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フウラン マンポウ(漫歩)・風蘭と友達、旅と花

カメラ大好き人間の拘りの画像の発信集。

千代田獅子

2006年05月19日 | ◆浪花獅子系3兄弟

 フウラン「千代田獅子」です。 天葉3枚ほどが獅子芸をしてきました。

天冴えの白縞で出て散り斑が乗ると共に白縞はじきにやや暗むが、明るく美しい
萌黄の散り斑縞のようになる。
縞は純白で上がり地合の濃紺とのコントラストがなんとも云えない美しさがある。

陽を強く取ると縞・地合とも暗んでしまう、美しさは皆無となるが仔だしは良くなる。
中陽に戻してやると2~3週間で元の濃紺地に戻る。

根は、派手なところからはルビー根が出ると云われているが、我が家のはたまに
ルビー根で出て直じきに濃い赤根となる。
      以上が我が観察途中経過である。
  

大きく別けて3つのタイプがあるようです。
  聞いた話である。
もう一つタイプは天冴えの白縞ではなく初めから縞は暗んでいる。
地合の紺は上記と比べるとやや薄く萌黄は色が薄く且つにごっている。
上記タイプに陽を強く取った状況に似てくるが、こちらは中陽に変えても農紺には
ならないタイプ。なそうな。
何れも売り物は殆ど出なく、売り物が出た場合はこのタイプが多いらしい。 


今一つのタイプは地合である紺地が薄く散り斑縞がはっきりしないタイプ。
  実際に経験した内容
判別は容易で縞斑がはっきり裏まで抜けていない、ややボケている。
約17・8年前このタイプ、一軒のお店で2鉢で20数本を保有していたのを知って
いる。今はもうお店さえ無い。
鉢の大きさの割には本数が多すぎ一見捨て作りに見えたことで勝手に安そうと
判断し交渉したところやはり高かった。ゼロが2たつ程足らなかった。

何れにしても今後の芸の変化状況を見守りたいものだ。
  今後は陽を多く取って仔だしに専念するつもりでいる。

 


翁獅子

2006年03月17日 | ◆浪花獅子系3兄弟

 フウラン翁獅子です。
私のお気に入りのフウランです。ここまで厚肉に育てば見ごたえ充分です。

浪花獅子系変りは大きく4種に分けられる。
 ①、翁獅子    →中斑。
 ②、千代田獅子 →後暗みの散り斑縞。
 ③、白翁獅子   →天冴えの白縞。
 ④、雪狂獅子   →白翁獅子の覆輪。(異論もあり)


浪花獅子系の変化芸は大好きでこれにトコトン拘って集めてますが、
なかなか③・④の品種が見当たらないのも断念なところ。

以前、友人より浪花獅子の縞変りを頂いた物があり、期待どうり進化してくれれば
③の白翁獅子となる予測ですが。
残念ながら何故かまだ獅子芸を表しません。必ず獅子芸をすると確信して
いますが。
親がダメであっても仔に期待出来ので早く仔芽が当らないかと毎日が楽しみ
で、我が家の家宝です。
   
  追加 →7月末現の状況。
状況はかなり不利。綺麗な縞柄だったが昨年あたりからジミになってきて、とうとう
青葉が顔を出した。獅子芸もしない。仔供2本当たったが両方とも青だ。

この「白翁獅子」昔から出ては消え、現れては消えていく、らしい。
不思議な品種だ。従って投稿は当分お預けだ。

長かったフウランの中弛み栽培もこの品種を頂いた頃より気持ちに充実感が
現れ元気が甦ったものです。友達に感謝カンシャです。

フウラン収集はこれらと、気に入った覆輪種を集めれば満足です。
後の品種類は、あればより嬉しい程度でこれらは観賞のみが優先です。

さて本題ですが。
「翁獅子」は、別品種「曙」のように中斑が葉面一杯に広がるのが上柄です。
チャント植え替えを行えば問題ないですが手抜き植え替えをしていると
5~10年くらいはいいですがそれを過ぎる頃より上根が出なくなり大変です。
何が大変かと云うと 芯止まりが発生するからです。

浪花獅子系の青葉や中斑くらいまでは超強健で良いですが、
翁獅子・千代田獅子・白翁獅子くらいになると親と同じ柄の仔をなかなか
出さないうえに、古木になると上根が出にくくなり年々下葉は落ちるので
そのうち絶えていくパターンだそうです。(中でも千代田獅子はましな方で
近年ヤット登録された)

ちなみに上根が出にくいので有名な品種に「真鶴」と云うのがあるが、これ程
ひどくはない、この品種は紺の乗りが甘いと特別だ。 これとも知らずに好きな
芸なので集めたことがある。上根が出にくくて数株挑戦したが、栽培未熟にて
結局全て枯らした。
当時誰も難しい品種とは教えてくれなかったので、美しく珍しくもあって競って
買い求めたものだった。

脱線のついでに、親株の影響力と真鶴の継続性について。
私の知人に西出の親2本に真鶴の仔が6本付いた株立ちを持っていた、
真鶴が大きくなり、親の西出を外してもしばらく3年間程は元気だった。
6~9本立ちに増えた真鶴を見せ、これの良い系統は枯れることなく継続すると
主張していた。これを見せられた方達は信じてしまっていた様子だったが、私は
その3年前の 親である西出に保護されていた姿を知っているので静観していたが、その後
やはり数年で全滅した。一般的には、その場だけの瞬間風速的状況しか見る
ことが出来ないのが常であり、これがフウラン愛好家の大きなリスクになって
いるような気がする。
翁獅子も同じで地味な中斑の親が付いていてもこれを外すと栽培は困難になるので
注意が必要だ。脱線のついではこれでオシマイ。

最近は植え替えや管理の技術も進歩して昔程枯らさないそうですが
昔の技術から進歩してない方は注意が必要な品種です。
ヒントは、木の若返らせ方に手を抜かない事です。

木の若返らせ方の解らない方はベテランの方に教えて戴くとよいです。
これが解らない方はベテランとは認めようがないので区別が出来るのも
またよいチャンスです。
但し、下葉をむしり取る等の回答はナシ、これはご臨終が見えて株を諦めた
時にのみ使う最後のショック療法で、若返りとは関係ないからだ。

我が家ではおかげさまで上根をソコソコ出し既に10年を持ち堪えました。
マイペース管理でここまで枯らすことなく育てられれば後は大丈夫と思ってます。