フウラン マンポウ(漫歩)・風蘭と友達、旅と花

カメラ大好き人間の拘りの画像の発信集。

老鴉柿・ お気に入りの果実 07.12-(4)

2007年12月19日 | 老鴉柿
  老鴉柿のお気に入り品種?を入手した。
本年度の成果は、お気に入り度評価50点~65点の実生若木 2品種。

私のローヤ柿の実(果実)に対する大きな拘りは「萼(萼片とも云う)」にある。
元々好きだったのはこの「ツクバネ」だから、 お気に入りの原点はこれの進化した
形状に憧れている。
ネットで ツクバネ を検索していたら「ツクバネ柿」と云うのが出てきて興味を持った。

私の お気に入り果実とは 果実の外観的な良さだけではなく、結果枝(果枝・果梗と
も云う)・実生りの良さ・実持ちの良さ等があるが。
これらを除いて果実だけを考えてみた場合。
拘り度の比重は、「萼」が70%、 実の形状・大小・色艶等、が30%となる。水切れ
や枯れかけ時期に有っても 形状は崩さないもので、形状では傘型のように垂れるのは
好きでないので それ以外ならどんな形状でも良い、実より大きいこと・幅広である
・特に、萼片が舟形のように反返ったり・傘のように端が垂れ下がったり又は波うったり
等、へナへナ・ヨタヨタした感じが好きでないので、日照の取り過ぎによる焼ケや、
水切れによる萼片の変形又は、カビ病系等の治癒後でも痛み変形に強いという、 厚みが
有るか又は硬質であることだ。

補足だが、今年ソコソコ多くの品種をアチコチから入手した。病気持ちから害虫持ち鉢が
沢山混じっていたいた。 初めての経験であり特にビックリした。 黒班病のようなのは
治らなかった、カイガラムシ類は特に多く株に付いていて 退治したが、動く虫達は逃げ
出してしまったようだ。

カイガラムシ類に付いては、風通しや日当たりが悪くなると発生する。盆栽用に枝の密に
出る種類を選ぶと葉が密生するので自ずと 風通しは悪くなる、従って発生は避けられ
ない。「萼」の形状の種類で、洋傘のように先端が垂れ下がったのがある、薬剤散布で
この形状分は、萼と実の隙間に薬剤が入り難く ドブ漬け法にても空気溜りが出来て薬剤
が浸透せず駆除は困難だった。定期的な予防や駆除は行うとして、もこの萼の形状は後の
作業が増え面倒な予感がして嫌いになった訳だ。

店主や友達のように常時5~10鉢程度 総合でも50鉢止まりしか保有しない者は、
定期的な予防駆除さえしておれば カイガラムシ類等絶対出ないと言い切る。間違いでは
ないと思うがチョット違う。 私のように50~60鉢を越へ 総合では400鉢を越え
るとどうしても意志とは別にモレや抜ケは発生する、薬剤で果実を汚さないように考える
と薬剤の種類も限定される薬剤は定期的に変えないと効き目が弱くなる。従って 用心
してしまう。 
保有鉢数の違いで経験の無い相手には理解してもらえない。 考え過ぎだとかチョット
変っているとさえ云われる。

こちらは、如何に手抜栽培をして 友やお店より上手に育てられるか考えている、 手抜き
をしてサッサト遊びに出かける。 珍しい植物には特に興味があり本質が見える
とこまでトコトン続ける、新発見や人との出会いが多くあり楽しいものだ、その後は 
面倒な品種とわかればその時点で直ぐ栽培は中止する。本人が疲れるようでは意味がない
から。

30%を占める果実の方だが、やや細長形状・中形・艶有り等、特には油滴斑が皆無と
云うのが最優先される。 萼や油滴斑及び艶に付いても個人差が大きいようだ。
ちなみ
に、私の友2人はこの油滴斑が渋い味が出ていて好きだと言う、艶があるとテカテカとし
て嫌いだとも言う。
萼に付いてもそうだ、店主であっても「萼」なんて気にすることは無い皆同じようなもの
だと無関心だ。 友と3人でお店巡りをし 談義に入ると店主も友の味方になるので、
3対1となり勝ち目は無い。 どのお店に行っても常に私一人が変人扱いされている。


