2・3個づつポケットにいれては、
次の場所にみんなで遊びに行くことになる。
今考えると、完熟した本当に美味しいものは食べてなかった気がして
くる。
小鳥も狙わない完熟手前の、やや酸っぱさの残る果実しか食べて
いなかった気がする。(お店で売られているのと同じ状態)
但し。酸っぱさ無く、甘みだけの品種は子供でも無視していた。
この木の果実はいらないと言う。
我、スモモ栽培のキーワードは。
「再挑戦」と「樹上完熟」。
付け加えるなら、昔を懐かしむ「遊び心」と思っている。