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フウラン マンポウ(漫歩)・風蘭と友達、旅と花

カメラ大好き人間の拘りの画像の発信集。

ツクバネの子供 07・06

2007年06月22日 | ◇ツクバネ
  ツクバネに子供の花が咲いた。 新たな発見だ。

ツクバネが2重咲きした、初めて見る体験だ。
謎だらけの植物でどう育ててやるか試行錯誤の状態だが、栽培の基本はみな同じとみえ
てソコソコ元気に育つ。 手元に置いて愛培してやると、情報皆無にて全く知らなか
った、性質も見えてくる。 新たな発見はケッコウ愉快でもあり楽しい。

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                4枚画像です。
    マウスオン後の2枚目画像を左クリックで3枚目画像、更にその
    3枚目画像をWクリックすることで、4枚目画像が現れます。


ツクバネの花を画像に残すべく矯正していたら力余って落花させてしまった、その後
その花軸の脇から2個花芽が上がった、窮屈そいなので直していたらこれも1個落花
した。1回目の花が落ちてしまったら2回目の花が出る習性があるのかと思っていた。
 だが違っていた。
別の所で1回目の花が落ちずにシッカリ付いているのに2回目の花が出ているのが見つ
かったからだ。 不思議な現象だ。
大切に見守って育てているが、だいぶ大きく育った


種から育てる ツクバネ 総集編

2007年05月14日 | ◇ツクバネ
 鉢植えで 種から育てるツクバネ の総集編

ツクバネの概要詳細はこちら参照願います

はじめに
ツクバネ栽培に挑戦するに当たり、ツクバネの特性を知りたくて、自生地の調査や生産者
・愛好家宅を巡って色々な事を教えてもらった、おかげで分かったことが沢山ある。
ツクバネの鉢植え栽培は難しい事も分かった、終局として(果実や花が咲くようになる
と)可能なら地植えをお勧めする、私のように庭が狭くそれが困難にてどうしても鉢植
えが必要な場合はダメモトで始める、要は挑戦だ。
種から育てると開花は5~6年後以降にて、雄木の方が1~2年早く咲き始める、
花の咲く時期にしても場所にも差があるが、雄花の方が10~20日程早く開花する。

画像は発芽状態である、緑枠の部分が先に芽をだした。ここはよく肥えた一回り大きな
種を播いた場所であり、芽出し苗も大きい。普通一般的に多く見られる種は痩せていて
小さい これはやはり痩せたヒョロヒョロした芽が出る

ツクバネの種を蒔くには3通りの方法がある。
1、直接宿主となる親木のそばに種を蒔く、直接播き。
2、発芽(発根)確認の出来たものだけを親木のそばに移植する、発根播き。
3、1&2の混合、直接播きの発芽しなかった場所に発根済みの種を移植する。

種が発芽可能か否かの判断が出来るなら1番の播き方が良さそうだが、種に土を被せる
ので比較的温暖な地方では播いた種が腐り易いと云う欠点もある。何れも一長一短が
あり3番が合理的のように思われる、好みでやるとよいのでは。
植える種の数量は、鉢内親木1本に対しツクバネは10~12個付けてやる。
以前は5~6個だったようだ。 ツクバネには雌雄があり果実を付ける雌木の出現率が
3~5本に1本の割合と低い、更に最近では、雌木の方が体質的に弱く、雌雄株を同鉢
内に昆植で栽培していると根同士がケンカして何故か雌木の方が多く枯れてしまうとか
。中には雄木は2年程早く花を咲かせるので見つけ次第排除してやると雌木が大きく
立派に育つと言う方までいるほどだ。果実を付る6~8年生苗頃以降までの間に雌木が
枯れてしまう場合が多い事が分かり、播く個数(本数)が多くなったようだ。

●準備するもの●
1、寄生宿主とする親木の確保。
2、植え土と鉢。 中・小粒の赤玉土・鹿沼土を7:3で、2つの鉢分用意する
3、ツクバネの種。

種蒔きの開始。
ちなみに、画像はまだ種蒔きの本質の分からない時期に、適当なモミジを買ってきて
直接播きを行ったもの、4ヶ月半を過ぎた頃中身がどうなっているか知りたくて鉢から引っこ
抜いた状態である
。10個播いたが半分が腐っていた。