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こちらは仮名ながら「宝船」と名前が付いた実生若木である。 7本の実生混合・寄せ植
えとなって 別途名無しの柿色をした ごく一般的な果実の実生りが1本付いている。
後の5本は小ぶりなので雄木かも知れない。
果実のお気に入り度評価65点である。 実生一品物なので総合評価は85点である。 
果実にシワが出ているのは、本当の実生品かどうか確認しようと 根を鉢から全て掘り
出して検査した為 その後2週間程で元気が無くなった、ものである。
萼は大きく雄大で 姿が凛としていて好きだ、まるで蝋細工の様でもある、実の表面には
艶がある。 油滴斑は、実は1個は落ちたがまだ2個付いていて微量出ている。
画像で見える斑点の多くは 枝や葉ヘの接触によるキズである。
(たった3個きりでは判断出来ないせめて 30~40個はほしいが、今後良くなって
皆無とはならない。微量と云う表現が、多少・少量・ソコソコ、と云うのに変り、
「表面を少々汚す」と云うのが追加される。こうなれば即ゴミ箱に直行となる運命だ。)

萼形状に特徴がある、そばに寄って観察すると他品種との違いがよく解る。
「宝船」と云う名前が良かったのと 実生からの一品物と云うことなので気に入って
買った。

我が家には「サツキ」と云う別樹種で「宝船」と云う名前の付いた 30数年物盆栽が
ある。これも名前が「宝船」と云うことで気に入り、枯らすまいと必死で育てているが
 最近この30数キロという重さに我が体力が耐えられなくなってきた。植え替えも矢倉
を組んで滑車を利用しないと一人では重たくて出来ないこともあり もう6年程植え替え
を止めていたら 枯れ枝が出てきた、後10年もすればボロボロになる事が予測
され
2代目を探していた事情もあった。

ちなみに、我が家に 宝物を運んで来てくれたかどうかは微妙だ。お金と云う意味では
全く無かったが、家族全員の健康が大きな宝物と云うなら、それなりの効果は有った。



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こちらは無名品・単なる実生若木である。お気に入り度50点。(総合評価70点) 
萼は大きく 形状が凛としていて好きだ。
実の表面の艶はやや有る程度・実は13個付いているが表面に出る油滴斑は極微量。
果実としては、これと云った文字に出来る特徴は無いので 拘って顔を近づけて観察しな
いと違いはわからない。 一般的によくある形状とソックリで 我が棚にあっても離れて
見ていると見間違う程だ。



老鴉柿・盆栽に挑戦(21)
盆栽に挑戦するのは、この世界でたった 1つしかない品種で始めたいと思っている。

当初、名品と云われる品種は300種類程あるだろうと教えられていた、その中で自分の
お気に入り品種を探し出し、それを盆栽作りの種木(親木)としたいと思っていた。

今年は色々当ってみたが、産地の遠い我が地区では なかなか探しきれず、お気に入り
品種は見つからなかったので 種から育て 新品種を作り出すしかないと考え種子を沢山
入手した訳だった。

その矢先、ソコソコいいのが見つかった。正確には以前より狙っていたものが まだ
売れ残っていたので 思いきって入手した訳だ。

自分の好みも分かって来た、好きになるタイプは皆似ている、気に入ったものは同じに
さえ見える。

種を運良く入手出来たと思っているが。
一方、実生からの確率性の乏しい 新品種出現を待って盆栽を始めようと云うのは、
盆栽は遣らない に等しい。従って、現品を早く入手すべく 今後も探す事は続けて
いきたい。

実生初生りの場合、
樹の強健安定性を保とうとする子孫繁栄本性を考えると原種の方に戻ってしまう可能性
も高い。 初生りの場合 木がビックリして 極小遺伝子の不安定な仮の姿で現れる場合
が多いのは よく知られている。

画像上段の木、まだ小さいので、来春の挿し木用の枝は採るところが無い、今後3・4
年かけて果実の本来の姿を見極めると共に 大きく育てようと思っている。
盆栽用に挿し木をするのはそれからだ。

