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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

タイのかご

2011年05月15日 | 身の回りのもの

曇り、24度、95%

 

 25年ほど前、タイのプーケットに行きました。香港からですら、まだ直行便がない頃です。国際空港なのに空港ビルの中で汗をかくような、古いバンコクの空港経由でした。小学生の息子と家人との3人の旅行です。プーケット、2004年の地震の前から既に日本人も住む、リゾート地になっています。25年前、日本人なんて観光客を含めても,ほとんどいなかったのではないでしょうか。

 香港を発つ前から、飛行機の出発が遅れたり、帰るときはパスポートをホテルに忘れてきたりとアクシデントの連続でした。エスニック料理なんて、今のように流行する以前の話です。世界三大スープの一つがトムヤンクン、それくらいの知識しか持ち合わせていなかったように思います。シェラトンホテルのロービーですら、壁がなく藁葺きの屋根だけでした。

 プーケットの地元の市場の雑貨屋で買い求めたのが、このかごです。

  もう一つのかごとヤシの実を使ったお玉を買いました。もう一つのかごからは持ち帰ってしばらくすると、虫がでてきて捨てました。ヤシのお玉は、大きすぎて使いようがありません。これも度重なる引っ越しで、捨てました。私が、タイ料理に興味を持ち始めたのが1990年頃、そのとき、このかごも、捨ててしまったかごも実は,タイの人がご飯を蒸すのに使うかごだと知りました。もう時既に遅し、かごは化粧品入れに使っていたのです。

 25年も経ちました。後ろの部分が痛み始めています。我家のお手伝いさんは、タイのチェンマイの出身です。4月に正月を迎えるために、ひと月休んで里帰りをしていました。彼女に、このかごを買ってきてくれるように頼みました。日用品です、高くないだろうしかごだからかさばるけど重くありません。15センチ四方の大きさです。

 チェンマイは、タイの東北にある町です。バンコクなどと違って、お米ではなく餅米が主食の町です。このかごは、餅米を蒸すのに使うとのこと。

  新しいかごに、化粧品を入れ変えようとと思ったのですが、25年の艶が違います。しばらくは古いのを使うつもりです。もう一つ、やはり餅米を蒸すかごを買ってきてくれました。

  これは一人用の小さいものです。ちゃんと目的を持ったかごは大好きです。その土地その土地の人が、長年使いやすく育てたかご。そのままの使い方をしないこともありますが、タイの町、タイの人を感じます。