チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

水君子の花

2011年05月12日 06時23分07秒 | 

晴れ、28度、84%

 香港は、亜熱帯です。そのせいで、蔦科の植物の種類が多いそうです。山を見て、木の葉だと思うものは、木の上を這っている蔦科の植物の葉であることが多いのです。

 

 水君子と、香港で呼ばれているこの蔦、この季節花をつけます。

  花は、上の方に付いているので下から見上げても見えません。

 

  五弁の直径1センチ足らずの花です。この花実は、とてもいいにおいです。いいにおいというか、清々しいというにおいです。香港で、お茶の香りをほめるとき、清香という表現があります。私、この花の匂いを嗅ぐと、その言葉が頭に浮かびます。

 花をすぐそばでにおわないと、その香りはわかりません。木下を通ったぐらいではちっともにおわない花です。

この花には、思い出があります。香港からフェリーで1時間。シンセンの蛇口というところがあります。今ではシンセン日本人学校があるところです。以前から、外人の多い居住地でした。海が引くと、海ノ中道ができて散歩する人も見られました。そこに大きなゴルフの練習場がありました。あんな緑のネットなんて張ってありません。本物の芝が続きます。小さなゴルフ場のようです。私が、水君子を初めて見たのはこのゴルフ練習場。花を見るとすぐに匂いを嗅ぐ私です。

 クラブハウスには、上海料理のレストランが入っていました。おいしいお店でした。私の好物の湯葉を金華ハムと炊いた料理があります。優しい味の料理です。ちょうどこの季節だったのでしょう、出されたこの料理の皿に、水君子の花が散らしてありました。前にも後にもこの一度だけでした。庭に咲く花を摘んで、料理の皿の散らしてくれた、顔も知らない料理人さんのことを、この花を見るたび思います。

  今は、蛇口すっかり埋め立てられ、きれいな緑を持ったゴルフ練習場も壊されていました。10年以上前の思い出です。

コメント
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