盆栽用種木(親木)とする、予備種木をどうにか2品種確保出来た(可能なら予備は多く
確保し、最終的には5・6種程に絞り込みたい。)ことで余裕が出来たのか、
来春種を蒔くのがより楽しみになった。


老鴉柿・ 種子(実) 07.12-(3)

2007年12月13日 | 老鴉柿
  老鴉柿の種(果実)を確保した。

老鴉柿・盆栽に挑戦(20)
盆栽用素材を得る為、実生から育てようと考え 種子(実)を入手した。
来春には種を播こうと思っている。(年内にも半分は蒔く予定)

お気に入りの品種を入手して、それを種木(親木)とし 挿し木や根伏せ等にて素材を
増殖し 選別に叶ったものだけを盆栽として育てようと考えていたが、結局お気に入りの
品種は見つからなかった。(正確には、満足はしていないがソコソコであれば面白いのが、
ヤット見つかった)

こうなれば自分で種から育てるしかないと思った訳だ。
この事はローヤ柿を始めた頃から予測出来た、数箇所の盆栽店を廻りローヤ柿の実の写真
を見せてもらったが、お気に入りは全くなかったからだ。

今年播いた時期は6月~7月と遅かったが(業者はまだ充分いける、暖かく成った分 
早く発芽するヨと言った、)、更には 種には品種名は有ったが 特徴や、どの
ような柿の実なのか全く解らないまま、種を入手して播いてみた

時期外れの為か 多くは暑さで腐り芽が出なかった。入手した種も殆どが表面にカビ
(中身は腐り)がきていた。
カビ分は交換はしてくれたが、表面のカビを取り除いただけなのか 2・3個確認した
だけだが、別途防腐殺菌剤水に漬けると殆どが浮いてきた、中身は腐ったままだったのだ。
腐ってない袋もあり、要は袋単位で腐りの有無が発生していた、右側品種の袋はほぼ発芽
したが 左側に播いた品種は2本しか発芽してない。

再三の交換や苦情をいうのはかなりわずらわしい、面倒なのでとりあえず播いてみたが、
結果はやはり悲惨なものだった訳だ

来春種を蒔く分は、準備万端 好みの果実(品種)が集まった。
この果実を越えるものの出現を期待している。
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                4枚画像です。
    マウスオン後の2枚目画像を左クリックで3枚目画像、更にその
     3枚目画像をWクリックすることで、4枚目画像が現れます。




私の、メインで栽培している「フウラン」と云うのがあるがこちらは、実生から珍しい品種が
出現する確立は40万本に1本と云われている。

ローヤ柿は珍しいのが出易いといわれているが、既に出てしまった後のような気がする。
今後、出たとしても既存品と似ている物が殆どのように思える。
既存名品と似ていても、実生からの変わりなので厳密には何処か違うはず。
但し、似ていると云っても、単に似ているだけでは 同じか 偽物扱いとなるので全く
面白くない、 よく観察すると これを超えてないといけない。偽物であっても本物を
超えてなくては 我が盆栽用素材には向かない。
要は 世界でたった 1つしかない品種となる。 これを狙っている。

盆栽に挑戦するのは、この世界でたった 1つしかない品種で始めたい。


老鴉柿・立ち上がりの美 07.12-(2)

2007年12月12日 | 老鴉柿
  老鴉柿を盆栽に仕立てるには 立ち上がりの美しさがほしい。

老鴉柿・盆栽に挑戦(19)
盆栽には表と裏がある。
正面を決める要素は立ち上がりの振込み模様にある。この形状の美しさで勝手に正面は
決まる。
老鴉柿のように木肌の単純な品種は、この振込みの有無が盆栽の品格を左右する。

直幹模様を除き、振込み形状で正面は勝手に決まるものだが、これに根張りや幹筋が
マッチしない場合が多い。 むしろ振込みが全く無いのが多い。
自然界の寒風・豪雪等の厳しい環境下で自然と出きる模様だが、鉢植えのような過保護の
場合は何年待っても出来る事は不可能な現象である。従って、苗の内の幹がマッチ帽の軸
又は、爪楊枝の軸の太さの時 針金を掛けてこれを作り込むのが一般的だ。
これをすると、成長が止まったり又、止まっている間に遅れて別の場所からより元気な
枝が伸び出し 針金を掛けた幹はドンドン成長が遅れるので、解っているが全くやらない。

