これは「大和錦」です。
この場合は、葉幅良し、葉厚良し、株の締まり具合もホドホドで良し。
ほぼ満足のいく理想のタイプに仕上がったので100点をあげたい。
今後の課題は、同じ場所で 同じ植え方で、全く同じ
管理をしているはずなのに差がでることである。
異なる事で感じることは前回記載の(栽培の反省アレコレ-①)の分は仔供が
多く出過ぎている感がある。
良く出来た株はこれと後数鉢だけである。
これからは嬉しくない若葉マーク を返上すべく頑張る。
入手元より品名間違いの指摘あり「大和錦」に訂正。
洋ラン展で購入したフウランを植え替える。
厳冬期の休眠中の株の植え替えは、鉢の水苔内に水分を残さないように植えないと植え替えで
傷付いた根の位置に低温カビが発生し根が腐ってしまうのでその事を注意するとよいようだ。
又春先の植え替えにおいても戻り寒波等で動き出した根が萎縮してしまい回復が遅れる品種も
あるので、水はお彼岸前頃から徐々に増やしてやるのがよさそうなのでこの時点では中苔は
ベタベタ濡らさない。(根が萎縮すると大切な葉芽や花芽が飛んでしまうことがある、
この被害は防がねばならない)
基本的には空洞植えにて、中苔を1日から2日間乾燥させてから使っている。
乾燥中苔(芯苔・台苔とも言う)の作り方は{ニュージーランド産圧縮水苔のAAA
(以前のスりーAは今のフォーAに相当)又はAAAA使用、弾力性に優れているので、
乾湿時良く呼吸してくれる。}
①前もって水で戻しておいた乾燥水苔をビニールの上に中苔分の分量だけ軽く絞ってリング状
に乗せる。
②次に空洞つくりの棒(直径32・36・40mmを使い別けている今回は36mm使用)をそ
こに頭から突っ込み下に敷いたビニールを掴み水苔ごと持ち上げ、棒の回転台に載せる。
③ビニールの上から両手で苔の水を絞り垂らすようにシゴキぎみに押えていき、型を整える。
この時ビニールを一部剥しては形を整えビニールを戻して又押さえ込むこの作業を繰り返すと良い。
④水がそこそこ切れたら空洞棒から抜き取り1から2日以上乾燥させる。
抜き取る際、苔がボロボロと落ちたり型が崩れたりするがこの時は何度でもうまく出来るまで
やり直すとそれだけの成果はついてくるように思う。これは自然界でランが着生している状態
の木や岩に相当する 株を強固に支える場所なのでここが弱いと株が水遣りや風等でゆらゆら
ゆれて、ひ弱でしまりのない株に育ってしまう。
⑤乾燥後の植え替えは、スプレーで表面を軽く湿らせてから、フウランの株を乗せて植える。
⑥植え替えが終了したら、株の中心頂部の苔が薄く株元の乾燥が速すぎ(特に我が家の棚は
加湿対応なしのため)るので空洞の中奥に水苔をシッカリ厚目に追加挿入し完成である。
この空洞は水やりの間隔とか季節の乾き具合の変化により更に水苔を詰めたり取り除いたり
調整できるので便利である。
フウランの植え方はその後に控えている管理の仕方に大きく関わってくる、棚による光の
取り方や風通し温湿度 他、肥料、水遣り間隔の違い 水のきれいさ等の違いにより皆夫々
植え方も異なることが多いのでどれが正しいとか間違っているとか言えない。自分に合った
植え方えを工夫するのもまた楽しみのうちである。