晴れ、２７度、８４％
香港に観光でみえる方達、いろいろな目的がおありでしょう。美味しい中華を食べるとか、ビックブランドのものを安く買うとか。日本からもツアーだととても安くやって来れるそうです。ツアーのバスも、世界中からみえる観光客に合わせていろいろな国の言葉が書かれています。ツアーバスに乗ると、要領よく短時間で香港のハイライトを見ることが出来て便利です。香港島やランタオ島も船に乗り換えずにバスで行けます。でも、いつも思うこと、ツアーバスよりも地元の乗り物がお勧めです。特に、香港島の北を走る二階建てちんちん電車。
世界中イギリスの統治下にあったところには、2階建てバスや2階建てトラムが未だに走っています。ところが2階建てトラムが残っているのは、ここ香港を含めて世界中で3都市だけです。しかも香港、2階建てバスも2階建てトラムと平行して走っています。
高いビルとビルの間を高い乗り物が列を成して走っています。
2階部分に乗ると、見晴らしもいいし風通しもよく、バスなんかよりゆっくり走りますから、香港の街の様子が手に取るように分かります。2階建てバスはほぼ空調が効いていますが、この2階建てトラム、空調付きと書かれていても滅多につけられていません。これからの季節、1階部分に乗ると、ひと駅ふた駅を足代わりに乗る人たちの混雑でむせ返るばかりです。駅と駅の間隔も短く、乗り過ごしても歩いて戻れる距離です。香港中の公共の乗り物は、オクトパスというマネーカードを買っておけば、あとは地元の人の見よう見まねで乗ることが出来ます。
2階建てトラムと香港島のピークへ行くケーブルカーだけは、香港島独自のものです。でも、香港中乗り物はいっぱい。
右端は普通のバス。緑の屋根が見えているのはミニバス。このミニバスだけは、運転手さんに声をかけなければ降りれないので、地元の人の案内が必要です。何台も見えている赤い車は、市街地を走るタクシーです。地下鉄も縦横に走っていますが、外が見えません、観光には不向きです。
2階部分の一番前、ここから香港の人も車もいっぱいな様子を見るゆっくりとした時間はいかがですか？せわしないこの街になんとものんびりした乗り物が残っています。
朝五時が始発です。香港島の北の電車道より遥か上を走っている私の耳に、始発のトラムのゴトゴトという音が聞こえてきます。朝早いから聞くことが出来る音です。昼間は、町中音という音だらけ。初めて乗ったときの4倍近い運賃になりましたが、30円弱で乗ることが出来ます。