単なる盆栽と本格的盆栽の違いは、
「後ろ美人」が重要視され、盆栽の裏側に於いても 根張りや立ち上がりの美しさに
完全なる配慮がされているのが本格的盆栽である。

これらを考慮すると 素材としての根張りの重要性がわかる。
根張りが良いと、振込み模様で正面を決めた時、必ず良い根張りがそこには存在する訳だ。 

従って、根張りとコケ順の良い振込み模様の一体化にて、盆栽品格の70%は決定する、
これを立ち上がりの美しさと云う。

残り20%は正面を決定付ける立ち上がり面、を受けての奥行きのある幹模様であり 
力強さの強調である第1・2曲模様とその枝位置である。
残る10%にはその他大勢の部類にて 一般的に評価の高い枝振りの良さはこの辺に位置
する。
何故かというと、盆栽は20年前後の若い時期に枝振りを決めてしまうと、太くなり過ぎ
てアンバランスになりそのうちに切り落として吹かし直しが必要となるからである
従って、若い内は 枝振りは決めない、位置のみ確保し細々と育てるのだ。

以上が理想である、現実は全く理想にはとどかない。


< 参考 >
画像下2枚は、30数年前 振込みに拘って挿し木より作り込んだ盆栽(さつき)
である。
評価は65点、マズマズの出来だ。


この時もトコトン拘った。永く育てるものだから。
花物なので、同じ品種でも、純白と赤が綺麗に出る素質の良い木を探した。
たった5・6本の素材苗を得る為、挿し木した苗は200本を越した。


ちなみに、同期に作ったものだが素晴らしい物が以前あった。 途中 鉢より畑に移し
地植え栽培したものは 幹立ち上がり部に 根張りに沿った深い波打ち模様が現れ豪壮感
がより引き立つのが出来た。
地植え栽培にするのも盆栽作りの大きなポイントと思っている。

  

老鴉柿・特異的な根の特性と根張り 07.12-(1)

2007年12月11日 | 老鴉柿
  老鴉柿の根は一般の樹の根とは特性がかなり異なる。
    特定の根だけが異常に長く 且つ太くなるのだ。

老鴉柿・盆栽に挑戦(18)
老鴉柿は初めての樹種なので、特性がよく解らないところがある。
特性を知り、この根とうまく付き合っていく方法を学ばないと盆栽作りも進まない。
我流の「勘」ではあるが、一応の特性と盆栽の作り方の想定を巡らせてみた。
本を読んで勉強すれば良さそうなものだが、これを先にやると、先入観が先にたち本来の
真実が見えなくなるから 本を読んで勉強するのは後からとなる、 順番は大切だ。

この樹種、本格導入は昭和30年前後と聴いている、有名な「都紅」等の原木はそれより
だいぶ前に既に存在していたらしいが。 第2本格導入は期昭和60年前後と聴いている、
何れも試行錯誤期が2・30年続くと考えれば、まだ盆栽に関しては同じ土俵に上がれる。
要は、まだ確立された技術は無いものと思っている。
何故かというと。我が近辺のお店を廻っても、泊り込みの仕入れが忙しく殆ど店には
いない事、仕入れた物は育てる間も無く直ぐ売れてしまう事、これらを考慮するとジックリ
研究して作り込み、テストするような時間はなさそうだ。

但し、品種改良や、歳月の経った原木粗木の鉢上げされた見事な盆栽にはとてもかなわ
ない。 究極はこれが目指す盆栽の見本と思っている。

当分の5.6年は鉢植えで育て、足元を整えてから畑に地植えし10年以上放置するのが
最良策と思っている。

最近綺麗な果実の新品種が入手可能になってきた、実物盆栽なので、やはり果実の好み
や美しさが最優先される。 この新品種を素材に使用すると充分同じ土俵に上れると思う
訳である。 本年は「これ」と思った、色々な種類を入手てみたが、手元で観察すると
期待とは全て違っていた。 お好みの品種を入手するのは、来年に期待するか。