1、寄生宿主とする親木の管理。植え土を軟らかくするため根詰まり状態で固くなった
ものは植え替える且つ、根が鉢縁まで伸びるよう培養しておく。植え土も種蒔き用と
統一するのが良い。統一出来なくても全部枯れることは無いのでソコソコに。
・種蒔きより半年又は1年程度前より準備する。
・親木の種類。 ヒバ(檜)類・モミジ。モミジが成績は良いが管理が難しいのヒバ類
を使用する。
・鉢は3.5~4.5号程度。従ってヒバ類の背丈は40~60センチ程度が適当。
これより親木が小さいと鉢サイズが基本なので、根腐れの可能性が高くなり培養が難し
くなる。

2、ツクバネの種子確保。
購入するのが効率的である。購入種子は運が悪いと約50~60%程度不良が混じるの
でこれを考慮して数量を決める。

3、種子の選別。
種子の表面はまだ青味が残っている、この青味の中で茶色く変色している部分が所々
に広がって
実が弾けんばかりにポリンプリンしているのが最良である
このようなのはギリギリセーフ?か、このようにシワシワシワは直ぐに腐りが入るので
不良種である。

種子の選別が終われば種蒔きである。
4、種蒔き。ここでは発根播きを紹介する。(10月22日実施)
入手したら即種蒔きを行う、種子は乾燥に弱いので早く蒔く方が湿度管理が楽。
種蒔きと云っても、発芽専用である。その後発芽が確認できた種から前もって準備して
おいた親木の元に植えるのである。このとき親木の土が根詰まりなく軟らかいと作業が
楽であるから、半年又はそれ以前より準備しておく訳だ。

鉢は浅鉢、用土は親木を植えたものと同じ土を使用する、同じ土を使うのが原則である。
種子を横置きに並べたら薄く土をかける(水を遣ると表面が一部顔を出す程度、顔を
出したものは隠れるまで押し込む)又は、水をやっても種子が動かない程度の(種が
半分前後隠れる程度)土をかけ、やや暗くしてやる為その上に軽く絞った水苔を薄く軽
く被せておく。 これで種播き完了である。

種蒔き後の管理。
土表面(又は水苔)が乾きだしたらスプレーで霧吹きして(軽い湿度保持を)やる。
10日に1度くらい細目ジョウロで水遣りも行う(水苔分は鉢のまま、水苔が漬から
ないよう鉢を7~8分程度水に1・2分浸漬させる。

5、発芽と移植

約4~7ヶ月間で発芽。発芽(根が顔を出す)時点で順次取り出し、準備してある親木の
根元に埋めていく(芽出し鉢から親木のある培養鉢に移し替えて種を埋め直す要領)。
画像は準備しておいた親木の根の状態である、この根をほぐし一回り大きな鉢に植え替
えてから発芽した種を植えていく。
植える本数は1鉢に10~12個程度が目安である。
親木の幹よりも4cm以上離して植えるのがコツにて、将来大きく成長した時枯れる
要素が少なくなる。一般的に売られている苗は小さな鉢で育ててあるので間隔が確保
出来てないので入手したら即大きな鉢に移すこと。

その後の管理。
水やりは土表面が乾き始めたら行う。
置き場所は、一日2~3時間直射が取れる半日陰が良い、但し、夏場の直射はよくない
日陰ばかりで直射が取れないと雄木は開花するが雌木は花が咲かない。風通しの良い
涼しい棚にて、夏場の夕方は葉水をすると元気を取り戻す。
冬期根を凍らすのも厳禁だ。
下の画像は、購入分に追加植えをし2.5~3ヶ月経った状況である、手前6本の小ぶり
なのが今回種から育てたもの。購入時は2本しかツクバネ苗が育ってなかったので発芽
させたものを追加植えした訳だ。

