曇り、24度、86%
昨日は、端午節で香港はお休みでした。香港の数カ所で、ドラゴンボートのレースがありました。日本と同じように端午節にはちまきを食べます。日本の青笹のちまきとは違って、乾燥した笹の葉に包みます。甘いものからご飯代わりになるものまで、数種類あります。茹でて作るので中がべっとりとしています。鹿児島の灰汁巻きのような感じです。べっとりが苦手なので、滅多に買いません。
そこで、我が家のちまきの登場です。30年近く作り続けて来た蓮のちまき、息子の運動会、お客時には欠かせないちまきです。季節やその時の体調によって味の濃さが変わります。
餅米、3カップは、洗って水に30分程漬けておきます。干しえび、貝柱はケチらないで、沢山使います。 干しえびと貝柱、干した椎茸は、水で充分戻します。干し椎茸は大きさにもよりますが、5枚程。チャーシューは、香港なら街に出れば売っていますが、ブタの固まりを煮て作ります。
今回はさっぱり目のブタ煮です。黒の粒こしょう、しょうがとお酒、お醤油で2時間ほど煮ます。これは荒くみじん切りにしておきます。しょうがはみじん切り、香港では葱頭というタマネギの赤ちゃんのようなものを微塵にしますが、なければ入れなくてもかもいません。
オイルをひいた鍋で、しょうが干し椎茸のみじん切り、貝柱をほぐしたもの、干しえびを炒めます。ここに、チャーシューを入れ、大事なのはこれらの具を炒めながら味を付けることです。そうしないと、餅米にまんべんなく味がつきません。味付けは、オイスターソースとブタを煮た時の煮汁を使います。砂糖、お醤油で代用してもいいでしょう。その時は、目安が砂糖は大さじ1、醤油は大さじ4~5。若い方達が食べるなら。味付けはもっと濃くてもいいと思います。しっかりと、味を馴染ませたところで、水を切った餅米を加え、さらに炒めます。餅米が透き通るようになって来たら、椎茸、貝柱の戻し汁カップ1を加えます。さらに炒めると、あっという間に、この水分を餅米が吸ってくれます。餅米が水分を全部吸って重たくなったら、火を止めます。 炒め上がったところです。
蓮の葉っぱは中華材料の専門店で手に入ります。日本にいる時は、横浜の中華街で買っていました。ざっと水洗いして、湯がいておきます。 蒸し上がった餅米です。これを、蓮の葉に包みます。餅米3カップで、4枚の蓮の葉を目安にしてください。 このとき、銀杏やウズラのゆで卵を一緒にだかせます。今回、このちまきを冷凍にして、息子に持って行くつもりなので、ゆで卵は省略。傷みが速くなりそうです。包み方は、蓮の葉の大きさや破れ具合がありますので、工夫してみてください。蓮の葉に包んだら、後20分程蒸し上げておしまい。
蓮の葉が手に入らない時は、アルミホイルで代用出来ます。
チャーシュー以外は乾物で出来るので、材料のストックがあれば、意外にはやく作ることが出来ます。お客時には、蓮の葉に包んだ段階までを前日に済ませておき、お客様が見えて最後の蒸す作業をすると、台所も散らかりません。
蓮の葉の香りは、私たち日本人には馴染みが少ないものですが、この香りなくしては、このちまきの魅了は半減です。葉っぱを、テーブルの上で開けるとき、フワッと香りが立ち上ります。 そして、いらしてくださった方が、あら!と声を上げてくださるのが、私の楽しみです。
お客様の顔ぶれを考えて味付けをします。今回は我が家二人なので、さっぱりとしたちまきにしました。