内容は、老鴉柿の特異的な根の特性に戻る。 
この特異体質な根は、通常のモノサシでは計れない、昔 何処かに置き忘れてきた
モノサシが使えそうと思い出し 探してみた。

飢餓対応として根に養水を蓄えるヤツだ。 これにローヤ柿は何処か似たところがある?。

この性質、特定の根だけ数本が太く長く伸びては更にヤヤ膨らんでは戻って更に伸びる
を繰り返す又、太く長く発達した根は突然クビレ次にコブ状のものを作ったり、して
根に一定の養水を蓄えるまで花芽を付けない・・・・。 詳細は長くなるので省略する。

このヘンナ特性の植物に 老鴉柿は似てるのではと ヒラメイタ?勝手に推測して盆栽
作りを進める事に決めている。

結論としては。
この特性の根は中途半端に多く露出させると足元が重たくなり見苦しいので、盆栽と
しての 見せる根張りと、生命保持の為の太い根は地中隠す等、分離させる方策が
良さ
そう。 その場合隠された膨大な根をどのように鉢に収めるか、又はその実作業をどう
進めるかが課題だ。

市場では、異常に根だけが発達し奇妙ささえ感じる根元をしていて、我が好みでない
根張りとなっている
盆栽が溢れている。 逆コケ順が付いている木もメチャ多い。
他の多くの方は、これが素晴らしいと言うが・・・・。人夫々価値観が異なるように評価
が分かれるところだ。
私も、10年程前初めて老鴉柿盆栽を見た時は、珍しくもあり、衝撃的で感動したもの
だが。 老鴉柿の根の特性を活かした作りに徹し、手抜きをすると全てこうなる。
こればかり見せられると 飽きが来る。 正統派を目指したい。


これが通常の盆栽と同じ作り方の根張りである。裏は見えないが八方根張りである。
このまま育てると将来、根だけが異常に太くなり面白くない盆栽となる気がする。




これはテスト品。見せる根張りと 他とを分離して考える方式で育てているもの。八方根張り。
後10年もすればソコソコ見えるようになると思っている。


私が初めて老鴉柿を買って育て始めたのが平成3年の秋と云うことが解った。長くは続か
なかったが。
この時期、老鴉柿の育て方に付いて勉強しようとかなり調べたが、全く何も情報は得られ
なかった。
唯一あったのがラベルである、育て方等が書いてあった、「カキノキ科、落葉低木2~3m
位に育ちます、実を多く生らせる為には雄株が必要です。日当たりを好み、水遣りは表面
が乾いたらた与えます」「植え替え用土は何でも良く特に選ばないが、赤玉に山砂を
2・3割混ぜた水はけの良い混合用度を使用する」と書いてあた。
同時に、モミジと五葉松も一緒に買ったが、こちらのラベル、育て方に付いては、全く
同一文句が印刷され付けてあった。 但し、現物に使用されている用土は何れの鉢も、
畑か田んぼの泥土だった。 要は、何でも良いということのようだと解釈し、育て方等は、
よく解らないまま進めたものだった。 

現在まで枯れることなく、放置しただけだったが、ケッコウ大きく育っている。
近所の仲間4人で始めた、私含む3人はソコソコ同レベルだったが、1人の方は特別上手だった。
順次情報交換しながら同じよう名な条件下で進めたが、何故か大きな差が付いてしまった。
何も解らない新品種であってもソコソコ育てられるのだ。

根伏せ増殖に付いてもそうだ。 何も解らなかったが、結局偶然にも解った。
初めは増殖用に挿し木をしたがケッコウ難しかった。 あるとき、植え替えた用土の捨
てる所が無いので庭木にそばに積み上げているのだが、 そこから3本老鴉柿の芽が出て
いた、植え替え時切取られた根が土と一緒に捨てられ、その根から芽が出てきていたのだ
、偶然の発見だった。
それでは こちらもかと思い出し調べてみた。以前ローヤ柿の鉢を地のコンクリーの上に
置いていた分、3年程で根が鉢穴から逃げ出し植木の中まで延々と伸びていた、鉢を移動
しようと持ち上げて気が付き 邪魔なので鉢穴のそばでチョン切った、残りの植木の中
まで伸びた根は長くて引き抜けないので、足を引っ掛けてころばないよう 適当に数箇所
で切断し放置したことがある。
これを思い出し、どうなったか探してみたら こちらも勝手に4本芽が出ていた、
たまたまの偶然だが、この老鴉柿と云う品種、切り根から新芽が出易い事がわかった、
確信が得られた訳だ。