肥料は発酵済み油粕を少々と、液体肥料2000倍以上を4~5日に一度やる。
アブラムシが付きやすいので殺菌殺虫剤は月1回程度必要。

ツクバネの発芽はその後30個ほど続いた、その度に別の鉢に移植した。まだ発芽は
当分途切れそうもない。



ツクバネ 総集編

2007年05月10日 | ◇ツクバネ
  ツクバネの総集編 

 ツクバネ(衝羽根) 
ビャクダン科 ツクバネ属
半寄生植物である。 寄生植物の中で、葉緑素をもち自ら光合成を行うが、宿主となる
親木からも栄養を吸収する生活形態とる。 自然界ではスギ・ヒノキ・モミ・ツガや他の
樹木の根に寄生する、とされている。 生育場所として。九州・四国・本州の東北以南
の極限られた場所の、尾根又は崖のような比較的瘠せた樹林内に生育する落葉低木で、
樹高は1~2mとなる。 葉は対生し、葉長は長さ3~7cmの長卵形で、葉先は尾状に
長く尖る。雌雄異株にて 花期は5~6月で、雌花は枝先に1個、雄花は数個密集する、
ともに緑色で小さいので目立たない。果実は秋に肥大する、直径約6~9cm長さ
約8~11cm前後の楕円形をしていて、先に長さ3~6cmほどの苞が4枚残り付い
ている。
果実を輪切りにすると真っ白な実が詰まっており外殻は無いが綺麗な8角形
をしている。 これが羽根突きの衝羽根に似ている。
 そうである。
上段画像は、百に一個くらいしか見当たらない最も丸型に近い果実、直ぐ下画像は
楕円形にて平均的な果実の形状。










私が調査した範囲ではまだ知られてないことも多く、謎が一杯ある植物だ。
樹高だが、温暖な地方で環境が合えば3~4mと大きく育つ。


寄生の形態。
一般的なヤドリギは木の幹や枝に寄生するがツクバネは根に寄生する。親木の根に引っ
付いて組織に入り込み組織と一体化結合する。寄生する相手の根を見つけても根は常に
伸長を続けているし、更には根が古くなるとバリヤー層を生成し表皮が剥がれ易くなっ
てくる、引っ付いても直ぐ表層が剥がれ通常ではスタコラと逃げられる。寄生結合の
方法はまだ解明されていないが。想定として茶色くなるバリヤー層の発達していない白い
根を探し当てたら麻酔ガス又は麻酔性の分泌液を放出し組織に侵入する間相手の根を
動けなくするのではと推測されている。ツクバネは根の先に丸いコブ状のものを出し寄生
する
相手の根を見つける、根が見つかると吸盤状に変化させより広い範囲で接触出来る
ようになっている。ここから分かることは、ツクバネは、落ち葉等の堆積土壌化した柔ら
かな土でないと根が自由に活動出来ないことが分かる。
但し、土壌酸性度だが、こうなると弱酸性が好きな様だが、これは若い間のみにて成木
になるとアルカリに近い中性が好みのようである。 ちなみに、鉢植えにしていると酸性
障害が発生する場合がある、石灰粒剤を与えて中和してやると8ヶ月くらいで正常な葉
が出現することでも分かる。

話はややそれるが。
まだ全く不明な事がある、それは宿主以外のお友達の存在だ、共栄植物と言う。自然界
の珍しいと言われる植物は単体では殆ど生育できないので相性の良い他の別種のお友達
が必要だ更に、同じ種類が沢山あるとお互いに影響し合って生育が促進されると云うの
は常識だが、このツクバネの共栄植物達が何なのか全く分からない。
その地域の気候、土質、生息する虫などの種類によっても、植物の相性の善し悪しが変
わってくるのでトコトン複雑だが。これらが分かればツクバネの生育地を見つけるのが
かなり容易になるはずだ。
例えば、種からの増殖サイクルだが、ツクバネの種は外殻を持たない無防備の種なので、
そのまま土壌表面に落下しても、直ぐに虫に食べられるか又は腐敗菌にやられてしまう
はずであるが、自生地の現実は種子や苗が保護され立派に生育している。つまり相性が良く
お互いに影響しあい相乗効果の殺菌ガスや虫を寄せ付けない分泌物を生成(合成)する
お友達郡が周囲に存在するはずでなのである。根から相手の根を枯らそうと分泌物を出
すイジワルな品種が繁殖していてもいけない。 自然界では殺菌剤や殺虫剤又は
肥料・水等を遣ってくれるオジサン・オネエサンは不要なのだ。
これらが分かれば、珍しいからと容易に山で取って持ち帰っても栽培は困難であること、
更に思いつくまま、栽培増殖品を山に植えたり、種を播いたりしても無駄な事が分かる。
珍しい植物は、特殊なピンポイントの環境を最大限活用してしか生育出来ないので地域
や場所も限られ、数も増えることが容易でなく、従って 珍しい、となるのである。

痩せた土地が好きな訳ではなく、鉢植えにて肥培管理をすると葉長10cmと大きく育つ。



ツクバネの育て方 07・04

2007年04月26日 | ◇ツクバネ
 種から育てるツクバネに挑戦

可愛い、ツクバネのアカチャンが顔を出した。今年は暖かかったので発芽が早いのか。

前回移植した苗も元気だ。(枯れはしないかと心配で投稿できなかった分)