新発見と思っていた、他の仲間に知らせようと思っていたら、次の日2人の方が我が家
に来て、「植え替え時に切った根を埋めておいたら芽が出る、根を切って埋めておいたら
いくらでも増やせるよ、一回遣ってみては、と教えられた。

解らない事と思っていても、本を見なくても 時期がくれば自然と皆が技術を会得して
いる、愛好家の強みだ。 センスの良い方は、更に次から次へと 我より先に行ってし
まう。   我も頑張らないといけない。





幻の 筍 07・05(初)

2007年12月10日 | てくてく・里・山その他
  幻の味と云われる 雌 筍 を見つけた。

何故今「筍」(竹の子)の投稿かと云うと、別に特別な意味は無い。チョトしたミスだ。
前回投稿の「ワラビ」を編集中、画像を探していたらこれが見つかり、投稿モレに気が
付いたので、忘れないよう 時期外れの投稿となった訳である。

5月初に、幻の味として、筍の中でも特に美味しいと言われる「雌筍」(地方によっては
姫筍とも白筍とも言う、雌木又は雄木等で言う雌木の事ではない)を見つけた。

孟宗竹の筍だ。

沢山「筍」が出る中で何故か 稀に少数これが混じる年があると教えられた。
外観的特徴は先端に出る芽葉が黄色い・皮の色が通常より淡くやや赤みがかった とても
綺麗な色をしている。 日当たりの違いでもなさそうだ。 
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                4枚画像です。
    マウスオン後の2枚目画像を左クリックで3枚目画像、更にその
    3枚目画像をWクリックすることで、4枚目画像が現れます。


筍堀は、子供の頃からなので、もう50数年以上毎年の行事のようにやっている。
ワラビと一緒に煮て食べる習慣なので、筍を採ったらその後はワラビも採って帰る。
食べるよりは、見つけたり・採ったりする方が楽しい。

筍は近年、採っても良いような山奥に入ると、イノブタやお猿に人間の?千倍と云う嗅覚
により先に取られてしまうので、探しても殆ど見当たらない。
イノブタやお猿にマークされてない場所を見つけたり、これらの見落としを探す事に
なるので、筍を見つけたときは感動する。 見つける方がより楽しい。

永い筍採りの経験の中で、今回のように雌筍に出会ったのは初めてのことで、かなり
興奮と感動したのを覚えている。 少し表現が違うところがあるが。

今年初めて、「雌筍が特に美味しい」と教えてもらった、今まで永い間知らなかった訳だ。
今年はこの雌筍のみを目指し探し廻ったがなかなか見つからなかった。
今年はもう時期的に遅いと、諦めていた頃見つかった。

この雌筍はやや小ぶりだ、筍を採る場合フックラと太ったのを狙い、やや小ぶりだと
有っても無視してきたと思われる。 目安の黄色い芽は 単なる日当たりの関係で土の
中に潜っていて出てきたタイミングだと思い込んでいた節もあるからだ。
ここは竹林の境界辺りにて日当たりも特に良く、日陰で葉色が黄色くなった
のとは違う事が解る。

ちなみに、この筍の大きさ比較では、雌筍はやや小ぶりと云っても真竹やハチクと比べ
ると3倍くらい太い。 真竹とハチクと云う種類は同じくらいの太さにて画像上で感覚的
等倍比較すると 孟宗竹との太さの差が解る。
 
肝心の味の方は、やはり一味違う美味しさがあった。


追加
雌筍はやや小ぶり(径12センチ程度)と思っていた。
皮の色は淡竹に似てやや淡い色だとも教えられていた。

ところが、極太タイプ(15~18センチ)もあることが解った。
外観の色は黒ポイ模様の有るのと模様の薄いのとがあり、芽だけが黄色い
事も解った。
土質の関係だと教えられた。