種から育てるのは楽しい。

前回投稿の通り、雌花も自前の鉢で確認出来たことで、ツクバネ栽培の目的はほぼ達成
した。

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              4枚画像です。
    マウスオン後の2枚目画像を左クリックで3枚目画像、更にその
3枚目画像をWクリックすることで、4枚目画像が現れます。


★10月22日、種蒔きは発芽専用鉢に、3種類に分けて行った。
土は薄めに被せる、水苔でも良い、新聞紙を乗せるだけでも良い。 要は暗くしてやる
事と適当な湿度が確保出来ればよい。
根が出ると、被せた土が軽いので種が浮き上がってきてよく分かる。
発芽専用鉢とは。この種子は発芽率が非常に悪いので、発芽の確認できた苗(種)のみ
培養鉢に順次移していくというものである。 要は発芽種の選別と云うべきか。

1、種を買った分。
2、ご好意により種を頂いた分。
3、青い種も拘りがあってもらった。
2階にある我が何でも部屋の、フウラン実生ボトル苗と同じ場所に扇風機を回し放置。

★2月20日頃、最初の1本目の発芽。

★3月16日、発芽が6本になった時点で、6本全て移植する。
 移植先の鉢は、ヒバに植えられた1年生苗2本立ちのツクバネのそばに寄せ植えした。

注意点
苗の根元にはまだ種がシッカリ付いている。
この種は養分の供給元なので外れない様に慎重に扱うことが重要である。
この種は、芽出し(根出し)後相手の根に寄生するまでの間 2年間又は、稀に3年間
程付いていて養分が無くなるか又は、寄生完了で不要になった時点で腐って無くなる。
苗が何処まで生きられるかとなると、厳密なことは不明だ、種が無くなっても木(苗)
自身に養分の蓄えがあるからだ。

ちなみに。
2月末に挿し木をした、これが2ヶ月経った今もまだ生きていて最近葉を展開しつつある
、根が動き出して1ヶ月程と推定するならばまだ寄生は出来ていない?。つまり枝自身
(木自身)にソコソコ生きられる養分を蓄えているようだ。

本題に戻る。
苗が大きく成り過ぎるとこの種が横に開き管がやや長くなり作業中外れ易い、苗が若い
うちは種が土の中にあったそのままの状態でクッ付いているのでこの状態が作業がし易い

親木の元に小さい穴を掘ってこれを埋めるだけ、跡は土を1センチ程被せる。
今度はこのように多目に土を被せないと、根が浮き上がってしまうからだ。

この時点では移植と言わずに、種の移し替えというのが正解だ。

★4月25日その後 3本発芽。
前回と同鉢に追加移植、寄せ植えだ。
この作業、播いた種の土が盛り上がって来た頃か又は、芽が土から覗いたくらいの早い
時期が最適である。
今回は、前回同様苗が少々大きく成り過ぎたため直根は思ったより深く長く伸びていて、
移し替えに深い穴が必要となってしまった。

 親木とするヒバ1本に対しツクバネが合計12本立ちとなった、少々多すぎ?か。

播いた数量からすると、まだ後80個以上発芽していない。
届いた種を見た時、直感だが 7割程度は不良種と思われた事を考慮しても、後
10数本は発芽してほしい希望がある。


ツクバネの花 07・04

2007年04月25日 | ◇ツクバネ
 ツクバネの花 07・04・25

ツクバネの花が咲き出した。
雄花は20日ほど早く咲き始めたが、雌花の方は遅咲きにて今が盛りだ。

枝先に雌花は1個だが、雄花は1~数個程付いている。

雌花の蕾み及び雌花の開花雄花の蕾み/開花の拡大画像である。

雌花は初めて観察した、ネットや図鑑等情報ではここまで詳細に撮影されてないので
どれが雌しべかよく理解できなかったものだが、今回は雌しべ先端まで確認できた。

我が家ではこれらを自然受精させるべく介在してくれる昆虫類が見当たらない。
(私がいなくなったら出てくるのかナー)
実を多く成らせる為には、人工的に花粉を着けてやるのが一番よさそうだが、今年は
初めての経験なので、自然に任せた場合どの様な悲惨な結果になるのかのテストをし
たいと思い放置することとした。
                                       画像の使用はお断り致します。

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